●奥野僚右監督(山形):
「前半にいい形から点を取ったが、その後に前掛かりになった相手の圧力を少し受けるような形になってしまいました。前半を1−0でリードした形から追い付かれたシーン、逆転されたシーンが多々ありました。その経験を活かす時だという所で、後半にまたパワーを持って入ろうと。相手が交代で16番(杉本)から28番の菊岡君に代わって、ボールを握られるケースがありましたけど、そこで前から行くのと同時に、相手が攻撃に枚数を掛けてきたので中盤のところで、ボランチのところでボールをはたきながら起点を作ると。こちらが考えたことはボールを奪って素早くカウンター。そこの要求をしたが、相手の背後を狙いきれなかったかなと。こういった戦いは相手のホームですから受けた形になり、逃げ切るのもひとつの選択肢ですが、しかしながらカウンターのチャンスで追加点を狙っていきたいという思惑がありました。そして、相手の圧力、交代からロングボール、パワープレーということろから競り合いのところのこぼれ球を決められた。非常に悔しい戦いではありましたけど、また勝点を1とれたことは良かった。ただし、必死に来る相手に対しての、もう少しのしたたかさ、もう少しの頑張りをこれから出していけるように、選手にトレーニングからピッチで表現できるように要求していきたいなと考えています。それと同時に技術も高めていかないと突き離せない、追加点を奪えないということも明らかになっていると思います。ですから、そういう部分をトレーニングして、中3日の試合になると思いますけど、そこに向けて全力を尽くしていきたいと思います。ありがとうございました」
Q:後半終了間際は追加点を取るのか、それとも逃げ切るのか。ピッチの選手の判断を監督はどう感じていたのか?
「時間稼ぎしたからといって、本当に時間を稼げるのか。時間を有効に使うには、自分達がボールポゼッションする、それも相手陣内でポゼッションする、相手の背後を狙うことが有効になると思いますね。その中で相手の態勢が崩れた中で、前掛かりになっているところでカウンターを決めていく。ただ、コーナーフラッグの所で時間を稼いでもたかだか数秒ですし。また、セットプレーも相手が全員戻っているわけですから。コーナーフラッグで時間を稼ぐ以上に追加点を狙えるのではないのかと。判断に関しては、どちらも有効だと思っています。今はレフリーがしっかり時間を止めますから、時間稼ぐことを意識せずに、相手陣内でのマイボールの時間を長くしたかった」
Q:後半から入った菊岡選手にボールを握られたが、途中からボランチに下がったことで山形にアドバンテージが生じたのでは?
「菊岡君が後ろに下がったことで、後ろからのスルーパスが出てきますけど、このピッチコンディションではGKまで流れてしまうと思っていました。そういうところで少しボールを奪った後に、こちらにもチャンスが出てきたと思います。(中央を突きやすくなった感触は?)そこまでは印象はないですが、サイドでしっかりボールを保持されて、そこからのドリブル、パスだったりという回数が減りました。それをボランチの位置からされる分には中を固めながら、自分たちもそこで奪えれば前に出て行けるというシーンは何度かあったと思います」
Q:今日は攻撃の部分でファーストタッチやパスの精度が悪く、終盤に疲れて追い付かれた要因になったのかなと。今日のピッチコンディションを含めて、パスのつなぎ具合をどう見ていますか?
「今日はピッチコンディションと天候を含めて、様々なケースが考えられるとミーティングで話をしました。しかしながら、相手がロングボール主体でやる中で、それを拾った時にはしっかりとボールを繋いでいくと。何か難しいことをするのではなくて、ボールを保持して、トラップして、ダイレクトでプレーすることを減らしていこうという形になりましたけど、相手の背後を突いてくる動き、前方へのロングフィードというところから、少し拾った後も周りのサポートの準備であったり、拾った選手の余裕が欠けたかなと。相手が前方に来る分、そこから前へ出ていく分、ボールを展開する、回すことが減っていったんじゃないかなと思います」
以上
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