●奥野僚右監督（山形）：
「非常に残念な結果に終わりました。86分という終了間際の相手のスローインからの失点。それまでの戦い方としては、相手の堅いディフェンスを崩して最後までネットを揺らせなかったというのが印象です。相手のゴールライン近くまで侵入はできたものの、そこでの大胆さであったり思いきりをもうちょっと出せれば、もっと可能性の広がるような得点シーンというのはつくれたのではないかなと思っております。それと同時に、いまも選手たちに話したんですけれども、大胆さという話と同時に、このスタジアムがワーッと盛り上がるようなシーンをどれだけつくれたか。今日は比較的、そういうところで思いきりのよさがなく、スタンドを沸かせるシーンというのが数少なかったんじゃないかなと。もっとメリハリであったり、繰り返しになりますけれども大胆なプレーというものをできるように、今後取り組んでいきたいなと思っております。それと同時に、試合時間に差があるなかで、上位チームが先に敗れているという情報も少し耳に入った部分があったかもわかりません。でも、僕たちはいつでも順位ともどもチャレンジャーですし、相手云々、他会場の結果云々にかかわらず、これからももっと自分たちが最大限に表現して、その試合を90分間で勝ち終える、勝点3を奪えるような戦い方に目を向けてチャレンジしていこうという話をしました。ですから来週また、休み明けから練習試合等入ってきますけれども、そういったところでも本当にひとつずつの積み重ねを大事にして、積極的に取り組んでいきたいなと思っております。今日はありがとうございました」

Q:特に前半は非常に慎重な入りに見えました。それは戦術的なものなのか、いまおっしゃったように他会場の結果等による心理的なものなのか、どんな原因でしょうか?
「それの分析はまだ整理がついてないわけですけれども、慎重に入ったという以上に、まず相手のディフェンスラインの背後を狙いたかったという思惑はありました。それを選手たちは相手の背後を狙うというところを徹底してくれたわけで、多少間延びしたり、ボールを収めて攻撃を展開するというシーンが少なかった。でもそれはそれで相手のディフェンスラインに対して非常にいい圧力になるものであって、ジワジワとそういうボディブローが効いてくればいいかなと。前半20分過ぎくらいから、また後ろからしっかりつなごうということで、そういうシーンも増えてきたわけですけれども、戦い方としては狙った部分、ないしそこで意思統一がしきれなかった部分、両方の感じですね」

Q:75分過ぎから、堀之内選手を0-0という状況で交代させて石川選手を投入しましたが、その意図は? 堀之内選手の膝の状態なのか、それとも戦術的なことなのか。
「そこに関する交代は、堀之内選手の膝の状態があまりよくなかったと。そういうところで石川選手を投入しました。同じような戦いのなかで相手の2トップに対するカウンターのケアという部分を意識して石川選手に出てもらいました。
(Q:さらに前に攻撃的に、という意図ではなかった?)当然、石川選手の持ち味は展開力とシュートであったり、しっかりと周りを把握できる、そして守備力も高いというところで、よりロメロ フランクを攻撃的にということ、そしてそこからの配球で相手を崩していく、サイドからも崩していくという意図はあります。
(Q:セットプレーの直前だったが、少しでも早く代えようという意図もあった?)そうですね。結局、相手にしてみれば、キッカーが2人いることによって、結果的に中村君が蹴りましたけれども、石川君も蹴れるんだよと。そこからまたこぼれ球のミドルシュートのチャンスもあるんだという部分で、そのまま攻撃のセットプレーでも交代をしました」

Q:失点シーン以外は守り抜いたと思いますが、失点シーンに関してはどういったことが足りなかったのでしょうか?
「まだ見直さないと、あのシーンはまったく整理できてないですね。でも、あのエリア内でのはっきりした明確なプレーというのがいつでも必要になってくるなかで、下が後半に入って夜露でスリッピーになってきた。そのゾーンでのプレーの選択がよかったかどうか、また後ほど確認したいと思います」

以上