★2013シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
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練習の虫である。全体練習後、ピッチには常に武田博行の姿がある。後輩を捕まえては至近距離のシュートブロックを磨き、時にはマネージャーに練習パートナーを依頼してゴールキックの精度向上に勤しむ。それでも物足りないと感じれば、今度は壁を相手に黙々と自らの課題に取り組む。なぜそこまで自分を追い込めるのか。その理由を問うと、武田はこう答えた。
「足りないことを補うことで確実性が高まるのかなと」
水戸から加入した2008年から1年半近く公式戦出場は叶わなかった。しかし、下を向くことなく努力を積み重ねた結果、一昨年から定位置を掴み不動の守護神としてゴールに立ち続けた。練習は嘘をつかない。武田は身をもって、その言葉を証明した。
一つひとつ課題を克服したことで増した安定感、経験を積む中で身に付けた冷静さが高いパフォーマンスに繋がり、武田の好守が引き寄せた勝利は少なくない。振り返れば印象的なシーンが数多く蘇る。なかでもF東京をホームで撃破した一昨年の一戦は忘れ難い。早々に先制点を奪い、リードして迎えた前半35分のCKの場面。混戦でのルーズボールに素早く反応し、相手が詰めるよりも先にボクサー顔負けのアッパーカットでクリアしてみせたのだ。もちろん、練習などしていない。咄嗟の判断だった。状況に応じた最高の選択を可能にしたのは、言うまでもなく試合を想定した日々の鍛錬だった。出来る限り無失点の時間を継続し、先制して追加点を取り切るのが栃木の理想的な試合運び。2−1で勝ち切ったF東京戦が象徴的だったように、いつの間にか武田は栃木のサッカーに不可欠なGKに成長していた。
栃木に加入当初、目標の一つに掲げていた、「自分がゴールマウスを守って勝利に貢献する」までに2年も要した。在籍した5年間、苦しいことの方が多かったかもしれない。怪我もそのひとつだ。古傷に悩まされ、珍しく感情を露わにすることもあった。それでも、「一番責任感が強いのがGK。いいGKがいることで勝敗が変わってくる。そのプレッシャーが楽しいし、やりがいがある」という思いが武田を支え、再び自分がいるべき場所に戻る活力になった。
今年から北九州の指揮を執る柱谷幸一監督とDF宮本亨とは、栃木で共に仕事をした間柄。チームに溶け込むまでに時間は掛からないはずだ。唯一の気掛かりは、やはり怪我。体調管理をしてくれるパートナーが見付かれば最高なのだが…。武さん、吉報お待ちしております。
以上
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★新シーズンの開幕を告げる大会が今年も!★
FUJI XEROX SUPER CUP 2013
2013年2月23日(土)13:35キックオフ/国立
サンフレッチェ広島 vs 柏レイソル
チケット好評発売中!
2013.02.04 Reported by 大塚秀毅
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