●小村徳男監督（鳥取）：
「いつもホームにたくさんのサポーターの方が応援に駆けつけていただいていて、3月からなかなか勝ち星に恵まれていませんでしたが、やっとホームで、しかも完封で勝利することができて、本当にうれしく思っていますし、サポーターの皆さんに感謝しております。試合の方は、前節も相手が退場者を出して、今節も前半のうちに退場者が出て、われわれにとっては非常に優位な形で試合を進めることができましたが、その中で、どう相手を崩していくか、ということについては、まだまだパスの回し方や、ボールを回していく速さが遅いかな、と。相手が1人少ない状況でも、これだけ遅いのであれば、同人数ならなかなか、しっかりボールを保持しながら崩していくことについては、まだまだチームとして課題だなと感じます。結果的に1点は取れましたが、人数が多い状況で、もっともっとサイドを崩したり、3人目の動きなどでゴールを挙げたかったのが正直なところです。ただ何とか1点取れて、相手が1人少ない中でパワープレーやカウンターで攻めてきて、ある程度は予測できていましたけど、われわれが人数が多かったですが、封じることができなかったのも、後半に攻めあぐねたところにつながったと思っています」

Ｑ：比較的早い時間帯で相手が10人になりましたが、何か変えたことは。
「特にはなかったですが、ボールを動かすスピードを速くすることや、ポジショニングなどについて指示していましたが、なかなかボールがスムーズにサイドにいくことがなかったです」

Ｑ：横竹選手が3バックの中央に入って2試合連続完封だが、手応えは感じているか。
「いや、このチームはまだまだ課題が多いので、満足はしていません。今日の高さがある相手に対して競る、セカンドボールを拾う、ということが、まだまだできていないと、すごく感じました。相手の決定力のなさに助けられたことも多かったかなと思います」

Ｑ：前回のホームで山形に0―6で負けた後、2試合連続完封勝利だが、どこを修正しようとして、どこがうまくいっていると思うか。
「まずはシステムを変えたこと。（12節の）徳島戦から3バックを3試合試して、ある程度の手応えを感じていたんですが、山形戦は4バックで戦って敗れてしまった。そこで、ガイナーレ鳥取として、方向性はどれがいいかと考えたときに、3バックの方が個々が生きると感じました。そこで方向性が決まって、結果も出たので、間違っていなかったのかなと思います。良いところは、攻められているとき、相手はスペースがないですから、個々の能力で守れる範囲が狭くても、守ることができる。また、3トップにすることで、攻撃に入ったときに、もう1人絡んでいける。2人だと、どうしてもキープ力がある選手、前に推進力がある選手、中盤でタメがつくれる選手がいないと攻撃の形ができにくいので、今の形は非常に良いと思います」

以上