ともに開幕2試合を1勝1分と、まずまずのスタートを切った両チーム。アウェイ2連戦だった鳥取は今季初のホーム、ホーム2連戦だった水戸は初のアウェイでの戦いとなる。
小村徳男監督が新しく就任し、選手も28人中半分の14人が新加入と大きく生まれ変わった鳥取は、熊本との開幕戦で2―1の逆転勝利を収めた。昇格3年目にして開幕戦勝利は初めてで、後半に先制された後の逆転勝利も初めて。監督や選手の誰もが異口同音に「大きかった」と振り返る勝利は、開幕前の練習試合で結果が出ず、不安を抱えながらスタートを切ったチームに大きな自信をもたらした。2節の群馬戦は猛烈な風が吹き荒れる悪条件に苦しんだものの、0―0で引き分け。2試合とも押し込まれる時間はあったものの、「守備に関しては、みんなで意思統一して、しっかりやれている」と小村監督も評価する通り、粘り強く守り、勝点獲得につなげてきた。
柱谷哲二監督が就任3年目、当初から掲げていた3年計画の最終年を迎えJ1昇格を目標に掲げる水戸は、群馬をホームに迎えた開幕戦で0−1で迎えた試合終了直前に同点に追い付き、劇的なドロー発進。2節の富山戦は前半に先制し、後半は終始劣勢だったものの、そのまま逃げ切って初白星をつかんだ。ボランチでコンビを組むはずだった西岡謙太と木暮郁哉が開幕前に負傷離脱し(木暮は2節で復帰)、本来は攻撃的MFの橋本晃司をボランチ起用する緊急事態に見舞われているものの、その橋本が攻守両面で力を発揮するなどして勝点4を積み上げたことは、確かなチーム力を証明している。
鳥取はグラウンダーのパスをつなぎ、主導権を握って攻めるサッカーを目指してはいるものの、まだまだ発展途上。小村監督もそれは承知の上で、試合では状況に応じた判断を選手たちに求めている。過去2試合と同様に、苦しい時間帯に粘り強く守ることに加え、ロングパスでシンプルにディフェンスラインの背後を突くなど、相手の目先を変えるプレーを効率良く繰り出せるかどうかが、試合の流れを左右しそうだ。水戸も組織的なパスワークで相手のプレッシャーをかわす狙いを持っている一方、2節の決勝点はロングパスで相手の背後を突いている。ロングパスやサイドチェンジなど、大きくボールを動かした際はセカンドボールへの対応で上回り、チャンスをうかがいたい。
鳥取は昨季、今季同様の開幕からのアウェイ2連戦で1分1敗に終わり、ホーム開幕戦の3節ではFC町田ゼルビアに0−3で敗れ、J2初勝利を献上。4節で初勝利を挙げたものの、10節までを1勝2分7敗と出遅れ、そのまま最終節までJ2残留争いに巻き込まれた。すでに初勝利を挙げている今季、当時よりもチームを取り巻く雰囲気は明るいが、尾崎瑛一郎は「せっかく良い形で来ているのを、台無しにしないようにしたい」と、気持ちを新たにしている。一方で水戸も、J1昇格争いから後れを取らないためにも、しっかり勝点を伸ばしていきたい。今季2勝目を目指す戦いは、シーズン序盤の行方も占う90分間となりそうだ。
以上
2013.03.15 Reported by 石倉利英
J’s GOALニュース
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