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【第93回天皇杯 2回戦 清水 vs 藤枝】齊藤俊秀監督(藤枝)記者会見コメント(13.09.07)

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●齊藤俊秀監督(藤枝):

「今日はエスパルスがたぶんベストメンバーで来るだろうなという予測で対策を講じてきました。決して、思い出づくりとか良い経験をしようとかではなくて、どう攻略して、どう勝とうかと考えた時に、やはり彼らのサイドの背後、そこでミスマッチを作ってと。もちろんチャンスは少ないかもしれないけど、前半あった左右からの揺さぶりで少ないチャンスを生かして。あとDFラインでは、ラドンチッチにラインを決められるのではなく、僕が中心になって駆け引きをして、あそこを抑えようと。あとは2列目からの飛び出しに対して、前からのプレッシャーと、うまくバランスをとることでスペースを消しながらインターセプトを狙うと。それはある程度うまくいっていたんですけど、(FKで)試合の流れを分けた部分があって。でも、ああいうところを決めるのが(大前)元紀の素晴らしさでしょうし。ちょっと残念だったのは、2点目の失点ですね。そこでプランが狂って、イチ(市川)の投入も少し早くなりました。イチについては、今日はうまく0-0でいって延長で投入して、彼のクロスを生かそうというプランだったんですが、少し前倒しになった部分はあります。
……なんか……悔しいですね。何かスッキリしないです。それはちょっと生意気かもしれないですけど、今は悔しいですね」

Q:サイドでミスマッチということで、藤牧選手を右MFで使ったのは、その狙いですか?「そうですね。それと、何回かあったんですが、クロスを上げて藤牧の頭で合わせると。(相手が)わかっていても、将棋でいえばカドを突きながらゴールを取りに行くという。そこを辛抱強くやる中で、絶対に相手は崩れてくる、そこのチャンスを逃すなというプランでした。その質がさらに上がればという部分はあったんですが、選手たちはしっかりとそこをみんなでやってくれました。天皇杯の1試合1試合ですごくチームがギュッとひとつになっているところがあったので、今日はそういう部分では……最後に2点を取られた後もみんなしっかりやり切ったので、そういう部分では天皇杯の短いスパンの中でも、個々の成長、チームの成長というものを感じさせてもらいました」

Q:今日の舞台をひとつの目標として天皇杯を戦ってこられたわけですが、今その試合が終わって、どんな感想をお持ちですか。
「う〜ん……今は爽快感よりも悔しさの方が自分を支配していると感じますね。選手にもそういう話をしたんですが、頑張っても勝たなければ、結局頑張ったというだけで終わっちゃうよと。優勝と準優勝でも、結局優勝したチームしか覚えていてもらえないのと一緒で、いくら善戦したといってもね。歴史上ジャイアントキリングというのはあることなので、そこに辿り着けなかったというのは、僕の立場としても非常に悔しいですね。今日やる前は、もうちょっとやりきった感が出るのかなと思っていたんですが、やっぱり悔しいですね。だから自分も含めてもっとうまくなりたいなと、サッカーをもっともっと知りたいなと、さらに思いました」

Q:市川選手は藤枝MYFCでのデビュー戦という形になりましたが、彼のプレーとここまでの努力については?
「今日は僕が特別扱いをして起用したということではなく、今は練習もみんなとまったく同じメニューをやってますし、その中で彼の技術……入ってすぐあのクロスでチャンスを演出した部分とか、その後相手からプレッシャーを受けてもいなしてパスした部分とか、ああいう個の良さというのが十分に出ていたので。これからあの実力者がピッチに立ってくれるとなると、非常にうちのチームにとっては百人力だなというのを今日は感じましたね。やっぱり技術は錆びないというか、こういう生の試合だからこそ、ああいうものが出てきたんじゃないかなと。非常にハードルの高い最後のリハビリというか、最後のいちばん難しいテストを彼が今日乗り越えて、それ以上にプレーで貢献してくれたというのは非常にうれしかったですね」

Q:齊藤さん自身は日本平でプレーするのが2006年以来だったと思いますが、今日はラドンチッチを抑える場面も多かったと思います。自分自身のプレーに関してはいかがですか?
「ここのグラウンドについては、僕はこけら落としの時から高校の頃から知っていますし、高校でもここでインターハイに優勝させてもらったり、このピッチと共に。まだ清水に住んでいるので、ときどきこの周辺を散歩したりとか、今日は藤枝のユニフォームを身にまとっているんですけど、僕にとってはここは本当のホームみたいな、家のような。だから、最後の(清水)サポーターの声援はすごく感慨深いものがありましたし、このピッチに立つだけで、見えない力、ある意味スピリチュアルな力みたいなものが出てくると思います。そういう意味では、今日の日というのは、もしかしたら僕の区切りになる日なのかなとも思います」

Q:J3入りを目指している中で、今日の経験というものはチームにとってどんなものになると思いますか?
「選手たちにも言ったんですが、これでJ3に入ろうとかではなくて、今日の相手に対してどう勝つのか、どう追いつこうとするのか、そういう努力をしようという話をしたので。今日エスパルスのベストメンバーとやれたというのは、うちの選手にとっては本当に大きなことですし、みんな小さい頃からサッカーをやっている以上、日本のトップ・オブ・トップを目指すと。今僕らはこういうカテゴリーでやっていても、つねに今日の基準を持って日々努力していくことが大事なんじゃないかという話をしました。なので、目標のその先の目標ができることによって、また今までの夢とか目標がちょっと近づくみたいな。そんなきっかけに今日の試合をしてくれればいいんじゃないかと思います」

以上
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