●手倉森誠監督(仙台):
「まず、今、引き上げてきた選手たちと『初めて参戦するこのACLで、ホームで勝点3を取れれば最高でしたが、それでも勝点1を取れたことを謙虚によしとしよう』という話をしてきました。
『このACLを2013年のスタートとしてきたときに、まずは注目と期待に応えようと。今日の試合をおこなうためにいろいろな運営サイドで、雪かきなどをしてもらった方々のために、勝利で報いよう』という話をしながら、『とにかく全力を注ごう』という話をしました。
立ち上がりに4-3-3でいって、我々は逆に相手のサイドバックの背後を突きたかった。ところが、ブリーラムの出足は活動量が多くて、なかなかそこを取れませんでした。後半に4-4-2にして、我々のこれまでのスタイル、そしてそのなかで作ったチャンス、先制できて2点目、3点目を取れるチャンスを取りきれずにいた中での失点です。サッカーはえてして、『チャンスの中にピンチあり』というように、取り切らなければこういう痛い目にも遭うと、それを初戦で知ったことで、これからのJリーグとACLで、そのへんをうまくコントロールできるようなチームに、また成長していければいいと思うし、まだ始まったばかりなので、今日の結果をしっかりみんなで受け止めて、またレベルアップするための材料にして、糧にしながら進んでいきたいと思います」
Q:4-3-3から4-4-2に変えた意図は?
「4-3-3のままでも(ボールを)取った瞬間に逆サイドの中列、梁や太田だったり武藤だったり、というところにつけられればチャンスが広がっていたという分析でした。ただし、なかなか取ったボールをそこにつけられずに、なかなか厚い攻めができなかった。後半に、またブリーラムも我々の4-3-3になってきたところで4-4-2にシフトチェンジすることで、相手に迷いを生じさせてチャンスを作ろうというねらいを、ゲーム当初からのプランでしたから、後半は本当に、先制点を取れたのと、チャンスを作れたので、取れていれば、というシーンはあったので、前向きにそこはとらえたいと思います。
決定的なチャンスは、取れなかった本人達が一番悔しがっていると思うので、次にまたやってくれると信じています」
Q: フィニッシュの質(の原因)は、寒さというコンディション面でしょうか、それともアジアの大舞台に初めてのぞむメンタルが作用したのでしょうか? 監督はどのように分析されていますか?
「まずは、ちょっと力が入っていたというのと、この球足の速いコンディションでボールが走っていた中でのコントロールのフィーリングが、この時期のナイトゲームというところで、我々もじゃっかんのズレがあったと感じています。
あとは、ブリーラムのプレッシャーを最初に感じてしまったな、ということはあると思います」
Q: 赤嶺選手に代えてウイルソン選手を投入した意図を教えてください。
「次にスタンバイさせました。一点をリードして、まずはウイルソンも次の(J1の)開幕戦にはゲーム慣れをさせておきたかったし、彼ら二人を組ませるプランもありましたけれども、俺は武藤の生きの良さ、キャンプからの彼の調子の良さをもう少し引っ張りたかった、ということはありました」
Q:相手の7番の選手に対して、後半に入ってからはどういう指示を出しましたか?
「最初はワンボランチの脇でうまくボールをおさめる選手だと思ったので、ダブルボランチにして『富田と角田でお互いが入ってきたところをつかまえよう』ということと、『入れさせないための梁と太田のポジションをしっかり形成しよう』という話をしました」
Q:キャンプではボールを握ってチャンスは作れているけれどもなかなか点が取れない練習試合もあったと思いますが、それに関して、今日はPKでの一点だけということだったのですが、まだまだ良くなる可能性は秘めていると思いますか?
「良くなると思っていますよ。だからこそ、『始まったばかりだ』というセリフを使わせてもらいました。選手たちもある程度の手ごたえを感じているし、まだ始まったばかりだと思っているし、今日の悔しさをすかさずJ1の開幕で晴らしたいと。一回爆発したら、それが続けられるチームだと信じています」
Q:初めてのACLで、監督自身が感じられた、Jリーグと違う外国のチームとやってみて、大会の雰囲気も含め、独特の雰囲気を感じたものがあれば教えてください。
「本当に、感じましたね。場内の雰囲気…観客はJリーグより少なかったのですが、それでも国際大会という雰囲気があって、今日のハーフタイムにブリーラムの海外選手、日本人、チリ人、スペイン人、そういう選手たちに気をつける話をしたときに、『この外国人に気をつけよう』と言ったところ、全員が外国人だったんですよね。
そういうハーフタイムの話があったのですが、まず、ゲームが終わって感じたのは、ACLに一度出ているブリーラムは、非常にアウェイの戦い方に慣れているな、と感じました。レフェリーのジャッジもJリーグと若干違うと感じました。ある程度の激しいプレーでアドバンテージもあるし、ある程度の激しいプレーでもイエローはそう出ないと。本当に、激しさが求められるリーグだな、とものすごく感じました。でも、やっていて本当に楽しかったと思うし、本当にたくましさというものを身につけさせてくれる大会だと改めて感じました」
Q:「アウェイの戦い方」はこれからの仙台にも参考になると思いますが、特にどういうところが印象的でしたか?また、今日に先発した武藤選手の評価をお願いします。
「まずは、ブリーラムは戦い方が徹底できていたな、と。そしてうちが攻勢に出たときでも、無理をして攻め返すことなくそこをしのぎきっている。そしてセットプレーになるのを待っていたような戦い方でした。あとは、うちが攻勢になったときにバランスを崩さないというようなところが、去年に戦ったときにはもっとオープンなゲームになったと思いますが、彼らは今年に、より規律を身につけて、このアウェイに乗りこんできたと感じましたね。そのへんで、セットプレーで、彼らは多分あれがストロングポイントだと思うのですが、それで一発でやられてしまったのは残念ですが、それがブリーラムの戦い方だということがよくわかりました。
武藤は、最初の3トップのときに、キャンプで非常にサイドで起点になって、そこからの仕掛けが良かったのですが、今日は少し張りすぎたというところがありました。そこで自由に動き出してから、前半の中盤に赤嶺にスルーパスを出したようなところが出始めて、後半に2トップにしてからは彼の持ち味のスピードというところでの抜け出しが、非常に良かったと思います。何より、彼には本当にタフなゲームの中で成長してもらいたい、なるべく長くピッチに立たせたいという思いが僕の中にあります。点を取ってくれれば最高でしたが、まだまだそうは甘くはないなというところを、俺も武藤も感じた、いい試合だと思います」
以上
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