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【 2013Jリーグプレシーズンマッチ 岐阜 vs 京都】プレビュー:楽しみなプレシーズンマッチ。岐阜は京都のポゼッションをいかに耐え凌げるか。(13.02.24)

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いよいよ2013年J2リーグ開幕を1週間前に控え、最後のプレシーズンマッチが岐阜のホーム・長良川競技場で行われる。対戦相手は京都。今季での昇格を目指す強豪を相手に、すべてにスポンサー名で埋まった新しいユニフォームと共に、2013年の岐阜を披露する場となった。
行徳浩二監督が就任して2年目となる今年は、昨年1年間をかけて積み上げた組織的な守備を、さらに進化をさせることと、昨年の大きな課題であった攻撃の構築に着手している。
「キャンプで試合をこなして出来ること、出来ないことを確認をしました。その中でもっとスペースを使ったサッカーをしようとしています。もっと長いボールを使って、中盤からサイドを生かしながら、もっと真ん中のコンビネーションを生かして崩していく狙いですね」と、行徳監督が語った様に、昨年は長崎に移籍をしたFW佐藤洸一をターゲットにした、縦に速い攻撃が主だったが、連動性に乏しく、単発で終わることが多かった。その反省も踏まえて、今年は前線の1.5列目にMF井上平を置き、井上がパートナーとなるFWと共に流動的に動いていく。ここでポイントとなるのが、井上のパートナーが誰になるのかということ。MF清本拓己、山崎正登、FW杉本裕之、中島康平、ファビオが候補となるが、杉本や中島が入れば、彼らがターゲットとなり、井上と両サイドハーフの2人が絡む攻撃になる。山崎や清本が入れば、ターゲット置かず、2人が頻繁にポジションチェンジを繰り返して、クサビを集約したり、ラストパスを供給する形となる。そして、ここに来て最後の最後に加入したファビオの存在が大きくなりつつある。彼は186cmの高さがあり、ターゲットになれるだけでなく、裏への飛び出しも得意とする。「コンディションがまだまだ上がってきていない」(行徳監督)ため、この試合で起用するかどうかわからないが、楽しみな存在であることは間違いない。

対する京都は、昨年昇格を逃しただけに、今年に懸ける思いは強い。エースの中村充孝が鹿島に移籍したことで、攻撃力ダウンが懸念をされるが、ここにユース時代から『京都の至宝』と呼ばれているFW宮吉拓実が入る。宮吉は年齢こそ20歳と若いが、チームでのキャリアは今年で早くも6年目。裏に抜けるスピードとタイミング、シュートセンスはピカイチで、高いポテンシャルを秘めているのは間違いないだけに、今年はエースとしての自覚と結果を求められる。宮吉とコンビを組みそうなのが、サヌと新加入の三平和司だ。三平はシャープな動きと得点力の高さが魅力で、宮吉とのツートップは得点を量産してくれそうな雰囲気を放つ。岐阜にとってもこのツートップと対峙をすることは、開幕に向けて非常にいいトレーニングとなりそうだ。

そして今年の京都の中盤は充実の一途を辿っている。工藤浩平、中山博貴、駒井善成と言った昨年からの主軸に加え、MF山瀬功治が加入。さらに技巧派で知られるMF横谷繁も加入し、どの組み合わせでもボールが保持できるチームに仕上がりつつある。
行徳監督も「ボールポゼッションで相手に多く上回れると思う」と試合の展望を語ったが、続けて「だけど、シーズンを通じてそういう試合はたくさんあると思う。だからこそ、そこで耐えてしっかりと点を取って勝ち切ることが出来るか。良いシミュレーションになる」とこの試合を実りあるものにして、シーズン開幕に繋げる意志を示した。

岐阜にとっても京都にとっても、新シーズンに向けて重要な一戦であることは間違いない。それと同時にシーズン開幕を待ちきれない両チームのサポーターにとっても、楽しみで仕方が無い一戦。J開幕の息吹を感じながら、両チームの戦いを楽しもうではないか。

以上

2013.02.23 Reported by 安藤隆人
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