★【NON STOP J2】 -J2のススメ- 紹介選手一覧
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J2第16節終了時点でポポと並びチーム最多タイの6点を挙げている田代有三。2011年の鹿島時代のシーズン最多得点記録を上回る「キャリアハイの13得点」の達成も見えてきた。圧倒的なエアバトルの強さを誇る田代だが、実は今季ヘディングで決めたのは第5節群馬戦の1点のみ。逆に華麗な足技で神戸をけん引している。
6得点中でボレーは2本。第2節岐阜戦で決めた今季初ゴールと第10節岡山戦での2点目。特に岐阜戦のボレーは、ポポからのセンタリングを後ろに下がりながらの難しい体制からGKの位置を見て冷静に決めたアーティスティックな一発だった。そしてこの岐阜戦では、ペナルティエリア内でパスを受け、狙い済ましてサイドネットに突き刺さる2点目も決めている。シュートシーンでの落ち着きは、間違いなく神戸でナンバー1だろう。
そんなゴール前の田代とは違い、神戸のJ1復帰に「サッカー人生をかける」と誓うなど身体には熱いものがたぎっている。この岐阜戦で決めた2点目の後に見せたパフォーマンスもその一つだ。
田代は2点目を決めた後、スタンドに向かって指4本を高々と掲げた。普通2ゴールのアピールなら指2本だが、なぜか4本。実はこの“4”は、試合の5日前に肋骨の腫瘍切除のため一時休養に入った北本久仁衛の背番号を意味していた。つまり、北本へ捧げるゴール。
「誰よりもピッチに立ちたいという想いが強いのはクニさん(北本)だと思うし、今までヴィッセルを支えてきた選手。クニさんへの気持ちをもって、みんなが今日は試合に臨めたと思う」。と田代はこのパフォーマンスについてコメントを残している。リスペクトするチームメイトへ、言葉ではなく、ゴールでエールを贈ったというわけである。
ほかにも熱さはある。第9節北九州戦で田代は頭部を4針縫うケガを負った。ベンチでは交代選手の準備が進んでいたが、田代はテーピングをぐるぐる巻きにして「ちょっとヘディングはしづらかったけど」と、ケロッとした顔で戦い続けている。
その4日後の横浜FC戦もテーピングを巻いて83分間プレー。“鉄人”北本も顔負けのファイティングスピリッツを見せた。
昨季はギブス(テーピング)で手首を固定しながら試合に出るなど、熱い逸話はいくらでもある。ゴール前の冷静さとこの熱さのギャップが彼の魅力でもある。
前節の鳥取戦では屈辱の完封負けを喫した。「セットプレーから決められるチャンスがあったのに、それを逃して、こういう結果になってしまった」と自責の念を持つ田代有三にとって、首位を陥落して迎える6月は真価が問われる戦いになるだろう。冷静と情熱のストライカーが神戸を再び首位へと導く。
以上
2013.05.31 Reported by 白井邦彦
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