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【熊本:吉田靖新監督就任会見】出席者のコメント(12.12.23)

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12月23日、ロアッソ熊本・吉田靖新監督の就任会見が開かれました。会見での出席者のコメントは以下の通りです。
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●池谷友良代表取締役:
「こんにちは。本日は年の瀬の大変お忙しい中、吉田新監督の就任会見に多数ご出席いただき、誠にありがとうございます。

ロアッソ熊本はJリーグに入って5年、そしてJ1昇格という目標を掲げ戦って参りましたが、目標を達成することができませんでした。また、昨年度の大きな赤字、クラブライセンス等によるクラブ環境の変化に伴い、新たなる計画のもと、ロアッソ愛、熊本愛あふれるクラブ作りをこれから行っていきたいと思います。また、勝負へのこだわりによる夢や希望、そして日本一のホームタウン活動による『熊本に愛を』というテーマを掲げ、来シーズンからまたJ1昇格を目指していきたいと思います。

今回の監督の選定の経緯について簡単にご説明したいと思います。今述べましたようなクラブの考えのもと、クラブ理念を理解していただき、来シーズンからまた大きな大義というか、旗を揚げて行く、その中で日本一地域に根ざしたクラブを目指しながらJ1昇格を目指す中で、監督の選定を進めました。
内容としましては、今まで築いてきたチームをベースとしたさらなる上積みであるとか、ベテランがいますので、そのあたりを中心として若手との融合、また若手の強化、これはユースを含めての強化になりますが、これはスペシャリストだと思います。そしてもう一度、戦う集団を構築していただきたいと、これはメンタル等、教育も含めてのところと考えています。
 このような条件を全て受け入れていただき、共に同じ目標に向かって戦ってくれるという返事をいただきまして、今日ここに吉田新監督を迎えることができましたことを、大変嬉しく思います」

●吉田靖監督:
「吉田です。よろしくお願いします。このような素晴らしい機会を与えていただいて感謝しています。私は熊本に対して非常にいい印象を持っています。2005年にU-18のアジア予選をここでやったんですけど、県民の方がサッカーに対して情熱を持っている。周りの方が非常に素晴らしいサポートをしてくれたので、ちょうどその時に熊本にプロが立ち上がって、こういうところでやってみたいなという印象がありました。その時はそれが実現するとは思っていませんでしたが、本当に嬉しく思っています。
ただ、厳しいJ2のリーグ戦が続くと思うんですが、県民の方に元気を与えられるような、喜んでいただけるようなサッカーを構築していきたいと思います。もちろん、やるからにはJ1を目指すというかたちで取り組みます。素晴らしいチームを作っていきたいと思っていますので、ぜひ皆さんご協力をよろしくお願いします」

Q:吉田さんご自身の要望もあって実現したということですが、さきほどおっしゃったような点でチームや熊本のどういったところに魅力を感じていらっしゃるのか、詳しく教えてください。

「私はU-19の監督をやっていまして、その候補の選手が熊本にいましたので何回か来て、ロアッソの試合も何試合か見せていただいて、非常に素晴らしいチームだなと。本当に一生懸命、90分間戦う姿勢を持ち続けるということで、僕自身はいい印象をもっていました。サポーターの方も熱心に応援してくれて、本当にチームとして一体感があるし、県としてもロアッソを応援しようという姿勢がある。こういうところは素晴らしいなという印象はずっと持っていたんですね。それで私の方からアプローチして、ぜひここでやらせてもらえないかということでお話をしました。それで引き受けていただいて私としては本当に感謝していますので、その恩に報いるように、いいチームを作っていきたいと思っています」

Q:これまでに経験された代表や浦和と違い、地方のクラブは財政規模も違うと思います。地方のクラブで指揮を執るということに関してどう考えておられますか?

「やはり代表というのはいろいろな所から選手をピックアップしてチームを作りますけど、地方のクラブというのはそういうわけにはいかないですね。レッズなんかもいい選手を獲得できるというのはあります。ただ、僕自身はそういうクラブでなくて、代表をやっている時から、いつかはJのクラブを指揮したいと思っていました。初めてですから、できたらそういうクラブではなくて、これからチームを強くしていくというエネルギーにあふれたところでやりたいと思っていました。そのエネルギーに溢れているのがロアッソだと思っていましたので、ぜひやらせていただきたいということで話を進めさせてもらいました」

Q:何試合かご覧になったということですが、その時の印象はどうだったでしょうか。

「そうですね、去年も何試合か、この間の天皇杯も見ました。去年のリーグ戦については2試合ぐらい見たんですが、その時はU-19の監督として、(熊本の)対戦相手に候補の選手がいまして、その選手を中心に見ていたので細かいところの印象はないんですけど、全体としては先ほども言いましたように、最後まで諦めないで戦っていく姿勢が強く印象に残っています。そういうことができるというのは一番大切なことなので、僕はこういう所で指揮を執りたいなと思っていました」

Q:吉田新監督のカラーを植え付けるという意味ではどういう点に着手していきたいですか?

「僕のカラーというよりも、ロアッソのクラブの歴史を大切にしないといけないと思ってます。今まで高木琢也監督が作られた3年間というのをしっかり踏襲して、その上でステップアップして行きたいと思ってます。試合のDVDを送っていただいて、今のところ半分くらい、20試合くらい見たんですけど、特に後半のほうは非常にいい戦いをしていたんじゃないかと思います。ああいう戦いの上にステップアップさせていく。僕の色を出すというよりも、基本的には今まで高木監督が築いてくれたものの上に、少しずつ僕の色を付け加えていくということを考えています。
ただ、ピッチに立って選手たちと話したり指導していくなかで変わっていくと思うんですけど、今の段階ではそういうところです」

Q:今まで5年でJ1という目標を掲げてきて、その次の年に就任ということになります。今の時点で具体的にはおっしゃりにくいかもしれませんが、どれぐらいを目処にJ1ということを考えておられるでしょうか。

「まずは6位以内に入るところを目標にしなければいけないと思っています。もちろん1位2位がいいんですが、今までの成績やいろんなことを考えると、やはり6位以内に入って、J1に上がる可能性を残して最後まで戦っていくといようなところを、僕自身は考えています」

Q:そのためにこういうサッカーを見せたいというのがありましたら教えてください。

「僕自身のサッカーの考えというのは、見ている人に楽しいというか、喜んでもらえるサッカーをしたいと思っています。喜んでもらう大きな1つの要素として、攻撃的なサッカーをやりたい。守備も今までよりもう少し高い位置でボールを奪う努力をする。そしてもちろん、そこからできるだけ早くゴールに行くというのは今のままでいいと思うんですけど、ダメな時にもある程度しっかりつなぎながら、相手の隙を見て崩すようなサッカーをやりたいと思っています」

Q:選手とはこれから会われるかと思いますが、選手に求めていくことは?

「基本的には、ピッチの中に入ったら練習でも試合でも100%やってくれということです。特に試合では、まず全力を出し切ること。それがないとお客さんも納得してくれないし楽しんでもらえない。その上でいろんな積み上げがあるので、根本的な所を外してはいけない。とにかく、プロなんですから、お客さんに対して最低限のことは絶対に忘れないで、それに加えて喜んでもらえるようなサッカーを皆で構築していくというふうに考えています」

Q:指導者として最も大切にされていることは?

「まず誠実であることです。人間と人間の関係ですから、そういう中でチームを作っていくにはまず僕自身が誠実であること、謙虚であること、常に感謝の気持ちをもっておくということですね。こういう中でサッカーをやらせていただいているというのは、周りの方の協力があるわけですね、特にプロチームは。県民の方にもっと愛していただくには、そういう方たちに対して感謝の気持ちを持ってプレーしたり練習したり、普段の生活もそうだと思うんですよね。若いとなかなか分からないと思うんですが、それは大切なことだと私は思っています」

Q:国際舞台での経験をお持ちですが、長丁場のリーグ戦をどう戦っていきますか?

「毎日毎日の積み重ねで、それが長いシーズンの結果になるので、いろいろ計画は立てますけれども、僕自身は毎日のトレーニングを大事にしていきたいと思っています。長いシーズンを戦うのは監督としては初めてなので不安もありますけど、精一杯やるだけです」

Q:6位以内に入るために何が必要とお考えでしょうか?

「特別なものが必要かというとそうではなくて、1人1人が目標を理解して、強い気持ちで押し進めていく。それは選手だけではなくてスタッフも含めて、関係者が強い気持ちを持ち続けることが大切だと思っています。選手にそういう強い気持ちを持たせるのも僕の仕事だと思っています」

Q:ユース世代の指導経験がJリーグで生かせる部分はどういう点でしょうか?

「僕自身はプレーヤーの年齢は関係ないと思っていますから、ベテランだろうが若かろうが、いい選手を使っていく。ただ、ベテランの選手については今までの経験を尊重します。今まで築いてきたものがあるわけですし、何年もサッカーをやれているというのは、それだけ本人の努力があったわけなので、そういうものは尊重しながら、うまくコミュニケーションを取ってやっていくつもりです。中堅から若い選手については、さらに中心になっていって、彼らが熊本を引っ張っていく、それを経験豊富なベテランが助ける、そういうチームにしたいと思います」

Q:これから編成に入ると思いますが、コーチングスタッフについてと、具体的に強化が必要なポジションについてはどうお考えですか?

(池谷友良代表取締役)
「これは私から。監督が決まらない段階から編成を進めてきて、その経緯も伝えてあります。これから契約もありますし、その辺りは監督と詰めていきます。いろんな理想もあると思いますが、すぐに動けるだけの体力がないというのも実際のところなので、その中で最高の準備をするということ。いくつかの補強は当然ありますし、それは監督にも伝えてあります。シーズン前にできればいいですし、あとはシーズン中になりますが、23歳以下の選手については来年ちょっとシステムが変わるので、そこに関してはすごく情報も持っています。そういう要望も聞いた中で、シーズンに入ってからでも動いていきたいとクラブとしては考えています」

Q:冒頭で社長も日本一地域に根ざしたクラブにということをおっしゃいましたが、監督としてはファンサービスなど、ピッチ外での取組みについては現時点でどうお考えですか?

「社長がおっしゃったように、県民に愛されるクラブを作るということは非常に大切なことだと僕も思っています。もちろん一番大切なのは、ピッチでのプレーで喜んでいただく、そういうサッカーをするということですね。それだけじゃなくて、県民の皆さんに喜んでいただけることでしたら、やはり協力しなければいけない。先ほど言いましたが、県民の皆さんに支えられてサッカーをしているわけですから、要望には応えるべきだと思います」

Q:チームの具体的な課題は?

「まだ実際には数試合しか見ていませんので確かなことは言えないんですけど、守備については非常に堅いんですけど、できたらもっと高い位置でブロックを作って、自分たちでボールを積極的に奪いにいく、待って網にかけるというところからワンランクアップさせるような守備を構築したいと思いますが、それはやってみないと分からないです。そして、今までと同じように早い攻撃を仕掛ける。ただ、相手も守備の組織を整えてきますから、今までだと縦に急いでボールを失うところがあったので、空いているところをうまく使ってボールを動かして組み立てながら、相手のゴールに迫っていく。もっと早く、広く動かすことで相手の隙を作って、そこをタイミングよく衝いていく、そういうものを構築したい。ただこれは時間がかかるので、実際に3月までにそれができるかは分かりませんが、トータルとしてはそういう形で、ビルドアップしてから崩しに持っていくというところの精度をもっと上げていきたいと思っています」

Q:ご自身の性格と、サポーターの方にどう接して欲しいか、教えていただけますか?

「自分の性格を言うのは難しいですが、周りからはよく天然だとか言われます(笑)。基本的には気さくで、誰でも受け入れます。あとは明るいのが好きですね。活気のためには明るさも重要なので、そういう面では明るいチームを作っていきたい。あとは、優しそうに見えても頑固なところはあります」

Q:現時点で注目している選手や、顔になって欲しいという選手は?

「僕は個人の名前を出すのは好きじゃないので、皆に期待しています。若手と中堅の選手には、さらに自分をステップアップさせる感じで、チームの中心になってもらいたいなと思います。実際に誰、というふうに名前を挙げるのは好きじゃないので、全員に期待しています」

Q:代表チームとJリーグのクラブという違いがありますが、ご自身が考える監督としての役割と、ここでチャレンジしたいことを教えてください。

「僕自身は31、32歳ぐらいまで現役をやって、その後コーチになりました。当時はプロではありませんでしたがその後レッズができて、トップのコーチやユースの監督などをやりました。そのあと協会に入って、世代別代表のコーチや監督をやらせていただきました。基本的にはコーチの経験が長いです。そういう中でいろんな監督を見せていただいて、勉強させてもらいました。そこで学んだことは僕にとって財産です。代表とクラブで違いはありますが、サッカーのチームであることは一緒です。Jクラブの監督は初めてですから不安はありますが、自分の経験を信じてトライしたい。不安もありますけど、自信もあります」

Q:サッカー以外で、趣味ですとか、熊本に来て楽しみにしていることは何でしょうか?

「代表チームの仕事をしていると、いろんな土地に視察に行きますが、史跡などを巡るのが好きになりまして、熊本もそういう素晴らしいところがたくさんありますし、機会があったらいろいろ回ってみたいという気がします。ただやはり、サッカーが一番なので、まずそれがしっかりできるようになったら、いろんな所を見て回りたいと思っています」

以上
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