アビスパに26人目の選手が誕生した。金城クリストファー達樹。既に練習生としてプレーしていたが、19日、晴れて福岡と契約したことが発表された。愛称はクリス。契約発表当日、早速、報道陣からの囲み取材を受けたクリスは、プロとなった喜びを次のように話した。

「プロサッカー選手としてスタートを切ることが出来たのが一番嬉しいですね。練習生の時からアビスパの印象は良かったし、熱いサポーターの前でサッカーが出来ることも嬉しく思います。アビスパの印象は、ハードワークするチームだということ。自分としては攻撃の起点になれればいいと思っていますし、監督が求めるサッカーを正確に表現したいと思います。プロ契約出来たことを一番最初に知らせたのは沖縄にいる母です。スカパーに入ると言っていました（笑）。試合に出る時には呼びたいですね。母の支えがあってのことですから」

出身は沖縄県。山内小学校卒業後の２００６年にJFAアカデミー福島に第１期生として入校。２０１１年３月11日に起こった東日本大震災の影響で一時沖縄に帰省した後、ドイツに渡り、同年７月にフォルトナ・デュッセルドルフＵ−19に加入した。２０１２年５月に右膝十字靱帯断裂の怪我を追ってチームを離れたが、その後、リハビリやトレーニングを積んだのち、５月から練習生として福岡のトレーニングに参加していた。練習生としての期間は１カ月以上に渡る長いものだったが、「不安は多少はありましたけれど、全然出来ないレベルではないと感じていたし、通用している部分もあったので、怯えてプレーするようなことはありませんでした。少しは自信がありました」と振り返る。
ポジションはボランチで、正確なロングボールと展開力が持ち味。好きな選手はピルロ（イタリア）、シャビ（スペイン）、ブスケツら（スペイン）。「難しくプレーせずに、クレバーに、簡単にプレーしたい」と話す。背番号は17。15と17が空いていたが、本人の誕生日が11月17日だったことから17に決めた。

そして、これからの目標を次のように話す。
「まずはアビスパの選手としてＪ１に昇格して、アビスパの選手としてＪ１の上位に入りたいと思っています。そして、最終的には海外で活躍するという夢があるので、まずはアビスパで、しっかりと力を付けたいです」

今シーズンのアビスパは、将来を嘱望される若い選手たちが多く揃っているが、クリスも、その１人。若手育成に定評があるマリヤン プシュニク監督の下で、大きく育つことを期待したい。

☆金城クリストファー達樹　加入リリース

以上

2013.06.21 Reported by 中倉一志