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【J1:第25節 柏 vs 磐田】プレビュー:天皇杯の勝利と安田理大の加入を浮上のキッカケにしたい磐田。柏には、完勝を収めた横浜FM戦と同等のクオリティーが求められる(13.09.13)

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4日は天皇杯2回戦、7日はヤマザキナビスコカップ準決勝第1戦、そして今回のJ1第25節の磐田戦を経て、18日はAFCチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦、アウェイのアルシャバブ戦と、今の柏は異なる4つの大会を戦う真っ只中にある。

先日のヤマザキナビスコカップでは、現在リーグ戦で首位を走る横浜FMに対し、攻守とも素晴らしい戦いを見せ4−0という快勝を飾った。チーム全体が勢いに乗った感があり、日本代表から戻った工藤壮人が「(田中)順也君とクレオが活躍して、僕が試合に出られるという保証はない。サブならサブで受け止めるし、FW同士で良い競争ができている」と話すように、ひょっとしたら工藤がスタメンから外れる可能性が発生するほど、チーム内のポジション争いは活性化され、それが良い効果を生んでいる。

ヤマザキナビスコカップで横浜FMの守備陣から4ゴールを奪った攻撃陣が自信を深めたのは言うまでもないが、それ以上に手応えをつかんだのは守備面の方だ。ここまでのリーグ戦では、マーキングに対してどこかルーズな部分があり、そこを突かれて失点する傾向にあった。それが「ヤマザキナビスコカップのマリノス戦は誰が誰を見るのか、はっきりしていた。ああいう守備の仕方ができれば、そう簡単にやられないという自信がある」と栗澤僚一は自負し、鈴木大輔もまた、「中盤が相手の流動的な選手を捕まえてくれたおかげで、最終ラインはゾーンで入ってくる相手をみることができた。磐田は個々の能力が高い選手が多いけど、あの守備ができれば崩されないと思う」と話すように、あの引き締まった守備が先日の勝利の礎となり、今後の戦いに向けてチームに自信と手応えを与えた。

上記した鈴木の言葉通り、柏の選手は誰もが「選手個々の能力が高い」と磐田の印象を述べている。リーグ戦では9試合白星がなく、現在は17位に沈むが、その順位が彼らの実力に見合ったものではないことは柏の選手の誰もが理解しており、磐田の力を十分警戒している。
磐田とは2009年J1第28節から公式戦5連敗が続いていた。柏がJ1初制覇を成し遂げた2011年でさえ、0−3、1−6と大敗を喫し、その2試合はシーズンの“ワーストマッチ“と選手たちは口を揃える。今シーズンの第11節、ヤマハスタジアムでの対戦は1−0と勝利し、ようやく連敗を断ち切ることができた。ただ、その試合を監督として指揮を取った長澤徹ヘッドコーチは「負けた気がしない」と振り返った。それだけどちらが勝ってもおかしくない拮抗した攻防が繰り広げられ、紙一重の差で柏が勝利を収めた一戦である。

リーグ戦では9戦勝ち星なしも、磐田は先日の天皇杯2回戦ではサウルコス福井に8−1と大勝している。北信越リーグの相手だけに「実力差」と言ってしまえばそれまでだが、こういう時には勝利こそが何よりの薬となる。むしろ様々な面で難しいとされる天皇杯の初戦を快勝したことで、チームは上向きになっているはずだ。
さらに安田理大が新加入し、純粋に彼の加入がチーム力のアップにつながることのほか、あの明るいキャラクターは雰囲気を一変させる大きな役割を果たすだろう。

その磐田を迎えるにあたり、栗澤は「相手は絶対に勝ちたいと立ち上がりから勢いを持ってくると思う。だから入り方を間違えちゃいけない。マリノス戦のように集中して入って、主導権を握りたい」と話し、さらに「もし入り方を誤り、先制点を奪われようものなら、相手は相当メンタルを上げて試合に臨んでくるだけに、勢いづかせてしまう恐れがある」と警戒を強める。
だが、これには逆のケースも当てはまる。例えば、かつては柏も残留争いの渦中にあった時代があったから分かることなのだが、メンタルを高めて試合に臨んだとしても、勝てていないチームは先制されると一気に気落ちし、推進力を失うといった事態に陥りやすい。したがって、「今まで以上に先制点が鍵になる」というのが栗澤の見方だ。

降格圏脱出に向け、磐田は必勝態勢で日立台へ乗り込んでくるだろう。だが柏も、リーグ戦での浮上と、18日に迎えるACL準々決勝第2戦という大一番に向け、ヤマザキナビスコカップ準決勝第1で快勝した自信、手応え、そしてあの勢いを失うわけにはいかない。

以上

2013.09.12 Reported by 鈴木潤
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