●高木琢也監督(長崎):
「今日は遠くから応援に来てくれたサポーターには非常に申し訳ない結果になってしまった。これまでゲームをひっくり返すことはあったが、今日は逆の立場になってしまった。岐阜の最後まで戦う姿勢に逆転されてしまった。その中でスタジアムが一体となって進んでいった印象がある。我々としてはやるべきことをやったとは思うが、正直言うと、ひっくり返されるような印象は受けていました。出来ればこういう経験をしたくないなという試合でした」
Q:後半5分に高木監督は藤井選手に、後半18分に岩間選手に指示を送っていましたが、どういう内容だったのでしょうか?
「今日のゲームで言うと、岐阜さんを相手には小細工というか、表現としては『綺麗なサッカー』ではうまく対応できないと思ったので、スタートからアクセル全開ということを選手たちに伝えました。藤井選手に対しては、上がるタイミングを伝えました。岩間選手に関しては、岐阜の10番の美尾選手が本来シャドーのポジションなのですが、変則的にゲームの中で染矢選手がいかにも前線のスリートップになるような形を取って来たので、そこに対してのケアを指示しました。正直に言うと、点を取られる前からその部分は指示をしていたのですが、なかなか選手たちが言うことを聞いてくれなくて、やっぱりそこを起点に失点をしてしまった。僕の中では『やっぱりそうか』と思いました。後は入った選手に対して、常にそこはケアするように伝えました」
Q:先ほど、ひっくり返されるかもしれないという印象は持っていたとおっしゃられましたが、それはどういった部分からでしょうか?
「これはロジックを持って説明するのは凄く難しいですけど、この世界でずっと携わっていれば、選手たちの顔色で分かります。岐阜さんの選手の顔色が勝ちに飢えていて、非常にモチベーション高く最後までやっていた。最後、一つ論理的な話をすれば、残りわずかの時に、カウンターを受けたシーンで、セカンドボールのこぼれ球の処理で我々の選手が完全なる大きなミスをしてしまった。それはどういうことかというと、サイドでボールをフリーで持っていながら、また細かくつなぐプレーをしてしまい、結局それを取られてしまって、最終的には素晴らしいカウンターを受けてしまった。その流れの前から、さっきも言っていましたが、スタジアムの雰囲気だったり、相手の選手が非常に頑張ってい る姿を見て、ひょっとしたらという思いが自分の中であった。それがうまく的中してしまったゲーム。もうこういう経験はしたくないなという試合でした」
以上
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