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【J2:第21節 松本 vs 横浜FC】反町康治監督(松本)記者会見コメント(13.06.29)

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●反町康治監督(松本):

「どっちに転んでもおかしくない試合でしたね。…てよく言うんですけど、それは勝った時に言いたい言葉であって、試合に負けた時にはこういうことを言えないですね。
これが2年目なんですよね。つまり、ちょっと自分の中で隙を作って自分が上手いと思ってしまう。1年目だったらもっと自分をしっかり見つめ直して、チームがやらなければいけないことをしっかり整理して、今どういう状況なのかということを考えるんですけど、2年目になるとひとつのプレーの重要さがわかってこなくなる。その一言に尽きるでしょうね。
ただゲーム自体は悪くなかったと思いますよ。これで最後に勝っていれば『今季で一番良い試合でした』って言えるかも知れません。サポーターの皆さんは『次、次』と言ってくれますが、私には次がないのでそのために一所懸命努力してやっているわけであって。それが報われないのは少し残念というか、悔しい思いで一杯です。
恐らくこの後、『前半戦振り返ってどうですか』と言われると思うので最初に言っておきますけど、最後の3試合は結局得点が少なく、失点も多かった。まあ、これがチームの現実だということをしっかり認識しないといけない。たくさんお客さんも入ってくれた中で本当に申し訳なかったと思います。ただ殆どの選手が今日は持てる力を発揮してくれたと思うので、そういう意味では次に繋がる部分もあるかも知れませんけどね。試合前に言っていますけど、試合に出るということはそれなりの責任を持ってやらないといけないということは常に言っています。当然結果の責任は私にあります。ただプレーの責任は選手も考えないといけないということですよね。別に責めているわけではなく、それくらいの気持ちでプレーしないといけないということです。だからトレーニングでも『しっかりトレーニングしろ』と言っています。しっかりプレーをするということは簡単なようで難しい。
全体的には我々のゲームだったと思います。次はすぐにゲームがあって、どうやら水戸は2人退場したようですけど、新しい選手が入ってくるということですから新鮮で逆に怖いですね。自分に言い聞かせますけど悔やんでも試合は戻ってこないので、何とか立て直して、次もホームというメリットを生かして、お客さんは半分くらいになっちゃうかも知れませんが頑張っていきたいと思います」

Q:今節の先発選手について、起用の意図は?
「しっかり戦える選手。どこのチームにもチームの戦術があって、戦術のないチームはJリーグにはないわけです。それがベースとなってチームは形成出来ているので、そういうチーム戦術を遵守して出来ない選手は残念ながら先ほど言った責任感がないわけですから、ピッチには送り出せないという、そういう英断です」

Q:左サイドで起用の岩沼俊介の出来は?
「札幌時代はずっとあそこをやっていましたからね。そんなに派手な動きではないですけど、地味に彼なりの仕事をチーム戦術含めてしっかりやったと思いますよ」

Q:3試合で1得点。押し込む時間はあってもゴールを奪えなかった。
「単純に言うとストライカーの差ですよね。向こうにはちゃんとしてストライカーがいる。残念な現実ですけど。(今の選手では難しい?)いや、そんなことはないですよ。そんなことをここで言っちゃったら可哀相じゃないですか(苦笑)。我々には秀でたストライカーはいないから、集団で人数をかけて点を取りに行っているわけです。それにはリスクがあるわけです。最後もそうでしたよね。その意欲は買わないといけないですよ」

Q:先ほど言われましたが、『ひとつのプレーの重要性』とは?
「局面ですよね。ここでは詳しくコメント出来ません」

Q:ここ数節、失点が多くなった要因は?
「この3試合を総括すればそうでしょうね。今までちゃんと話をしてきたことがボケてきちゃうわけですよ。これも2年目なんですよ。自分が上手いと思っちゃって、違うことを始めてしまうんですね。自分の良いところだけを出そうとするんですけど、サッカーの世界では自分の良いところを出すのは当たり前で、みな嫌な仕事を含めて努力して克服して、チームとして構築してやってきているわけですよ。特に2年目になると『これくらいでいいや』とかそういう気持ちが生まれてしまう。周りもチヤホヤしてしまいますしね。お客さんも一杯入るからみんな勘違いしてきてしまう。やっていることは本当に地味な作業なんですよ。そういう地味な作業を徹底してやっているにも関わらず、派手な作業ばかりやろうとするから、こういうことになってしまう。これは去年にはあまり無かったですよ、正直。そんなに難しいことではないです。相手だってもちろんレベルアップして今年を迎えているわけで、去年は我々も誤魔化してやっているところも正直あるわけですが、それが露呈したわけですよね、ある意味。我々現場スタッフは一所懸命気をつかいながら努力してやっているつもりではありますけど、サポートするところが足りないなと思っています、色んな意味で。ただ、これもクラブ力なのでそこは目をつぶらないといけないと思っています」

Q:後半戦はどのように?
「足りないところを克服していくしかないでしょうね。私がいればね。良い試合をしていてやられたということで相当メンタル的に来ていますからね。リカバーしている選手たちの表情を見ても、リカバーもままならないくらいショックを受けていますよ。明日しっかり話して、気持ちの切り替えをやっていくしかないでしょうね」

以上
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