６月８日のフォトコメントランキング１位は、愛媛の餅まきの様子でした。

この写真で餅まきを行っているのは、愛媛のＪ２日記でも常連になったちょんまげ隊長です。日本代表のサポーターとして知られているちょんまげ隊長がどうして愛媛に来ているのか、疑問を持たれている方も多いと思います。
愛媛とちょんまげ隊長の接点は、東日本大震災のボランティア活動でした。昨年５月の山形戦後、愛媛サポーターが被災地を訪れたことがきっかけで交流が始まりました。（前編、後編）
２０１２年５月／写真展
２０１２年９月／報告会・松山大学　
２０１２年12月／サポーターズミーティング　
２０１３年３月／被災地支援

餅まきが行われた札幌戦の２週間前・５月25日（Ｇ大阪戦の前日）にも、ちょんまげ隊と愛媛サポーターは宮城県石巻市の北上小学校でボランティア活動を行ったそうです。北上小学校は、多くの小学生が犠牲になった大川小学校の対岸にあり、橋浦・吉浜・相川の３つの小学校が合併して２０１３年４月に新しくできました。こちらも被害は大きく、３階建ての校舎だった吉浜小、相川小は水没、多くの方が家や家族を失いました。また、スクールバスで通い、遊ぶ場所は仮設住宅だけという日々が今も続いています。

そこで、ちょんまげ隊長や愛媛のほかＣ大阪、浦和、Ｆ東京、仙台のサポーターなど80名が、親の負担を考えて午前中で終わってしまうという運動会の後で屋台村を楽しんでもらうイベントを実施。ここには、やはり家を失い家族を亡くした石巻の他地域からも『私たちも前に進んでいるところを見せたい』と、たくさんの支援をしてくださったそうです。このイベントの中心になったのは、東北リーグを戦うコバルトーレ女川のスタッフや選手、ジュニアチーム、父兄の皆さん。サッカーがつないでくれたご縁でこのボランティア活動が実現し、愛媛からも社長・監督・マスコット・サポーターからのメッセージが入ったフラッグ、当日は支援活動に石巻まで訪れた能田達規先生（愛媛マスコット生みの親）の漫画「オーレ！オ〜レくん」が贈られました。

そんなボランティア活動で愛媛とつながったちょんまげ隊長は、愛媛の昨季の観客数が少ないことを嘆き、４月には野志克仁・松山市長を表敬訪問。さらに愛媛県下の首長が出席した「愛媛県プロスポーツ地域振興協議会」にも登場して、愛媛の観客数を現在の２倍にしたいと訴えました。
そして、野志・松山市長とちょんまげ隊長は、マッチシティ松山市として開催された６月８日の第18節・札幌戦を一緒に盛り上げましょうと約束しました。ちょんまげ隊長は東京から仲間（ちょんまげビューティーズ）を引き連れて愛媛入り、松山市は市内の子どもたちをスタジアムに招待。クラブとサポーターも一緒になって、スタジアムを盛り上げる盛大な餅まきが行われたのでした。
ボランティアでつながったちょんまげ隊長と愛媛。これからどんな展開になっていくのか楽しみです。

以上

2013.06.13 Reported by 近藤義博