●三浦泰年監督（東京Ｖ）：
「我々にとって、この天皇杯＋残りJリーグ10試合というのは非常に大事な試合で、特にJリーグであれば、この10試合を戦う上で、今日どういう内容で、どういう結果を出せるかが、私にとってもチームにとっても、またクラブにとっても非常に大事だったと自分は考えていました。その中で、やはり非常に難しい試合になり、先制点を取りながらも相手の攻撃を受けてしまう時間帯に逆転された。ただ、彼らにそれを跳ね返すしっかりしたメンタリティとしっかりしたイメージがあったということは、非常に良い事。それが、最後の逆転につながったのかなと思っております。点を取った選手を見てもわかるように、Jリーグでなかなか出番がなく辛抱していた選手が、こういう形で前節の岐阜戦を含め出てくるのは、チーム力というものも上げるし、そんなに充実した層ではないものを、いる選手で選手層というものを作っていく良い流れ、良い循環になっていけばいいなと思います。また、良い流れになってきたなと、ポジティブに考えてこのあとにつなげていきたいと思っています。細かい戦術的なものであったり、展開によって我々がどうしたかということは、今後の１０試合でも非常に大事なことになってくると思いますので、そういう意味ではあまりこの場で天皇杯をとったということで、口を滑らすことはあまり理想じゃないのかなとは思っています。あまり多くを語らないで次の準備をしたいなと思っています。以上です」

Q：交代を残り5分まで待ったという印象を受けました。交代のタイミングについて。
「数多くの意図が含まれてはいるのですが、また、こういうタイミングというのがこの10試合で必要になってくることがあるんじゃないかなと考えています。自分の中では、ある意味イメージをつけて、意図があって、おっしゃる通り我慢しましたし…すみません、申し訳ないです」

Q：前回のホームでの対戦でも、逆転勝利を収めました。後半、アグレッシブに戦えているのは、相性みたいなものもあるのでしょうか？
「今シーズンの長崎を見て、単なる相性であったり、力の差みたいな形で臨んだ試合では正直ありません。やはり3位のチームだと、分析をしても感じましたし、今日の試合でも、彼らのしっかりした戦術的な、また、コレクティブなサッカーというものを感じながら試合を進める中で、今日の試合は少し勝利が我々に近づき、降りてきてくれはしましたけど、相性で勝ったとは思いません。ただ、イメージとしては、我々が良いイメージをもって、難しい状況の中で、フラットなイメージをもって平常心で後半臨んでいくことが大事になっていく中で、選手は自らやっていく。雨が強くなるのか、弱くなるのか。ピッチがどういうふうな形になるのか。そういうものをしっかり自分たちで判断した中で、自分たちのサッカーをやろうと。それが後半につながったのかなと。決して、長崎との相性であったり、力の差ではない。長崎は非常に素晴らしいチームを、昇格1年目で作っているなと強く感じました」

Q：巻選手がチームにもたらしているものは？
「彼が辛抱してきて、こういうチャンスをしっかり真面目にプレーをしているということは、若い選手が控えに多い我々のチームにとって、下部組織というなかなか苦しむことが少ないユース、あるいはジュニアユース年代の選手たちが彼から学ぶことは多いんじゃないかなと思っています。ただ、彼にとっては若い選手に何かを残すだけではなく、彼自身が今までやってきた歩んできたものを輝かせる、あるいはより大きくするためにこのシーズンがあると思いますし、彼はしっかりこのチャンスを生かしているなと。そして、その影で彼がしっかりと努力をしてきたことの証明だと思いますので、これを残り10試合続けていかなければいけないし、続けることによって、チームにもたらす影響というのも非常に大きくなってくるんじゃないかなと思っています」

以上