6月22日に行われた神戸との上位対決は、神戸が攻守に渡って格の違いを見せつけ、新規参入クラブの長崎を危なげなく2−0で下した。試合後ポポ選手の流した意味深な涙には心打たれた人も多かっただろう。
しかし、この試合で最も注目されたのは、もしかすると長崎サポーターが掲げた横断幕、「勝手に親近感。港町ダービーだよね」ではなかろうか。
普段はメッセージを書いた横断幕を掲げることは少ない長崎サポーターだが、久々に発進したメッセージは強烈で、多くのメディアやSNSを賑わせた。
ウルトラ長崎の坂本雄二代表は「長崎は歴史のある港町です。長崎の人は心の中にその誇りを持っています。おそらく、神戸の人もそうだと思います。だからその気持ちを分かち合いたくてあの横断幕を出しました」と話す。
V・ファーレン長崎の広報、内藤恭祐さんも「試合会場で記者の方から横断幕について聞かれました。これが、いろいろなキッカケになるといいですね。例えば神戸さんとは中華街ダービーなどいろいろな取り組みがこれからできるかもしれません。これに、横浜FCさんも入っていただければ最高ですね。フロントも活躍しているチームの頑張りに応えたい」と意気込んでいた。
実は、横浜FCの三浦知良選手も4月に長崎との対戦を控え、自身のジェノアでの経験を紹介して長崎や神戸との「港町同盟」を提案していた。
三浦選手によるとイタリアではジェノアとナポリというの港町のクラブ同士は互いのクラブをリスペクトしあい、サポーターは敬意を払って相手クラブの旗を持つそうだ。
横浜・神戸・長崎など日本版「港町同盟」が生まれれば、サッカーを通じた新たな街同士の交流が生まれるはず。日本のスポーツ文化がもう一段階上に上がるためには、各地の文化や歴史と密接にリンクしていくことが大事になってくる。今後、「港町同盟」に進捗はあるのか!?
以上
2013.06.24 Reported by 植木修平
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