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【J2日記】北九州:熊本アウェイの旅(13.09.12)

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(C)坂本真

太平燕の名店「紅蘭亭」でランチを。春雨入りの優しい味でした

(C)坂本真

水前寺公園のよく手入れされた日本庭園。水の澄んだ池には鯉も泳いでいます

(C)坂本真

熊本市民の足・路面電車

(C)坂本真

都会の喧騒から離れた、静かな空間がココにはありました

(C)坂本真

出てきたのはコーヒー色の一杯。何杯でも飲めるおいしさでした

(C)坂本真

熊本名物の辛子蓮根。揚げたことで、ほどよい辛みに

雷の影響で中止になった8月25日から11日後に再試合となった9月5日の熊本との「バトル・オブ・九州」。
8月25日は、練りに練っていた日帰りでの移動計画。いつ以来だか忘れてしまった新幹線にワクワクしながら乗り、わずか30分弱で着いた熊本駅はすでにすごい雨だった。光の森駅から乗ったシャトルバスでうまかな・よかなスタジアムに着いたのはキックオフ30分前。慌ただしく取材の準備をしたので、スタジアムグルメを満喫する時間はなかった。
「同じ九州だから、いつでも来られるだろう!?」と、サッカーの神様が思ったかどうかは知らないが、再試合が決まった瞬間に私は「今度は真剣に熊本に行こう!(???)」と決めたのでした。

9月5日、福岡は久しぶりの晴天。「さすがに今日は中止にはならないな」と変な自信を携えて、高速バスにライドオン。9時過ぎに博多バスターミナルを出発したバスは、渋滞にはまることもなく順調に走り、熊本交通センターに正午前に到着。熊本も晴天、というより残暑。シュワシュワした飲み物を飲みたいのを我慢し、まずは昼食の場所へと足を向けました。歩いて15分位のそのお店の扉には「店内改装により、8月15日から長期休暇中です」の張り紙が…(涙)「一発目からこれか!」と思いましたが、「熊本担当の井芹さんから聞いていたお店に行ってみるか!」と気を取り直し、有名な下通商店街を目指したのです。

着いたのは、最近全国放送のテレビ番組で紹介されたこともある「紅蘭亭」( http://tabelog.com/kumamoto/A4301/A430101/43000046/ )。平日のランチ時間と重なって、近くの会社員や地元の方がたくさん並んでいましたが、店員のキビキビとした接客もあり15分程で席に座ることができました。お目当てはもちろん、熊本の郷土料理「太平燕(タイピーエン)」。前から気にはなっていたのですが、食べるのは初めて。見た感じは「ちゃんぽん」なのですが、具の下は麺ではなく緑豆春雨が入っています。その春雨と、あっさりなのにしっかり魚介のエキスが抽出されたスープとを一緒に口に運びます。あれよあれよと平らげしまいました。ランチ用のちょっと小振りなメニューを頼んだのを後悔するくらい、スルスルッといただくことができました。

お店を出たのは13時。スタジアム行きのバスの出発時刻は15時だったので、路面電車に乗って観光へ。降り立ったのは水前寺公園。正式名称は「水前寺成趣園(じょうじゅえん)」と言うらしいのですが、面積約7万3000平方メートルの敷地に、見事に整えられた庭園が広がっています。その中にあった出水神社でしっかり今夜の北九州勝利を祈願し、公園をあとにしました。

もう一度路面電車に揺られ、花畑町駅で下車。歩いてすぐの所に、今回どうしても行きたかった「珈琲アロー」( http://www.coffee-arrow.com/ )があります。テレビの情報番組でチラッと見た程度だったのですが、コーヒー好きの私としては、見逃すことができなかったお店。店内はバーのような作りで、カウンターと小さなテーブルだけ。メニューもコーヒー1種類のみ(500円)。カウンターに着くと、注文を伝えなくてもマスターが黙々とコーヒーの抽出に全精力を傾けています。その渾身のコーヒーは、黒ではなくコーヒー色。ここではミルクも砂糖も入れません。頭や口で覚えているいつものコーヒーとは違うので最初は戸惑いましたが、その優しい味に何だかホッコリ。うまく表現できませんが、コーヒーの良いところだけを味わっている、そんな味でした。このコーヒーを味わうために東京から来るお客さまもいるそうです。本当はこの味の真相を探るためにもう1杯ゆっくり味わいたかったのですが、スタジアムへのバスの出発時間が迫っていたので断念。熊本に次回来る際には絶対ココに!と誓って店を出ました。

熊本交通センターに戻り、うまかな・よかなスタジアムまでバスで約50分。「パークドーム前」で下車したものの熊本県民総合運動公園は広大な敷地があり、うまスタは見えているのですが、どこをどう行ってよいのか…焦って見渡すとスタジアムに向かうと思われる人がいたので後をついて行くことにしました。到着後に試合前の仕事をスムーズに終えれば、前回は時間がなくて食べることができなかったスタジアムグルメの探訪へ!! あちらこちらからの良い香りに誘われて何を食べるか悩みましたが、熊本ならではのものをチョイス。
馬肉入りの「うまかバーガーDX」とメンチカツ…あまりのおいしさに写真に収めるのを忘れてしまいました(苦笑)。

試合はご存じの通り、渡大生選手の3試合連続ゴール、井上翔太選手の記念すべきJ初ゴールで、1−2で勝利!見事、再試合を制しました( /jsgoal_archive/game/2013/20130200030120130905.html )。

勝利で気持ち良く仕事を終え、1人祝勝会へ。目的は馬刺! あらかじめ夜遅くまで開いている店を何軒かピックアップしていたのですが、選んだのは「一座」という居酒屋。( http://s.tabelog.com/kumamoto/A4301/A430101/43001310/ )カウンターと掘りごたつのテーブルに、厨房の上に2階があるおもしろい作りでした。1人ですからカウンターへ座り、早速「ばばば、馬刺ありますか?」と勢い込んで注文してみたのですが、店員さんから返って来たのは「今日は入ってないんですよ。すみません」の答え…。私のように「どうしても馬刺を食べたい」と思われる方は、店に入る際に事前確認することをお勧めします。お目当ての馬刺はありませんでしたが、メニューは豊富でした。豚足や辛子蓮根…どれもおいしかったです。そして熊本と言えば、ユニフォームスポンサーにもなっている米焼酎・白岳。水が美味しい熊本ですから、お酒もおいしかったです。まだまだ祝勝会を続けたかったのですが、次の日のことも考えて、後ろ髪を引かれる思いで終了。
案の定、次の日は9時前後のバスに乗って帰るつもりでしたが、起きたのが11時過ぎ。「やばい!夕方からの本城の練習に間に合わ〜ん!」
最後は通常どおりのバタバタになりましたが、近いうちにまた行きたい、楽しい熊本の旅でした。

以上

2013.09.12 Reported by 坂本真
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