●長島裕明ヘッドコーチ（徳島）：

「勝つことが出来なくて残念です。ただ、選手はすごく力を発揮してくれて、自分が考えていた、選手の良さを引き出すこととか、チーム一丸となって戦うことは頑張ってくれまして、勝点1を取ることは出来ました。次の神戸戦に向けて、このゲームの経験を生かして、また上を見て戦っていきたいと考えています」

Q：台風により1日順延となりましたが、延びたことの難しさはありましたか？また、上位争いをする中で、他のカードの結果も分かった上での試合となりましたが、選手に何か伝えたことはありますか？
「1日延びた難しさについては、昨日やるよりは今日やる方が絶対良かったわけで、いい判断をして頂きました。裏方さんの準備にも感謝したいです。今日の環境の方が、山形さんにとっても僕らにとっても、いいゲームをする上では良かったかなと思います。2つ目の質問については、言うか言わないか迷ったのですが、選手には、『勝つことによって3位になれる。負けても順位は落ちない。プラスに考えるべきだ。思い切ってプレーしよう』ということをゲーム前に言いました。言って良かったなと思います」

Q：12試合ぶりに複数失点を喫してしまったが？
「全体のゲームの雰囲気は、僕らが先行して相手が追いついて、という形を2回繰り返しての引き分けだったんですけど、そういう印象だと僕らが勝ち損ねたかなと思います。ただ、内容を見ると、僕はそうは思っていなくて、山形さんの方が優れている部分がいっぱいありましたし、負ける可能性もあったゲームです。そこを何とか凌ぎましたが、ピンチの回数で考えたら、2失点はあるかなと。2失点ともドフリーではないんですよね。競った中でのハンドだったり、競った中で折り返されたり。そういう点においては、相手がやってくることは分かっていたけど、防げなかった。でも、分かっていてもやられてしまう難しさはある。そこら辺は僕らの足りないところで、これから先に強いチームと対戦した時に狙われてくるだろうし、改善しなければいけない課題だと思います」

Q：アレックス選手を2列目に上げて、実際に得点も奪いましたが？
「期待に応えてくれたなと。那須川（将大）も良くなってきていて、ベンチにいる選手も、今日はドウグラスと高崎（寛之）と、久しぶりに那須川を使いましたが、それ以外の選手もすごくよく頑張ってくれているし、状況によっては他の選択肢も考えていましたし、システムを変えることも考えていました。あの状況だと、あのシフトチェンジが一番良かったかなと。それでうまく取れたので良かったです」

Q：後半アディショナルタイムに追いつかれる展開となりましたが、次節に向けて選手たちにどういう声をかけましたか？
「3位になれたことをプラスに考えようと。Ｇ大阪、神戸、上を見てサッカーをやろうと話しました。残りの9ゲームは相手も力のあるチームばかりで、拮抗したゲームばかりになると思うけど、下を見てサッカーをやるのではなく、上を見てサッカーをやろうと、伝えたところです」

以上