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【J2:第3節 富山 vs 愛媛】プレビュー:地元での初舞台。昇華したカターレサッカーを見よ!(13.03.17)

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富山がホーム開幕戦を迎える。今季目指しているパスサッカーを地元で披露する初舞台だ。多くのサポーターが「今シーズンのチームはひと味も、ふた味も違う」と感じていることだろう。「今年のカターレは面白いよ」と自信をもって家族や友人を誘い、スタジアムに足を運んでほしい。

富山は開幕戦を2年ぶりの白星で飾った。前節の水戸戦は0−1で敗れたが、後半だけで11本のシュートを放ってゲームを支配した。自らのサッカーに対する手ごたえは確かなものになりつつある。
安間貴義監督は「予想以上に相手を押し込む時間が長くなっている」とチームの成長ぶりを口にする。そして「引いた相手を崩すためには狭いところを通すパス精度が必要になる。さらに一段階上のレベルを求めていきたい」と続けた。先週と同様に今週も練習時間の大半はラストパスやシュートなど攻撃の仕上げの部分のトレーニングに当てている。15日はさまざまなパターンのシュート練習で締めくくった。
MF大西容平は「チームに力はついてきており残る課題は最後のところ。得点を決められるかどうかは、あと1歩、2歩というわずかの差で決まる」。MFソ・ヨンドクは「ホーム開幕戦は意地でも勝つ。僕はまだ地元で得点していないので決めたい」。最後の詰めの意識を高めて臨む。

対する愛媛は開幕戦で山形を3−1で下し、前節は松本に1−1で引き分けた。1年目の石丸清隆監督のもと上々のスタートを切り、初のアウェイ戦に臨む。
昨季は後半戦の13戦未勝利が響いて16位に終わった。当時、課題となった運動量の改善にキャンプから重点的に取り組み、その成果が開幕2戦に表れている。短期間で変身を遂げたところに新監督の手腕や選手の意識の高さがうかがえる。昨季を8戦無敗で終え、シーズンをまたぎ10戦無敗(5勝5分)を継続中。力のあるチームだ。J1でも実績を残している吉村圭司、トミッチの両ボランチを軸にパスワークは巧み。右サイドの石井謙伍が2試合連続して得点を挙げている。

両チームはキャンプ中の2月16日に練習試合(45分×3)を行い、富山の1−0、0−1、2−1だった。富山のDF平出涼は「愛媛はパスをつないで崩そうとするチーム」との印象を語る。ともにパスサッカーを志向し、3バックのフォーメーションも似ていることから「どっちのクオリティーが高いかの勝負になる。うちの中盤を高い位置でプレーさせるために、なるべく自分たち後ろが相手をつかまえるようにしたい」と話した。過去の対戦成績は富山が3連勝中だが、ともにチーム状態は良好なだけに接戦になるのは間違いない。

富山は今季も「汗をかきアグレッシブに、いずれ美しく」をテーマに戦う。過去2年の取り組みが実を結びつつあり、今季はより美しい理想形をピッチに描くはずだ。今季から採用する[3-6-1(3−1−4−1−1)]のフォーメーションでは、各選手が流動的にポジションを変え、スピードの緩急と展開の大小を交えた多彩な攻撃でゴールに迫る。[3−3−3−1]を採用した一昨年から積み上げてきた戦術と技術がベースになっているカターレ富山オリジナルのシステムだ。その魅力的なサッカーは新たに多くの人を引き付けることになるだろう。苦楽をともにしてきたサポーターとファンには、これまでの長い時間と手間をかけた鍛錬、苦い経験がカターレの裏付けになっていることをおおいに語ってほしい。

以上

2013.03.16 Reported by 赤壁逸朗
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