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【J2日記】G大阪:G大阪の歴史に生き、その歴史を紡ぐ(13.06.25)

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両親が熱心なG大阪ファンだったこともあって、宇佐美貴史は3歳の頃から足繁く、G大阪の練習場に通っていたという。
その証拠に彼の幼少時のアルバムには、G大阪の歴史を紐解くような写真がズラリ。G大阪の一時代を築いた礒貝洋光氏や木山隆之氏(現ヴィッセル神戸コーチ)、松波正信氏(前G大阪監督)に始まって、稲本潤一選手(川崎F)まで…時には選手に抱かれて、時には選手の横でピースサインを作って、時には愛くるしい笑顔で、時にはやや緊張した面持ちで…。撮影場所もバラエティに富んでいて、現在の練習場に移転する前の京田辺市の練習場をはじめ、現在の練習場、遠征を見送る駅のホーム、必勝祈願に訪れた神社など、熱心なファンだったことを示す証拠写真が多数、残されている。中でも親子そろって「大ファンだった」という松波氏との写真は、本人もやや照れ笑い。その写真には若かりし頃の松波氏と、氏の腰くらいの背の高さしかない小さな、小さな宇佐美が、右手に当時大好きだったというブルガリアヨーグルトのジュース缶を持ち、左でピースサインをつくっておさまっていた。
「好きなもの2つ…松波さんとヨーグルト缶と一緒に映れてうれしそうでしょ?(笑)でも、よくよく考えたら気持ち悪いよね。この何年か後に、選手とコーチという関係になり、ミスターガンバ・松波さんが背負った『11』を背負うことになるなんて…深い縁を感じずにはいられない!」

2年程前に、そんな話を彼から聞いていたからだろうか。2013年6月22日、彼がG大阪への復帰後、初めて迎えた万博記念競技場でのホームゲーム・岡山戦(第20節)でのこと。試合前に行われた『ハイタッチ会』に登場した宇佐美と、その彼のもとにうれしそうに握手を求めに駆け寄るちびっ子サポーターの姿を見た時は、なんだか不思議な気持ちになった。やや照れ笑いを浮かべながらも、子どもたちから投げかけられる一言一言に「ありがとう」「サッカー頑張れよ」と優しく言葉を返す宇佐美の姿に、彼が幼少の頃に触れ合ったG大阪選手の姿を見たから。宇佐美のもとにやや緊張した面持ちで駆け寄って声を掛ける子どもたちの姿に、幼少時代の宇佐美を見たから。
いや、そんなふうに不思議な気持ちになったのはきっと、彼も同じだろう。ファンだった時代の『G大阪』にまつわる思い出を事細かに覚えている彼のこと。その脳裏には当時の記憶が蘇っていたに違いない。
「最初はお母さんが松波さんの大ファンで(笑)。僕もそれにつられてファンになったようなもんやったけど、松波さんは僕だけではなく、いつもファンの人にすごく優しく接してくれていましたからね。その姿を見て、ますますファンになったのをよく覚えている」(宇佐美)

そうしたたくさんの『G大阪』にまつわる記憶と、深い愛情を胸に、宇佐美は約2年ぶりに、このG大阪から再出発することを決めた。G大阪の選手に憧れてプロになった彼が、再び、子どもたちに憧れられる存在としてG大阪のユニフォームを身にまとい、ボールを蹴る。そのことへの責任と覚悟が、きっと宇佐美を再び高みへと引き上げる。

以上

2013.06.25 Reported by 高村美砂
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