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【ニューカマー・レコメンド】悟りを開いた男:岡本達也(水戸→鳥取)(13.02.20)

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2013シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
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「迷いがないね〜!」
昨年4月のある日のこと、居残りでのシュート練習中に本間幸司が岡本達也にかけた言葉が実に印象的だった。

当時、岡本はベンチ入りすらできない状況が続いていた。紅白戦や練習試合でゴールを決めても評価されず、苦悩の日々を送っていた。外から見ていて、あまりにも不遇が続き、「このままダメになってしまうのではないか?」と不安にならずにいられなかった。

しかし、岡本は下を向かなかった。来る日も来る日も、自らのやるべきことに集中して、トレーニングに打ち込んだ。「確かに憂鬱な日は続きました。でも、あまり人の目を気にせず、とにかくゴールにこだわってプレーしようと決めたんです。すると、すごく楽になったんです。それからサッカーを楽しめるようになりましたね」。それからの岡本はまるで何かを悟ったかのように、いとも簡単にゴールを決めるようになった。

その後、監督からの信頼を得ていき、徐々にだが出場時間を増やしていった。そして、「ゴール」という結果を出しはじめ、わずか933分という出場時間でチーム最多の8得点を挙げたのであった。「悟った」ことを意味していたのか、ゴール後の「大仏パフォーマンス」でスタジアムを盛り上げるようになった。

「(岡本)達也はいつもゴールのことを考えている。彼のサッカーに取り組む姿勢は本当に勉強になる」。G大阪から期限付き加入した星原健太がそう語ったように、どんな苦境にも負けずに結果を出し続けた岡本の姿勢は周りの選手に刺激を与えていた。努力し続けることが、水戸の“当たり前”になっていった。岡本の存在は「8ゴール」という結果以上に大きなものであった。

1人のストライカーとして、そして1人の人間として、水戸にとって不可欠な存在となっていたからこそ、彼の移籍は痛い。水戸は岡本を必要としていたし、岡本も水戸への愛着を抱いていた。しかし、彼はプロとして冷静に決断を下した。鳥取には大学の先輩であり、大学時代にコーチを務めてくれた小村徳男監督がおり、さらに強化部から高く評価されていた。悩みに悩み抜いた結果、「最も自分を高く評価してくれる」鳥取への移籍を決意したのだった。

彼のゴールをKsスタで見られないことはとても残念だが、水戸で開いた「悟り」が失われることはない。「悟り」の象徴である「大仏ポーズ」を見せて、一日も早く鳥取サポーターのハートをわしづかみにしてもらいたい。

以上

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2013年2月23日(土)13:35キックオフ/国立
サンフレッチェ広島 vs 柏レイソル
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2013.02.15 Reported by 佐藤拓也
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