●鈴木淳監督（千葉）：
「非常に厳しいゲームだったですけども、戦前に今日は粘り強く戦って行こうという話をして、今日はその通りにやってくれました。松本相手に大量得点とかそんな簡単に得点できないだろうということを踏んで、今日はじっくりいこうというふうに考えていました。
前半はそんなに悪くはなかったと思います。ボールもある程度支配できてゴール前まで行くチャンスも何度かあって、クロスの数も多かったんですけど、最後のところが合わないことが多かったかなと思います。
後半の入りがあまり良くなかったのと、あとは後半に入って松本は意図的に縦に長いボールを蹴って、そのセカンドボールを拾うということで、そのセカンドボールのところが全然拾えなくて後手を踏んでしまいました。あとは、攻撃のほうはボールを持つ時間が少なくて単調になってしまうためにまたカウンター攻撃を受けるということがあったと思います。それで、選手交代のところで守備よりも攻撃ということで、兵働をボランチにしてボールを動かそうということでジャイールを入れて、それが何とか１点につながったかなと思います。また、次の試合まで１週間空きますけども、いいコンディションでできるように頑張りたいと思います」

Ｑ：今までああいう３バックで２シャドーがいるようなシステムのチームに対して守りの最初のところでマークがずれることがあったんですが、今日はわりとはっきりしてサイドの相当深い位置まで対応していましたが、その点はかなり注意したのでしょうか。
「ここのところ３バックのチームとの対戦が非常に多くて、そのへんは選手がだいぶ慣れてきたということと、プレッシャーのかけどころがみんなで少しずつ意思統一できてきたのが良かったかなというふうには思います。ただ、今日に関しては10番の船山（貴之）選手と７番の北井（佑季）選手のところに斜めからボールを入れられるのが前半の始めにちょっとあったので、中盤の選手にちょっと絞って中を消すようにという話をしました。あのへんがちょっとこまめに修正できるようになるといいかなと思いました」

Ｑ：今日は松本がミッドウィーク（５月15日）に試合をやっていたので、千葉のほうが有利な状況だったと思いますが、現象的には少なくとも後半は走れなくなったように見えました。それはフィジカル的な問題があったせいか、それともセカンドボールを拾えなくなったりとかそういう戦術的な問題のせいでしょうか？
「両方だと思います。フィジカル的にもウチはそんなに強いほうではないと思います。ですから、できるだけボールを動かしたいんですけど、ボールを動かせなくなって向こう（松本）の縦に速い攻撃でセカンドボールが拾えないということで、フィジカル的なところと戦術的なところの両方があったと思います。ですから、ボールをしっかりとキープする時間が長くならないといけないなと思いました」

以上