●ベルデニック監督（大宮）：

「まず、終わりよければすべてよし、というわけではないですが、今日は最終的に勝てたということは、大変喜んでいます。ただ、一人退場者を出してしまったということは、非常に残念なことです。今日我々の選手たちが見せた姿というのは、大宮は『闘える』集団なんだと。相手と戦うことを恐れない、一人少なくなっても最後まで貫き通す、そういった強さを見せたと思います。その中で、相手がボールを奪われた瞬間に、スペースを与えてくれるところを、自分たちがうまく利用して、ゴールを挙げたり、そこをうまく突いていくことができなかったのは、これからの課題かなと思います。失点に関しての部分は、まず満足できる部分ではないと思っています。そういった部分も、トレーニングをして、想定していたにもかかわらず、そういった形で（得点を）奪われてしまったのは、課題が残ります。我々は、半年前からこういった形を続けつつ、半年前よりも自分たちが成長した姿を見せたかなと思います」

Q:数的不利な状況になってから、どんな試合運びを想定されましたか？
「まずは、一人少なくなったところに対して、自分たちはしっかり選手交代でそこを補充することを考えました。一人少ない状況ですから、相手の攻撃に対して、しっかりマッチングすること、そこをまずは考えました」

Q:Ｊリーグの連続無敗タイ記録を作ったことについて。
「まず、Ｊリーグ記録であったり、そういったタイ記録のことを、我々はまったく考えていません。そのことを考えることによって、自分たちには負担がかかります。それが自分たちのプレーをよくすることだったり、最終的に自分たちがＪリーグの今季終わりに、上位で終える、上位争いをしたなかで終えるということにつながるとは、あまり考えにくい。そういったことはあまり考えてはいません。ただ、そういった質問に関して、ひとつ言えることは、17試合負けていないという部分で言えば、自分たちのプレーが安定しているということ。攻撃も、守備も、両面において安定してきている部分であり、そういうプレーの質の向上が、記録につながっている部分でいうならば、選手たちのモチベーションにつながる部分であるとも思います。ただ、17試合負けていないということは、偶然ではなし得ないことであるとも思います」

Q:サイドの守備で前後半苦労していたように思うが、選手交代でサイドの守備が安定してきたように思います。どういった指示を出していたのか？
「まずは、相手はサイドに高い（位置を取る）選手をおいて、起点を作ろうとしていました。それに対して、自分たちはスライドが遅かったと思います。彼らは数的優位をより多く作りながら、サイドからクロスを上げて攻め込んできました。そういった状況を見ながら、まずは最初に（渡部）大輔を右に入れて、そこの負担を軽減することを考えました。その次に、村上（和弘）をサイドバックに入れて、（下平）匠をもう1つ前に上げることによって、相手のクロスからの攻撃への負担を軽減させることを考えました」

Q:途中、Ｃ大阪が左サイドバックを変更してから、大宮の右サイドの攻撃が機能しだしたように思います。その辺のバランスが狙い目かということは、試合中に話したりしていましたか？
「まず、そういった交代をしながらも、前半から彼ら（Ｃ大阪）は同じような、その（左）サイドを高い位置に上げて、攻撃してきました。ただ、前半、もしくは、試合前から、奪った瞬間に、そこの（Ｃ大阪の左）サイドを突くということは、自分たちの今日の攻略（ポイント）の1つでした。前半からそういったサイドを起点に、自分たちは攻めたので、自分たちは前半からもう少しそこをうまく突いて、得点を挙げられればよかったかと思います」

以上