過去は変えられない。でも、未来はいくらでも変えることができる。
前節・第16節の横浜FC戦で負傷退場したパウリーニョの診断結果が5月29日にリリースされ、誰もが4カ月という長期離脱に少なからずショックを受けた。しかし、週末の首位・G大阪との一戦(第17節、6/1@万博)を控えた木曜日の練習場に、悲観的な空気は流れていなかった。そこには首位撃破に向けて黙々と対策に取り組むひたむきな姿があり、眼の前の1試合に懸ける思いが充満していた。松田浩監督はそんな空気を敏感に感じ取ったそうだ。
「いる選手で戦うだけですね。高木が離脱した時(右膝内側側副靱帯損傷で復帰目安は6週間)と同じように。パウリーニョは特別な選手だということもあるかもしれないですけど、今日は彼がいないことを感じさせなかった。いてくれるに越したことはないですけど、あまり大袈裟に捉えないことも大事になると思います。前節の試合から何日か経っているし、選手の気持ちは切り替わっているはずですよ」
横浜FC戦後に指揮官がパウリーニョと話をした際、本人は「ついていない」とこぼしたそうだ。「外から試合を見ているのは嫌だ」。累積警告で出場停止となった愛媛戦後、パウリーニョは自分に言い聞かせるようにそう話していた。その言葉から察するに、今回のケガでピッチに立てないことに、どれほど心を痛めたことだろう。だが、日本で行う予定の手術に向け、既に気持ちは前向きになっているそうだ。「彼は強い男だから、もうしっかりしている」。松田監督はクリスティアーノからそう報告を受け「安心した」という。ケガした本人がポジティブに事態を捉えられるようになった以上、残された者たちが悲嘆に暮れているわけにはいかない。「昇格争いしている今の状態で彼を迎え入れることが、残された人間の仕事になる」(松田監督)はずだ。
一昨年のようにパウリーニョ離脱後に成績が急降下した事態は避けたいし、避けなければいけない。そのことを選手達は痛いほど理解している。苦い経験をしている廣瀬浩二は言う。
「ここで勝てないと『パウリーニョがいないから』と言われてしまう。いい加減、変化を見せないといけない。そうしないとチームが底上げされていないことになってしまう。試合に出ている選手だけではなく、皆で練習の質を上げればレベルアップに繋がるはず。相手はG大阪だし、勝てば勝点3以上のものが得られると思っています」
過去に縛られることなく、未来だけに目を向け今後のリーグ戦を戦いたい。当時からチームとしてスケールアップしたことを証明する時が訪れた。栃木教員サッカークラブ時代から脈々と受け継がれてきた「一枚岩」の精神で、この難局を乗り越えたい。その先には必ず明るい未来が待っているはずだから。
以上
2013.05.30 Reported by 大塚秀毅
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