●奥野僚右監督(山形):
「80分まで理想的な試合運びができたと思います。相手のストロングポイントというものを消しつつ、自分たちが数多く決定機をつくっていった。なかなか1点目以降追加点が奪えない状態でしたけれども、後半に入っても風下のなか、相手の隙を伺いつつ作っていけていた。非常にそこはよかったと思います。そしてまたセットプレーでも得点できた。今日の2得点は、自分たちの献身的な守備というか、狙いをもった守備から1点、それとセットプレーからの1点。2点をリードしたなかで、85分と87分に立て続けに失点をしました。そこにすべてが物語っているように、自分たちがまだ突き詰めていかなければならないものがあるんじゃないかなと思います。ですから、本当にこれからはもっともっと小さいことにこだわって、本当に選手たちにもそういう要求をしながら、口を酸っぱく身につけていく、そしてこういうゲームを確実に勝ち星につなげていく、勝点3を取りきれるようなゲームにしていかなきゃいけないなと、また改めて今日、強く心に思いました。選手にも今、ダウンしているときに話したんですけれども、そういった細かいところを、勝つために必要なものはどんどん要求していく。当然、そういう細かいところを積み重ねていって克服していくという作業と、なおかつそこから上積みしていく作業というのが勝利へと近づいていくことになっていきますから、そういうものをやっていきたいなと思っています。
残念ながら、昨年のことを少し思い出したりしたんですけれども、昨年、アウェイで徳島さんと戦ったときに、先に向こうに2点リードされてから追いつくことができました。そういうものを今日、相手に反対にやられてしまったなと。今度またアウェイで戦うときには、しっかりと自分たちが今日の思いというものを修正して見せれるように戦っていきたいなと思います。ありがとうございました」
Q:最後の2失点の部分ですが、原因としては気持ちの部分なのか、技術の部分なのか、どちらですか?
「試合の流れのなかで相手にフリーキックのチャンス、コーナーキックのチャンスを与えてしまってはいけない。結局、判定の部分で微妙な部分があったとしても、もっとはっきりする判定になるような努力を自分たちはしていかなければいけないし、どちらとも取れるような判定にならないような90分、90何分、アディショナルタイム含めたなかでやっていかなければいけない。本当に相手はパワーをもって、風上で後半攻めてきたわけですけれども、そこを落ち着いてしのいでいたので、非常に残念であると共にもったいないなというのは、誰しもが選手も含めて、僕も思っています。そこを克服していくには、今言ったように、相手にそういうチャンスの機会を与えないところを突き詰めていくのが重要になってくるんじゃないかなと。それが今、守備のことを言いましたけれども、その前の段階でも攻撃で、拙いボールの失い方をしています。そういうのも相手に勢いをつける原因になってます。そういったところも、2点のリードが安全な点差じゃないということを今年、身をもって経験してます。ですから攻守両面において、もっとシビアなところを要求していきたいな、またみんなで乗り越えていきたいなと思います」
Q:後半、石井選手を投入して4-1-4-1にシステムを変更しましたが、その狙いと手ごたえを聞かせてください。
「もう状況によって、グラウンドコンディションを含めた状況、また今日、前半は比較的濡れたなかで風上でピッチのなかでゲームが進んだわけですけれども、後半に入ったときにまた風が強くなって、風下で、なおかつフォワードにパワーのある選手、高さのある選手が二人、56分からキム ジョンミンに代わってドウグラスが入ってきました。そういったところで、ディフェンスのセンターバックとボランチの位置との関係が、少し距離が空くようになりましたね。当然、相手のロングボールに対してセカンドボールを拾うということが必要になってきます。そこで安心して後ろがラインを高く押し上げたりできるように、高さもあって、運動量もあって、声も出せる石井君をそこに投入しました。そして、非常にそこが機能し始めてマークが明確になっていくとともに、自分たちのリズムに引っぱり込むことができたと思います。そのなかで、そのまま押し切ったり、追加点を奪えたりできればよかったんですけれども、先ほど言いましたように、少し雑な部分が出てしまったと。それが結果的に相手の得点に結びついてしまったかなと思います」
Q:試合の後、コーチ陣とともにゴールの確認をしに行っていましたが、目的は?
「それはゴールの横から…ということはないとは思うんですけれども、入ったように見えた人がいたというので、一つ確認として見にいきました」
以上
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