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【J1:第13節 柏 vs 浦和】プレビュー:黄色と赤。カウンターとポゼッション。鮮明なるコントラストがぶつかり合う柏と浦和の国立決戦!(13.05.26)

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AFCチャンピオンズリーグでベスト8進出を決めた全北との激戦を終えたのも束の間、「準々決勝は8月なので、今はJリーグに切り替わっている」(大谷秀和)というように、ここからは国内での戦いに集中しなければならない。

前節のC大阪戦こそ、中2日という日程、そして韓国からの移動もあって試合の後半には疲労の色が顕著になり、逆転負けを喫してしまったが、同じACL明けの試合とはいえ、中3日開いたホームでの連戦であるため、当然選手たちに疲労はあるとしても比較的コンディション調整は順調に進んだ。中断期間までのリーグ戦2試合、「勝点6を取ることが我々の最大のミッション」とネルシーニョ監督は言う。
おそらくレアンドロ ドミンゲスは今回も不在となるも、先日日本代表に初選出された工藤壮人をはじめ、ジョルジ ワグネルが5月に入ってから得点とアシストで勝利に貢献しており、チームにフィットしたクレオが足元の技術と体格を生かし前線で攻撃の起点となっている。レアンドロを欠いても全北から3ゴールを奪ったように、攻撃陣は依然として好調を維持。だからこそ今節の浦和戦ではチーム全体の守備の出来が重要な鍵になるだろう。

浦和は前節の鳥栖戦ではその攻撃力が大爆発した。浦和といえば、流動的な攻撃で相手を崩し切るようなイメージが強いが、鳥栖戦では「サイドからの攻撃が非常によかった」とのペトロヴィッチ監督の言葉通り、サイドのスペースを巧みに突き、中央を固める鳥栖の守備陣を完全に攻略した。それもただ単にクロスを上げて、高さや力任せの攻撃で押し切るというものではなく、ゴール前に入る選手の動きの質、そこに入るクロスの精度が非常に素晴らしく、あれだけゴール前を固められた中でもわずかな隙を見逃さずに大量得点を奪うあたりは、浦和の選手1人1人の質の高さを改めて感じさせる勝利だった。

浦和とは今年の春季キャンプで練習試合を行っているが、その時に際立っていたのは1トップに入る興梠慎三の動きだった。流動的にスペースへ流れ、ボールも収まり、そのうえ切れ味鋭いターンで前を向ける。「(全北の)イ ドングッとは全くタイプが違うFW」(近藤直也)である。しかし、その興梠1人だけを警戒すれば浦和の攻撃を封じられるわけではない。ネルシーニョ監督は「全員を抑えなければいかない」と浦和の全選手を警戒しており、守備陣が興梠に釣り出された揚句、原口元気、柏木陽介、梅崎司らに射抜かれるというのは、今シーズンの浦和の試合では確かに見慣れた光景である。

柏と浦和、両チームのスタイルを考えると、ボールをキープする浦和に対し、柏がどう守りカウンターを仕掛けるかという図式が成り立つ。ゾーンで守り、流動的に動く前線の選手のマークを受け渡すのか、それとも昨シーズン第29節広島戦のように、マンマーク気味に守備のタスクを与えることで対応するのか、そこは策士ネルシーニョ監督、様々な対策を練っているだろうが、「良い守備をすると言っても、守備ばかりをしているわけにはいかない。守る時間、攻める時間、そのバランスを考えていきたい」と指揮官自らが語るように、いずれのやり方に出るとしても、その良い守備を良い攻撃につなげられなければ勝点3は付いてこない。仮に浦和の攻撃にラインが押し込まれてしまえば、柏が攻撃に転じるには距離がありすぎてしまうだろうし、かといって攻め急いで精度の低いアタックを繰り返していては、守備力の高い浦和を崩せるとは思えない。

浦和は変則的なシステムは彼らの武器であると同時に、柏にとっては突きどころでもある。昨年の第27節の対戦では、試合途中でレアンドロが負傷交代となり、なかなか攻撃の形が作れずに大苦戦を強いられたが、先述したように今年は工藤が急成長を遂げ、新戦力のクレオとともに強力な2トップを形成している。ジョルジの調子も上がってきているため、レアンドロが不在でも前線にはパワーがあり、昨年にはなかったいくつかの特徴がある。ボールを持つ浦和と守ってカウンターを仕掛ける柏という図式は成り立つだろうが、昨年のような試合内容ではなく、もう少しお互いが仕掛け合うアグレッシブな展開になると予想している。

工藤はこう言う。「浦和と広島、残り2試合は同じようなスタイルのチームが相手。浦和戦を良い形でできれば、その次の広島戦にもつながる」。先日の代表初招集で、さらに注目を浴びるようになった柏の若きストライカー。浦和という強敵を相手に、国立競技場という大舞台でゴールを挙げられるか、大きな期待がかかる。

以上

2013.05.25 Reported by 鈴木潤
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