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【J2日記】岡山:ホーム戦前日。ボランティアスタッフの仕事(13.05.29)

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(C)尾原 千明

写真1:岡山市内の大学院に通う吉田舞子さん

(C)尾原 千明

写真2:クラブスタッフとともに横断幕を掲げるのもボランティアスタッフの大切な仕事の1つ

(C)尾原 千明

写真3:商品をワゴンに並べて準備する様子

(C)尾原 千明

写真4:チラシを挟み込む作業。岡山のボランティアリーダーのひとり、仲谷浩昭さんの姿も。

岡山のホームゲーム運営は約60名のボランティアスタッフに支えられています。今回は、そのひとり、岡山市内の大学院に通う吉田舞子さん(写真1)に話を聞きました。

吉田さんがボランティアスタッフになったのは、3年前。元々、サッカー観戦が好きで、ファジアーノ岡山の公式ホームページで、ボランティア募集の告知を見た時、「こういう形でチームをサポートすることも出来るんだ!」と考えたそうです。そして説明会に出かけ、「他のボランティアの方々が優しそうだったので」、やってみようと決めました。

ホーム戦前日、ボランティアスタッフは約3時間かけて準備を行います。クラブスタッフとともに、スタジアムに「ファジアーノ岡山公式戦開催」と「スタジアムをファジレッドに染めろ」という横断幕を掲げ(写真2)、運営本部や控え室等を準備。またピッチにゴールを立てたり、コーナーやベンチが設置される場所と選手・審判団の入場通路となるトラック上に人工芝を敷く、といった大がかりなものもボランティアスタッフの手で行われます。この人工芝はかなりの重さがあるそうですが、着々と準備が進められていく様子に、ゲーム前の高揚感が漂い始めます。

吉田さんはゲーム当日、コンコースでグッズ販売を担当するため、前日は商品をワゴンに並べて準備(写真3)。これまでメインゲートでチケットもぎりの仕事を経験し、「岡山のスタッフは、マッチデープログラムを渡す時にも、笑顔で心通わせている感じがいいなと思います」と言います。また5月12日の鳥取戦では、とりぎんバードスタジアムでボランティア体験をしました。メインスタンドでの座席案内の仕事を通じて、そのスタジアムならではの対応が必要だと感じたそうです。

スタジアムにいながら、試合を見ることは出来ませんが、「サポーターの方がスタジアムで楽しそうにしている様子を見ると、みんなサッカーが好きなんだな、ファジアーノが好きなんだな、と思えてやりがいを感じます。岡山はJ2の中でも特別な盛り上がりのあるクラブだと思います」と話してくれました。準備中、前日練習に臨む選手が、吉田さんたちに笑顔で挨拶する様子を見て、カンコースタジアムの良い雰囲気は、前日から作られているのだと感じました。

前日準備の最後は、皆で揃ってマッチデープログラムにチラシを挟み込む作業です。岡山のボランティアリーダーのひとり、仲谷浩昭さん(写真4)の姿も当然、見えます。仲谷さんは県外在住のため、ホーム戦前々日のリーダー会議に出席した後、いったん自宅に戻り、前日から岡山に一泊してボランティア活動に参加します。仲谷さんは1999年の新潟を皮切りに、転勤のたび、その土地のクラブを支えてきました。新潟、甲府、松本と、これまでサポートしてきたクラブはすべて、仲谷さんがサポートしている期間中に昇格しています(!)

そんな仲谷さんにとって、吉田さんは「貴重な戦力です。長い間続けてくれているんですよ」。様々な世代が集まる岡山のボランティア活動を、「家でじっとしていたら会えない多くの人たちに出会える場所。家庭でもない、職場でもない、大切な居場所」と表現したのは、昨年話を伺ったボランティアスタッフの木山るりこさんです。岡山では最近、高校生のボランティアも増えているそうです。

さて翌日のホーム戦当日。試合開始4時間前にミーティングを行い、それぞれの持ち場につきます。吉田さんはグッズ売り場で、試合終了から30分後までグッズの販売を行ない、その後、在庫数を確認して、梱包し直します。これを車に積み込むところまでが仕事。試合終了から2時間位内にすべてを終わらせてしまう統制のとれた動き、さすが岡山、と思います。

以上

2013.05.29 Reported by 尾原千明
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