●アフシンゴトビ監督（清水）：
「私にとっても選手たちにとってもファンにとっても、非常に失望する試合だったと思います。選手、スタッフを代表して、ホーム開幕戦でこのような悪いゲームをしてしまったことをお詫びしたいと思います。
アメリカではマーフィーの法則という言葉があって、何かがうまくいかなくなると、そこから全てがうまくいかなくなるという意味です。試合が始まって、まず必要のないCKを与えてしまい、そこから相手のCKからクロスボールに当たった場面がありました。その後またCKを与えてしまい、そこからの失点でした。そうした状況の中で、選手たちがそれを乗り越えていくための経験や自信がもしかしたら足りなかったのかもしれません。前半の中で追いつけそうな場面もありましたが、試合を通していえば、同点に追いつくようなリズムやクオリティを出せなかったと思います。
後半に入って選手交代を行ない、システムを変更することによって勝ちにいくためのギャンブルに出ましたが、その代償として0-5という結果になってしまいました。ただ、選手たちもクラブとしても、われわれはこのまま前に進んでいくしかないと思います。今日の試合を教訓にして、まだシーズンは32試合あるので、ここから前に進んでいきたいと思います」

Ｑ：今日は先発に河井選手を起用しましたが、その狙いは？
「この試合はわれわれがもっとポゼッションして試合をコントロールすべきゲームと考えて、河井を入れることによってもっとボールをつなげるようにしようと考えました。彼は準備ができていると思いましたが、（実際には）まだ準備ができていなかったと思います。基本的に私が間違った判断をしたということです」

Ｑ：後半の選手たちのプレーを見ると、少し自信を失っているように見えましたが、そういう意味でここからどう立て直していきたいですか？
「Jリーグでは去年も浦和がホームでG大阪に0-5で敗れたり、名古屋が0-5で新潟に敗れたりすることがありました。そういうことはJリーグで多く起こっています。まだ選手たちのメンタル的な強さや自信が足りていないのか、ゲームがうまくいかなくなってくると、それによって自分たちのサッカーや良いサッカーができなくなってしまうことがあります。ホームでの開幕戦で、0-2でハーフタイムを迎えたということは、経験のある横浜FMというチームと戦うのは非常に難しいことだと思います。今日は横浜FMがワールドクラスのチームに見えて、われわれがアマチュアに見えたと思います。
次の試合に向けては、1日1日をしっかりやっていかなければと思います。その中で話し合いをしながら、トレーニングの中でしっかりとやれるようにしたいと思います。そして来週の試合では、また違ったエスパルスを見せられるようにしたいと思います。次の試合で強く戦えるように、そうしたキャラクターを持った選手もうちにはいると思います」

Ｑ：後半は2ボランチでやっている中で、途中でイ ミンス選手を残して杉山選手を交代させましたが、その狙いは？
「（杉山）浩太は膝の問題を抱えていて、彼らしくないプレーだと思ったからです。その中で、村松を入れるか、八反田を入れるかという2つの選択肢でした。0-2でホームで負けている状況でしたから、攻撃的な八反田を入れるほうが理にかなっていたと思います。その交代をすることによって、3点目、4点目、5点目と失点が増える可能性はありました。ただ、そこは0-2で負けている状況だったので、チャレンジをしなければいけない場面だったと思います」

Ｑ：相手の中村選手をフリーにしてしまうと、相手が思うような攻撃ができることはおわかりだったと思いますが、とくに対策は立てていなかったですか？
「対策はありましたが、彼に時間もスペースも、そしてリスペクトも与えすぎていました。だから、彼が何でもやりたいことをやれたと思います。それ（中村対策）はプランのひとつでしたが、この試合ではわれわれのプランはひとつも遂行できませんでした」

以上