●樋口靖洋監督（横浜FM）：

「まず次の３回戦に進めた結果に関して嬉しく思います。
そして公式戦、Ｊ１リーグ戦、ヤマザキナビスコカップと連敗が続いていました。この流れを止めて、もう一度右肩上がりのゲームにしていこうというきっかけにもしたかったので、そういう意味でも結果に関しては良かったと思います。
ただ、天皇杯の初戦の難しさというか、前半は自分たちで難しくしてしまった展開でした。
けれども後半は、ゴールに向かう姿勢、それから前につけた後の連動性も見られて次につながる内容だったと思います。
しかし前半は慎重になりすぎてボールを前に運ばずに後ろでまわしてしまう。これは、Ｊリーグなら引っかけられてカウンターを受ける展開になっていたと思います。そこは反省点として次に生かしたいと思います」

Q:齋藤学選手の投入は、かなり早かったと思うのですが、１−１という状況のためですか？
「いえゲームプランの中で45分間使うつもりでした。代表で昨日は６、７分しかプレーしていませんし、２週間空いてゲーム観を戻す意味もありました。本人と確認し、フィジカル・コンディション的に問題ないということで、予定どおりプレーさせました」

Q:相手の八戸の印象を教えてください。
「この試合の前に、２試合ほど、試合のビデオを観て、今日に向けての準備をしました。組織的に規律を持って守れるチームであり、10番の選手（新井山）を中心にイージーミスの少ない連動性をつくれる攻撃陣だと選手たちにも話していました。そういう意味では、今日は難しいゲームになると考えていました。実際、カウンターの鋭さというか、10番の選手がつぶしにいったところを外せる能力がありましたし、そこから前につける力も持っているという部分では、カウンターの怖さを感じて戦っていました」

Q:残り10試合となったリーグ戦に向けて、収穫はありましたか？
「何人かはアグレッシブにプレーできて、逆に何人かはもっと積極的にできるのではないかと感じました」

Q:藤田選手のハットトリックについては？
「２点目のニアに突き刺したシュート、これが彼本来のプレースタイルだと思います。豪快に枠に決められるという持ち味を発揮したフィニッシュシーンでした。この２点目のシュートのような場面をもっと多くつくってほしいし、彼が得点を取るということで、今後、必ず力になってくれると信じています」

以上