●柱谷哲二監督(水戸):
「試合の感想の前に、2千人を超える観客がこの悪天候の中、兄弟監督対決を見にきていただいて、本当に感謝しています。試合内容に関しては、サッカーになっていないというか、ミスしたり、(運が)ついている方が有利になるという感じでしたね。ただ、北九州さんの方がボールを浮かして前に出すとか、先にボールをスペースに入れたり、そういうアイデアがしっかりしていた。我々はずっと受け身で苦しい状況でした。ただ、(鈴木)隆行が入ったことで、彼のよさが出て、FKを獲得することができた。後半は隆行に『とにかくFKを取ってくれ』とお願いしました。このグラウンドではセットプレーで得点すること以外をイメージすることは難しかったです。そういう意味では後半苦しい状態だったのですが、よく追いついた。欲を言えば、最後隆行が決めれば最高だったのですが、あまり欲を言ってはいけないのかなと。2対2でよしとしないといけないと思います。内容は北九州さんの方が雨の中の戦い方が整理されていたと思います。またコンディションを整えて、次のゲームに向かいたいと思います」
Q:今日のメンバーは天候を考えて決めたのですか?
「強く雨が降るという情報でしたし、グラウンド状況はよくないということで、細かいことはできないだろうなと。船谷を起用して、仙台戦と同じメンバーで行くよりも、2トップにして、山村の飛び出しを期待して使ったのですが、さっぱりでした。全然ダメでした」
Q:後半から入った鈴木隆行選手と船谷圭祐選手がいいプレーを見せて、流れを引き寄せました。彼らの経験が大きかったのかなと思いますが。
「そうですね。判断がよくなる。見なくてもスペースに入れたり、そういった経験が大事なんだなとあらためて思いました。船谷に『(先発を外して)ごめんね』と言っておきました」
Q:2点差を追いついてのドローについての評価は?
「苦しい状況で、形も作れない。シュートまで持っていけない。その中で選手たちはあきらめず、最後まで戦ってくれた。ハーフタイムの指示をちゃんと聞いてくれて、前に出て行って、FKを多く取ってくれた。1点を取った後に雨が強くなって、苦しい状態になったのですが、FKなど大きなボールからチャンスを作って、PKを獲得できた。PKのやり直しなんて、僕にとってあり得ないことなのですが、あそこでやり直してきっちり決めてくれた。あれも隆行の経験であったり、落ち着きであったりがもたらしたものだと思います。ただ、同点は評価するけど、勝ちに行っての同点だったので、すべては満足できるものではないです」
Q:4試合続けてのドローですが。
「今日の試合で心配したのは受け身になってしまうこと。相手が下位ということで。今は順位や勝点差で力の差はほとんどない。その部分では油断があったのかなと。入りのところも押されっぱなしだったし。苦しい状態で引きわけた。今日は負けなくてよかった引き分け。その前は勝たないといけなかった引き分け。内容はちょっと違います。前の3試合と同じレベルでは考えられないと思います。ただ、負けなかったことはよかったと思います。これから我々のやらないといけないことはゴール前のクオリティーを上げることです。ただ、今日に関しては、サッカーにならなかった。それだけです。サッカーになる環境ではなかったですね、今日は」
以上
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