●三浦泰年監督(東京V):
「非常にヴェルディにとっては大事な試合になるということが、試合後にわかるというプレッシャーのかかる、選手にとっては少しやりづらい状況で始まる試合ではあったのかなと。その中で、試合を難しくしたのは、やっぱり後半あたまの、軽率なプレーなのか、それとも今日本が目指すサッカーの中でそれぐらいのコンタクトというのがPKに値したのか、映像でチェックしていないからわからないのですが。ただ、そういうもので後半の入りで振り出しにするというのは、試合を非常に難しくする中で、選手は落ち着いてその後試合を進めたなと思っております。それが、最後の点につながったと思うし、もちろん、つなぎの精度であったり、ボールを保持した時に見れる場所であったりは、まだ構築できていない部分はありますが、神戸を相手に非常に大事なことは、相手の攻撃をしっかり止めること。それによって、最後のような得点が生まれる。それを頭に、最後まで諦めないで続けてやった結果が最後の高原の点につながったのかなと思います。最後まで集中して、最後まで諦めず体を張って、そういう選手を評価したいと思います。
ただ、こういう勢いのつく、そして聖地である国立で、結果を劇的に出したという後、中2日で松本戦があります。大事なことは、この試合で勢いがつけられるということを証明するためには、もうすでに次の試合が始まっているということ。次の準備を頭に入れていかなければいけないなと思っています。ヴェルディにとっては、歴史ある国立で以前、20年経つJリーグの中で、その20年前に輝いていたヴェルディが、その国立で今のヴェルディがどういう風にこのスタジアムを未来にもっていけるかという非常に大事な試合だったと思うので。未来に向けて、プライドと勇気をもってこの後も戦っていければなと思っています」
Q:高原選手が2得点と、数字でも結果を残しました。その高原選手に対する評価をお願いします。
「この結果、複数得点するということは、監督の私にとっても非常に大事なことであります。数試合前に高原と話したのは、どうしても周りを生かすプレーが増えているということ。センターフォワードを張る彼が決定的なシーンにいるのが、やはりチームとして自然な姿だと思う中で、周りの選手を生かすプレーが多かっただけに、高原がそこへいて、そこを生かす動きというものがもっと出てきて欲しかった。ただ、高原には、辛抱しなければいけない試合もあるということを確認し合いましたし、そういう中で、42節が近づいていく時には、そこに高原の名前が上を争うところにあることを自分がイメージしている。ただ、今自分がチームの中で、いつでも高原が点を取れる状況ではまだないのかなという風に考えています。その中でメンタル的に辛抱しなければいけない試合をしっかりとクリアした中で、今日みたいな大きな試合の中で2点を取るということは、監督の私でも、もちろん選手として経験もないし、そういう選手であるという証明だと思います。ただ、高原とも、もう2日後には次の試合があるので、こういう勝ち方というのを自信にして、過信してはけない。しっかりと準備しようぜ、という話はしました。高原も、すでに気持ちのスイッチは切り替わっていると思います」
Q:次の試合のことをおしゃっていますが、積雪中止になった松本戦。過密日程ですが、コンディションは?
「選手も私も、この状況を“過密”というイメージよりも、いいテンポといいリズムで試合をやっていきたいという顔に見える。明日また集合して、そこに次の試合プレーしたくないという選手がいるのであれば、過密日程と言うしかないと思いますが、そういう顔でなければ決して過密だとは思わない。どういう状況でも試合をやれるというのは選手にとって非常に良いことだと思うし、今日こういう勝ち方をしたことで、次に向けて前向きに準備ができる。万が一この試合を取れなかったとしても、取り返すチャンスがすぐ中2日でくるということ。それを考えれば、選手がリーグを進めていく中で過密日程という必要はないと思う。試合が短いスパンできたとしてもそれはネガティブなものではないと捉えています」
Q:ポストシュートなど、危ないシーンがたくさんありました。その中で決勝点は、(森から高原という)ベテラン2人が生んだゴール。若手が元気がないから、ベテランが頑張ったという見方は?
「あの状況の中で、上から見ても、あるいは私がベンチで見ていても、どうやったら点を取れるかということを考える時、答えはなかなか見つからない状況にあったと思います。逆に言えば、私の考えたことは、どうこの攻撃を0のままで終わらせることができるか。それができれば、私はトレーニングをいつも彼らとやっていますから、ああいうプレーが一瞬のスキに出てもおかしくないプレーだと思います。なので、おっしゃる通り危ないシーンはたくさんあった。それは、試合をする前から想定していたこと。それを凌ぐことができたから、あの一瞬が生まれたんだと思う。これが、素晴らしい内容のサッカーをしたとは私は思えない。これからもっともっとやらなければいけないことがあるし、精度も高めなければいけないこともある。で、得点というものも、勇介とタカの2人の個人技で、1プラス1の関係の中での点ということを考えると、この先3人目が、またはコンビネーションで崩す点を追求しつつ、同時にこういう試合をモノにしていく。そういうものを追求すれば、こういう試合をものにしなくてもいいかと言えば、それではプロではない。追求するものを2つのうち1つをしっかり持ちながら、あるいは短期と長期でしっかり状況を把握しながら今後もしっかりリーグを進めていかなければと思っています」
Q:今の高原選手と現日本代表の選手のレベルとを比べ、彼が日本代表でプレーできたりする可能性を考えたりしますか?
「今G大阪がJ2リーグにいるわけですから、ぜひ足を運んで確認してもらえれば、他の選手にも刺激になるし、今現時点でどうこうというのは私が決めることではないですが、彼自身もそういうものをもう一度意識しながらトレーニングから取り組んでいると思います。チームはもちろん、タカも今日やった姿を継続していくことが、そういう素晴らしいことにつながっていくんじゃないかなと思います」
以上
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