●ランコポポヴィッチ監督（Ｆ東京）：

「今日はみなさん知っての通り、Jリーグにとって20周年という特別な日です。そういう日に私たちが試合をするという事で、自分たちのできるいいサッカーをして、Jリーグを創設された皆さんに感謝の気持ちを示したいというのが私の思いでした。私もいろんな国でサッカーをやってきましたが、Jリーグは20年と歴史は浅い中でも、オーガナイズ力の高さはブンデスリーガやプレミアリーグに次ぐリーグだと思っています。

ここから20年後にリーグの質が成長し続けるためんみ私たちがやらなくてはいけないことはたくさんあると思いますし、私たちF東京も自分たちのスタイルを確立して、F東京はこういうサッカーだよと言うのを作らなくてはならないし、もちろん結果を出して常に上位を争うチームでありたいと思っています。今日試合前、選手にもこういった素晴らしい環境でできる事を感謝しなくてはいけないよと話しました。

皆さん今日のサッカーを見てどう思われたかそれぞれあると思いますが、私自身は楽しめましたし、サポーターの皆さんにも楽しんでもらえるサッカーだったと思っています」

Q：前半は拮抗していて、後半はF東京が支配していたと思うが、やはり楽しみは後半という感じですか？
「私は違う見方をしています。前半からアトラクティブなサッカーをできていましたし、ゴール前でも多彩なコンビネーションからゴールに迫るアクションを多く出せていたと思います。
新潟にはほとんどチャンスを作らせなかったし、内容でも上回っていたとは思っています。あとはハイテンポな試合だったので、90分間ああいう試合を続けることは簡単なことではないと思いますが、選手はよくやってくれたと思っています」

Q：田邉、三田がこれからいい戦力になっていくのではないかと思うが、彼らを今後どう使っていく？
「それは嬉しい悩みなので全然苦ではありません。今日、三田に関しては非常にモチベーションも高かったし、自分がやってやるというのが見えたのでスタメンで、という頭もありましたが、逆に空回りする可能性もあると感じて、後半からの方が力が活かせるのではないかと思い、途中起用しました。

どういう形で気持ちの部分をプレーに反映させるのかという話は、三田とも試合前に話しました。今日の活躍はよかったんですが、これはキャリアのスタートで、何も成し遂げていないし、ゴールの場面はよかったと思いますが、まだこれからだと思います。そして、彼だけではなくチーム全体が非常にいい出来だったと思いますし、だからこそ彼の持っているものがより生きたと思っています。

田邉、河野について才能は疑う余地がありませんが、その才能を継続してみせるという事がまだできていません。田邉に関しては、昨日のトレーニングで厳しい言葉を投げかけたんですが、しっかり理解してくれたと思いますし、そのプレーを今日ピッチで見せてくれたと思います。非常に彼らしいレベルの高いプレーを、二つのポジションでこなしてくれました。
これは私がシーズン前から言ってきたチーム力で、コレクティブルに戦うということです。チーム一丸となって戦うことで若手の成長は進みますし、速く促していけると感じています」

Q：Jリーグ20周年を迎えましたが、この20年で成長したと感じる部分、これからの課題は？
「優れたオーガナイズ力を持っていると思います。環境も素晴らしいです。そして20年前に日本人で海外でプレーする選手がいたでしょうか？そして今何人が活躍しているのかを考えると成長がわかると思います。
これから私たちが何をしなくてはいけないか課題を考えると、海外に行くことを望む選手は増えると思いますが、何でもかんでも海外という風潮ではなく、まずはしっかりとJリーグで結果を残していくべきだし、それが本人にとっても日本サッカー界にとって重要なことになると思います」

以上