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【J2日記】福岡:「福岡への想い」(13.11.01)

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(C)株式会社ふくや

株式会社ふくやが発表した追加支援施策。川原正孝代表取締役社長は、「福岡で育てられ、そして愛していただいている、ご恩を地域にお返しすることがふくやの想い」と話す。

(C)株式会社ふくや

「アビスパ応援『うれしいギフト』満足セット・笑(しょう)」。発売初日に完売する見込みだ。

経営難に陥ったアビスパに対し、様々な人たちが支援の手を差し伸べている。10月下旬にクラブが立ち上げた新事業である「2013福岡力 アビスパKidsパートナー」には、法人163社/529口(1口 10500円)、個人2073名/3595口(1口 5250円)が協賛(10月31日現在)。経営難が明らかになってから2週間で約2300万が集まり、さらに全国各地からは、多くの寄付金の申し出がクラブに届いている。また、九州唯一のブラインドサッカーチームで、設立以来10年間に渡ってアビスパからのサポートを受けているラッキーストライカーズ福岡は、ブログを通してアビスパの存在価値を訴えるなど、広く福岡県民、市民にアビスパの必要性を訴える活動も行われている。

現状を見れば、まだアビスパが厳しい状況に置かれていることに変わりはない。これまでアビスパの運営を支えてきた、地場大手7社で構成する「7社会」をはじめとした財界と福岡市が、相次いで追加支援をする準備がないことを表明するなど、厳しい意見も聞こえている。しかし、その一方で、新たにスポンサーシップ契約を締結したり、早々と来年度のスポンサーシップ契約を更新する企業もある他、各種イベントでは、アビスパの存続をアピールする機会が提供されるなど、草の根的な支援活動は、少しずつ、しかし確実に広がりつつある。この町からプロサッカークラブの灯を消してはいけない。それがアビスパを支える人たちに共通する想いだ。

そんな中、アビスパ福岡のスポンサー企業(プレミアムパートナー)である「株式会社ふくや」が「アビスパ福岡応援キャンペーン」を実施することを発表した。内容は、アビスパ福岡応援シールを張った商品を期間限定・数量限定で発売し、その売上金額全額(除く消費税)をアビスパに寄付するというもので、対象商品は「アビスパ応援『うれしいギフト』満足セット・笑(しょう)」(3150円)と、「いか明醤でアビスパ応援」(525円)の2種類。前者はふくや直営店舗、通信販売で取り扱われ限定1000セット、後者はふくや直営店限定販売で取扱数は4000個発売される。期間は11月1日から同24日までとされている。なお、キャンペーン開始に当たり、同社代表取締役社長 川原正孝氏は次のようにコメントしている。

「当社の主力商品味の明太子は、福岡で育てられ、そして愛していただいています。このご恩を地域にお返しすることがふくやの想いであります。福岡の大事なクラブのひとつであるアビスパ福岡が、もっと市民、県民の皆様に愛されるクラブに成長してもらいたいと願い、今回の追加支援を決定いたしました」

株式会社ふくやの創業は1948年(昭和23年)10月5日。創業者である川原俊夫氏が日本で初めて「明太子」を作った会社で、開発当時、その製法を特許化することを勧められたが、「明太子は名物や珍味ではなく惣菜」との考えから、それを断っただけではなく、多くの人たちに味わってもらいたいとの想いで製法を公開。その姿勢が、明太子が博多の名物として知られる現在の状況を作り出した。福岡の町を愛し、福岡の町のために尽くすという姿勢は創業当初から変わらず、現在も、福岡の町の文化の振興、保存に力を注いでいる。今回の追加支援も、そうした考え方に基づくものだ。

そんな株式会社ふくやの想いに、大勢のファン、サポーター、そして、県外も含めて様々な人たちが応えた。商品の発売と同時に注文が殺到。販売初日の10時過ぎには「アビスパ応援『うれしいギフト』満足セット・笑(しょう)」は、予定販売数の1000個をセットを大幅に上回り、「いか明醤でアビスパ応援」も一部店舗で売り切れる状況となった。その状況を受けて、株式会社ふくやでは社内緊急会議を実施。「アビスパ応援『うれしいギフト』満足セット・笑(しょう)」の販売予定数を1296セット追加して合計2296セットとすることを決めたが、それも、本日中には完売する見通しだ。

アビスパが福岡に必要だと思う人は大勢いる。1人、1人は小さな力だが、それがひとつにまとまれば、やがて大きな力となる。株式会社ふくやの想いは、それを代弁するもの。そして、その活動を多くの人たちが支えている。いまはまだ先が見えない状況だが、その力がある限り、アビスパは必ず再建の道をたどれるはずだ。

以上

2013.11.01 Reported by 中倉一志
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