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【J2:第17節 水戸 vs 神戸】プレビュー:積み上げてきたすべての力で2位神戸に挑む水戸。1万人の前で最高のパフォーマンスを見せたい。(13.06.01)

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「自分たちの力を試すのではない。自分たちには力がある。なので、しっかり戦えばいいゲームができるし、勝てると思っています」
今節神戸戦に向け、柱谷哲二監督は強い口調でそう言い切った。

前節札幌に1対0で勝利し、今季2度目の連勝を挙げた水戸。J1昇格プレーオフ圏内の6位と勝点は4差。上位に食い込むためにも、今節神戸戦からはじまる上位との対戦が続く6月戦線で勝点を重ねていかなければならない。その初戦となる今節。水戸にとって非常に大きな意味を持つ一戦となる。
この時のために、柱谷監督は2年半かけてチームを作ってきた。そう言っても過言ではないほど、チームは熟成度を増している。前々節は自慢のパスサッカーを披露して岐阜を粉砕し、前節札幌戦はピッチコンディションに苦しめられながらもロングボール主体のサッカーで粘り強く勝点3を手にした。今季2度目の連勝。そこには状況に応じた戦いがチームとしてできるようになってきたチームの成長が示された。

また、今節は鈴木隆行が累積警告により出場停止で欠場し、本間幸司も実戦復帰は果たしているもののコンディションが万全ではないため今節はベンチスタートが予想される。水戸の看板2選手を欠いての一戦、昨季までならばチームに悲壮感が漂っていたことだろう。しかし、今は違う。前線には鈴木隆に劣らぬパワーを秘める三島康平がおり、ゴールマウスには笠原昂史が立ちはだかる。彼ら以外にも山村佑樹や鈴木雄斗、内田航平といった新たな力が台頭してきており、彼らの若きパワーがチームに勢いをもたらしているのだ。

選手層が厚くなったことで、多くの引き出しを持つことができるようになっていることが現状の水戸の強みだ。これまでトレーニングの中で4−4−2だけでなく、3−5−2や4−1−4−1もテストしてきた。今節も柔軟な戦いを見せて勝点3を目指す。それも柱谷監督が2年半かけて築いてきた土台があるからこそ。「個の能力では神戸が上だけど、チームの完成度では水戸が上」(本間)という自信が水戸にはある。積み上げてきたすべてをこの一戦にぶつけたい。

また、水戸には三島や近藤岳登、冨田大介、難波宏明といった神戸に在籍した経験のある選手が多く、彼らの古巣への強い思いがプレーとして表れることに期待したい。「神戸は2年間お世話になったクラブ。けがでチームに迷惑をかけてしまい、申し訳ない思いが強いけど、この試合で頑張っている姿を見せたい。とにかく勝ちたい」と三島は語り、「この一戦には特別な思いがある」と近藤は気合いをみなぎらせている。彼らの思いがチームに伝播し、大きなパワーとなるに違いない。

神戸にとっても重要な一戦になることは間違いない。前節鳥取にホームで敗戦。それまで守ってきた首位の座をG大阪に奪われてしまった。首位を取り戻すことはもちろん、連敗だけはしたくないという強い思いで今節に臨んで来ることだろう。必勝を期して挑んで来るホームチームに負けない強い気持ちと集中力が求められるゲームとなりそうだ。

今節は「いばらきホーリーホック1万人まつり!」ということで、多くの観客が詰めかけることが予想される。熱狂的なサポーターだけではなく、はじめてサッカーを見に来る人も少なくないはずだ。その方たちにサッカーの魅力が伝わるような、熱く、そしてフェアな試合を見せてもらいたい。特に水戸にとって恥ずかしい試合は見せられないゲームである。この一戦に多くの観客を集めようと、クラブスタッフだけでなく、多くの支援者たちが動いてくれた。そういった方々の努力に報いるためにも、最高のパフォーマンスを見せなければならないのだ。ただ、今の選手たちなら大丈夫だろう。冒頭の監督のコメントが示す通り、2年半という歳月をかけてチームは力をつけてきた。選手たちは今節の重要さを十分理解しており、メンタルも充実している。1万人の期待にきっと応えてくれるはずだ。

以上

2013.05.31 Reported by 佐藤拓也
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