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【ニューカマー・レコメンド】無骨でしなやかなストライカー:藤田祥史(千葉→横浜FM)(13.02.09)

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2013シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
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2011年シーズンに在籍した横浜FCではサイドハーフとしての起用が多く、不完全燃焼のシーズンを送ったが、昨季はセンターフォワードとして起用されると持ち前の鋭い得点感覚が復活。J2リーグ戦36試合出場で15得点の結果を残した。クロスにニアサイドで合わせるのがうまいが、細身ながらもバネのある筋肉を生かしたキックで、昨季のJ2第14節のチーム2点目、J1昇格プレーオフ準決勝のチーム3点目のような豪快なスーパーゴールも披露する。シュートが決まらないと、大きく顔をしかめたり、その場に倒れ込んだりするオーバーアクションで悔しさを表現。普段の口調はゆっくりとして飄々とした感すらあるが、内面にはとても熱く激しいものを持っているストライカーなのだ。

チームを勝たせる得点にこだわりがあり、「チームが勝っても自分が得点できないと心の底からは喜べない」「自分が得点してもチームが勝たないとうれしくない」と言う。昨季のJ2第6節栃木戦で自分が先制点を取ったものの、勝ち越しのチャンスのPKを相手GKに止められ、最終的に逆転負けすると責任を感じて人目をはばからず泣いた。「あの試合は自分のせいで負けた」と言い続け、その後はPKを蹴らなくなってしまった。

チームの勝利に貢献したいという強い想いがあるからこそ、どんなに疲れていても前線からファーストディフェンダーとしてボールを追って走りまわり、セットプレー時は打点の高いヘディングでボールを跳ね返して守備でも活躍する。だが、どんなに活躍してもミックスゾーンで報道陣を前に多くを話すのは苦手らしく、真面目な顔で「話すことはないです」と言って逃げ腰になるシャイな一面もある。そんな無骨な性格ながらも時おり見せる、顔をクシャクシャっとさせる笑みには、思わずこちらもつられて笑顔になってしまう。そして、本人は必死に走っているはずだが、両手を左右に振ってしなやかに走る姿はどこか優雅でかわいらしく、筆者の家では『お嬢走り』、ある千葉サポーターのブログでは『乙女走り』と表現されていた。そんなギャップもまた藤田の魅力の一つといえるだろう。

J1昇格プレーオフ決勝は無得点で敗れ、昇格を逃した悔しさは相当なものだったようだ。試合後に「千葉サポーターと一緒にJ1の舞台で戦いたい」と思いながらJ1クラブへ移籍したからには、ストライカーとしてPKでのゴールも決めて成長してほしい。

以上

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FUJI XEROX SUPER CUP 2013
2013年2月23日(土)13:35キックオフ/国立
サンフレッチェ広島 vs 柏レイソル
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2013.02.08 Reported by 赤沼圭子
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