●影山雅永監督（岡山）：

「平日にも関わらず、また今日の夕方のあの天候（激しい雨）にも関わらず、これだけの岡山のサポーターの方々に集まっていただき、アウェイの神戸戦でもでそうだったんですが、我々が強敵と戦う上で、本当に勇気となる声援を送っていただきました。岡山の皆さんと共に喜び合うことが出来て本当にうれしいです。ポーターの方々の笑顔が見られるということが、本当にうれしいことだなあと、7試合ぶりの勝利だったので、余計にそう思いました。
試合の方は積極的に入れたなと思います。押谷祐樹のシュートは、元々ああいうものを持っているんですけどね、チームとしての思いきりのいい入りが、彼にああいう判断、決断をさせたんだと思います。その後、ディフェンスに回る時間が長くなりましたが、この岡山のスタジアムの空気、選手たちが勝てなくても、ブレずに続けてきた成果が最後の1秒まで集中を切らさなかったことにつながったと思います。ただ2点目をとって突き放して完勝したわけでもないですし、接戦がたまたま我々に転がったということだと思いますので、続けていくしかないと思っています。今日のように最後まで諦めないハードな守備を全員で行い、全員でボールを運び、決定機を増やして、得点、さらに2点目を取れるチームになれるようトレーニングを続けることしかないと思っています。質の高いトレーニングを続けること、諦めない姿勢こそが結果を生み出せると思いますので、毎日のトレーニング、1試合1試合に懸ける思いを強く持って戦っていきたいと思います」

Q：立ち上がりの押谷祐樹選手もですが、今日は、遠目からシュートを打つシーンが多く見られましたが指示があったんでしょうか。
「前回の（6月15日の）福岡戦もですが、虹が出る前にすごい雨が降ったりということが何回かありましたから、毎回積極的に打ちなさい、濡れたピッチはチャンスだよ、というのと、我々はもっと貪欲にシュートにトライしていかなくてはいけない、という両方が選手たちの積極的な姿勢に繋がったんじゃないかと思います。精度はまだまだですけどね」

Q：入り方、その後の試合運びについて。
「90分間全てがよかったということは出来ません。ボールへのプレッシャーがかけられずに悠々とボールを運ばれてしまう時間帯などもありましたが、そういう苦しい時間帯の時に、DFの３人が集まって、微調整しながらやっていたシーンを見ることが出来たんですが、そういったピッチの上で起こりかけていることをクリアできるの、そういったことが出来るのが我々の選手の強みでもありますし、悪い時間でも自分たちのコミュニケーションのよってそれを乗り切ることが出来たことが、今日の戦いの大きなことだと思います」

Q：神戸に攻められる時間が長くなることは予測していたと思いますが、どういうところを警戒していたのでしょうか。
「神戸も我々以外の相手と20試合残っていますので、あまり詳しくは話せませんが、神戸のような強敵相手ですと、相手チームが対策を練って個人の強みを出させない守備をしたりするんですね。そんな中でここ数試合、神戸が微調整と言いますか、そんな守備をされた時でも破る、ということをしていたと感じていたので、どれだけ集中力を持ってボールを奪うことが出来るか、そこのところがキーになったんじゃないかと思います」

Q：後半はなかなか攻撃の形を作ることが出来ない状態が続きました。
「２つ言うことが出来ると思います。１つは、ある程度ボールを持たれる、自分たちがちょっと下がった位置に陣形を整えて、そこで持たせること、それは、気持ちはよくないですが、それほど怖くないと。そういった中で奪った後で自分たちがボールを動かすところまでは相手のプレッシャーであったり、奪い取るのが上手な選手が中盤に多かったので、そこまでは出来なかったことがひとつです。そういったところから、スピードのある選手を使って、上手くカウンターにいければ、という思いはあったんですが、何回かはあったんですが、そこもまだまだトレーニング不足ですね。そこからさらに攻め込んでくる相手を逆にとって、ということが出来ると、もっと戦い方に幅が出てくるんだけどなと思います」

Q:そんな中で勝ちきることのできた最大の要因は。
「選手たちはこの6試合、苦しかったんですよね、当然、順位も上に上げたいし、勝点だって取りたい。そんな中、なかなかそういったものを脱することの出来ない6試合だったんですが、勝ちたい、こんなんで終われない、という気持ちを持っていたことが最後まで切らさない集中力に繋がったんじゃないかと思いますね。あとは岡山でやれたことが大きい。神戸でやっていたらいくつか入っていたんじゃないでしょうか」

Q:試合前に「勝つんだ」という気持ちが大事になると話をされて、そういった気持ちの出たゲームだったと思います。
「前半戦は勝ちきれない試合が多かったんですが、だからといって前半戦を否定するこちは全くなくて、今日は神戸に勝ったということで、負け数３は2番目に少ないということですよね。負けないチーム、失点の少ないことはリーグ戦を勝ち抜く上で必ず必要な条件になってきますからね。もちろん勝ちきれたらそれに越したことはないですが、我々はこれをベースに、もう1点とって突き放していく、そのために毎日トレーニングをしていく、続けていくことだと思っています」

Q:中3日で連戦です。
「何度か話したことがありますが、日数が短いことは我々にとって有利だと思っています。しかも今日に続いてホームで出来ることは大きなアドバンテージですから、これを生かして、強気にカンスタの雰囲気に乗って連勝できるように全力で戦いたいと思います」

以上