前節、首位の神戸をアウェイで1―0と下し、13試合ぶりの勝利を飾った鳥取と、富山に3―0で勝ち、今季ホーム初白星を飾った松本。ともに流れを変える勝利から、今季初の連勝を目指す一戦となる。
鳥取の神戸戦での勝利は、山形に6失点を喫して0―6で敗れた前々節(15節)の4―4―2を、12節から14節まで採用していた3―4―2―1(3―4―3)に戻したことが、結果につながった格好だが、球際の激しさや運動量などで譲らなかったことも、完封で勝利を引き寄せた勝因だった。小村徳男監督も「それができなければ勝てない、ということは選手たちも分かってきたと思うので、前節の戦いは最低限のベースとしてやっていきたい」と語り、良い流れを継続しての下位脱出を目指す。
一方、松本は富山戦では、前半の立ち上がりや、1―0とリードして迎えた前半終了間際にピンチがあったものの、これをしのいで勝機を引き寄せた。シーズン序盤は、ちょっとしたミスから失点して苦戦する試合が多かったが、少しずつ状態が上向いてきたところで、待望のホーム初勝利をつかんでいる。反町康治監督は6月の目標として「個の底上げ」を掲げており、ホーム初勝利までに多くの勝点を稼いだアウェイで今季初の連勝を果たすことができれば、個の底上げ、ひいてはチームのレベルアップにもつながっていくことになる。
勝敗のカギを握りそうなのは攻守の切り替え、特に守備から攻撃へ移る局面での攻防だ。鳥取はボールを奪った後の最初のパスが、前線へのアバウトなロングボールばかりになったり、ミスとなったりして、簡単に相手ボールとしてしまうことが目立つ。無用のミスを繰り返せばスタミナの浪費にもつながるだけに、精度を高めていくことで試合の主導権を握りたい。松本は切り替えの早さ、攻撃に出ていく際の迫力やスピードでは鳥取よりも上で、そのストロングポイントを発揮できるか、鳥取が前節同様の集中力で防ぐことができるか、激しい攻防が繰り広げられそうだ。
また、両チームの対戦を考える上で外せないのが、前節ハットトリックを達成した松本・船山貴之の『鳥取キラー』ぶりだ。昨季、鳥取で対戦したときは1―0の勝利の決勝ゴールを決め、松本で対戦したときはJ2昇格後クラブ初のハットトリックを達成して、7―1の大勝に貢献している(前節のハットトリックは、クラブにとっても自身にとっても、それ以来となるJ2昇格後2度目。また、この7―1は松本にとってはJ2昇格後のクラブ最多得点で、鳥取にとっては最多失点)。
そうした相性の良さだけでなく、前節までチーム最多の7得点を挙げている船山を、どれだけ抑えることができるかは当然、鳥取にとっては大きなポイント。一方、前節まで4得点を挙げている鳥取のチーム得点王、久保裕一も、松本にとっては封じなければいけない選手だ。決めるべき人が決めるのか、封じて勝利に近づくのか、得点源のパフォーマンスも大いに注目される。
以上
2013.05.31 Reported by 石倉利英
J’s GOALニュース
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