●小林伸二監督（徳島）：
「前半に良いミドルシュートが入りました。ボランチの脇が空くということで、そこで上手くターンできてシュートが入ったのは、調子がいい津田だったからだと思います。後半はちょっと受けてしまった。入りが緩かった。相手の攻撃がリスタート、ＦＫ、スローインと徹底されていて、放り込んでセカンドボールを拾う形になっており、分かっているが、なかなかそこへ落ち着いてプレスをかけて取って、横に動かせなかったのは残念でした。グラウンドの影響もありますけど、イエローの数が多くて、悪質ではなくても3枚ももらってしまったのは、少し残念だなと。そういうことがゴール前のＦＫに繋がり、我々は守らないといけなかった。ここにきて累積の選手が随分と出られなくなるのは、どうだったんだろうと思います。そこまでイエローをもらわなくても対応できたのではないかな、もう少し冷静でも良かったのではなかったかなと。リスタート、スローインが相手の攻撃の形のひとつというところでは、相手のそういうところを回避できなかったのは残念だった。それでも、ＣＫ、ＦＫ、ペナルティティ内での攻防については、十分に球際もいいし、寄せられている。結果的にそこができるようになっているので、今日は苦しいゲームを０で抑えることができている。ちょっとそこをＯＫにしてしまうと、おそらくやられて、前回のようにアディショナルタイムにやられることがあったと思います。今日は途中から入った選手も仕事をしてくれた。ほんのわずかな仕事かもしれません。それでも、高崎はＦＫ1回、キープ1回、逆サイドに走って体を入れてゴールキックにしてくれた。３つの大きな仕事をしてくれたことが、今日の勝因に繋がったのかなと思います。前回の反省も踏まえながら、今日は戦ってくれた。強いて言うならば、かかってきた相手に対して、横に広げながらトップラインを下げてボールを回せなかったのは残念だったけど、それをできるようにしたい。自分達がボールを持って崩していくことができるようになれればいいなと思っている。どうにかアウェイで勝てたので、それを次の天皇杯、ホームのリーグ戦に繋げていきたいと思います」

Ｑ：1時間開始が遅れたが、その間の選手の様子は？
「ホテルを出る時に雨が降りだして雷も鳴った。ちょっと雷が多いという情報が入っていたので、6時半の時点でちょっとどうなんだろう、と。開始が1時間ずれたけど、上手くコントロールして、待った分ゲームをして帰れると思い、前半締まって試合に入れたと思う。上手く集中してくれたと思います。６時のゲームだったので、後半は８時になりますよね。それに備えて食事をとるなど、選手がやってくれていた。落ち着いて順応しているな、次のことを考えているなと見ていました。涼しくて濡れているからボールが走って、たぶん濡れていないとボールを弾いてやりにくかったと思う。濡れてボールが走るし、土が湿っていて良かったのではないかなという感じがします」

Ｑ：１１戦無敗ですが、その好調の要因は？
「今日も４ゲームぶりにＧＫが代わり、最終ラインも２ゲーム前に代わっている。右と左が代わったり、色々な形で戦っているが、その中で準備したことがゲームに活かされている。選手が出ていない時に、しっかり準備をしてくれていることを表現してくれている。自分達が悪いリズムの時に守備をしないといけないけど、そこをきちっとやると何かが生まれる。勝てるということも感じている。攻撃が上手くいかない時に、守備をきちっとやる。それは攻撃が上手くいくとボールをキープ出来ることの裏返しだと思う。そういうことを意識することで、今は相手のリズムだから守備をしなくちゃいけないと思える。自分達がボールを持って運ぶ時にはミスもあるけど、意識して取られたり、パスを入れたりしているのが見られている。そこが前半戦との大きな違いだと思います。前半戦は攻撃する。でも、入らない。そこで簡単に点を取られてしまうことがあった。取られるとあっという間に追加点を取られる試合が何回もあった。そこを我慢できるようになった。それに前半、苦しい思いをしたので、後半は同じチームに負けたくないという思いもあったと思う。７月の札幌戦からそういうところで負けたくないという思いがキーになりスタートできた。メンタルの話もしていますが、持っている技量が個人やグループに繋がっているような気がしています」

以上