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【NON STOP J2】-J2のススメ- 横竹翔(鳥取):試合に出て成長を続ける、若きキャプテン(13.06.03)

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★【NON STOP J2】 -J2のススメ- 紹介選手一覧
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期限付き移籍が発表されたときの「GK以外のすべてのポジションを高水準でこなす」という持ち味を、鳥取のファン・サポーターは目の当たりにしている。チーム始動当初は4−1−4−1の2列目のアタッカー。その後はアンカーに下がって開幕を迎え、9節からはセンターバックに下がった。さらに、3−4−2−1への変更に伴ってドイスボランチの一角に入り、4−4−2のボランチを経て、再び3−4−2−1に戻った直近の2試合は3バックの中央と、これぞマルチロールの働きぶりだ。

生まれ育った広島の、ジュニア時代から一筋でプレーしてきたサンフレッチェで、昨季はプロ1年目の08年以来となるリーグ戦出場ゼロに終わった。開幕前に心房細動のカテーテル手術を受ける受難のスタートから復活を果たし、ベンチ入りはしたものの、公式戦出場はナビスコカップの2試合のみ。チームは悲願のリーグ初制覇を果たしたが、自身は不完全燃焼に終わった。

生まれて初めて故郷を離れ、新天地を求めた鳥取で、開幕から全試合に出場。「1試合が終わっても、すぐに試合が来る。目標が近くにあるのは、すごくやりがいがある」という。鳥取は開幕3試合を2勝1分けと、J2昇格3年目にして最高のスタートダッシュに成功したが、その後は勝利から遠ざかり、順位もずるずると後退。その中で感じているのは、「結果が出ても、出なくても、続けていくこと、コンスタントにやっていくことの難しさ」だ。

ただ、その難しさを感じることができるのも、試合に出ているから。「広島では出場しても、誰かの代わりという形が多かったので、全然違う。そういう難しさを、初めて感じることができています」。0−6で大敗した第15節の山形戦では開始直後からミスを連発し、前半途中で交代させられたが、3バックの中央に入った翌節から今季初の連勝に貢献し、悔しさをバネにする経験も積んでいる。

期限付きでの加入、さらに23歳の若さで今季のキャプテンを任されたとき、広島の関係者は“そんなタイプじゃないのに”と驚いた。だが、今では「練習でも試合でも、チームが良い方向に向かうように、声をかけたりすることを心がけている」と語り、しっかりチームを牽引している。

広島からは5月にも、鮫島晃太が期限付き移籍で加入。ボランチに入って横竹とは縦関係でコンビを組んでおり、2人のパフォーマンスは、下位脱出を目指す鳥取のカギを握っている。ユニフォームの色を紫から緑に変え、鳥取のために全力を尽くす姿は、鳥取だけでなく、広島のファン・サポーターにとっても必見だ。しかも、とりぎんバードスタジアムはサッカー専用。広島出身の若き戦士たちが成長を遂げていく姿を、スタンドから間近で確認することができる。

以上
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