●三浦泰年監督(北九州):
「8月の1戦目、ホームで、それもなかなか勝つことに苦しんでいる町田さんが相手だと考えると勝点3を取りに行くサッカーをやらなければいけない。勝点3を取りに行くサッカーは展開の中ではできたなとは思っている。ただ、それはいい意味ではなくて、立ち上がりのサイドからの攻撃に対してのマッチング、ダブルボランチのマーク、中盤に対してのマッチングが非常にルーズになって、止めなければいけないシュートだったと思いますけれど、立ち上がりで、勝点3をしっかり取りにいかなければいけない試合で、2分での失点は試合を難しくしたなと思っております。
ただ、そのあとの展開を見ても勝点3を取ることができる可能性が多くあった。それは相手も引いてバイタルを空けて自由に入っていくことができた、そういう中で決めきれない。相手のウィークな、ここに来られるところが分かっていて、そこでペナに侵入する、シュートを打てる瞬間がある、そうでありながら決めることができないというが自分たちの力なのかなと思います。
後半は金鐘必を入れて、少しシステムを変えて、テンポとしては悪くなかったし、前半の課題が後半のどこで点が来るかというところだったのですが、そういう中で森村を入れたのは決して竹内のパフォーマンスが悪かったわけはなく、竹内とは違うアイデアがある、良さがある、竹内より決定的な仕事ができるというのをうまく生かしたいなというのがあって、後半はリズムを掴むことが終始できていたのかなと。
小森田の退場が64分ということを考えると前の人数を変えずに、2トップをキープしたままで勝点3を取るサッカーがこのあともしっかりできたと思いますし、1点しか届かなかったけれど得点をした。最後リスクをかけながらも、勝点1でいいという状況にせずにアディショナルタイム4分までサッカーができたのかなと。
選手たちを象徴するプレーは94分にあったプレー。中盤で安田晃大がボールをもらって前を向けて、これがオリンピックの同世代の日の丸を付けてロンドンで戦っている選手たちであれば自分自身が一番いい状況を作っていいところに入れたがる、サッカーをやりたがる、自分でこのチームを勝利に持って行く意志をもってプレーする。そうであるところを、疲れもあるかもしれないけれど、横にいる、それも相手選手が2人狙っているところにパスを出した。この自分でやりたがらない瞬間、これはサッカーではやってはいけないことだと思う。なんとか止めようとして手に当たった小森田よりも、そこへいかない、そこで体が張れない、そういう選手のほうが悪い選手だと思う。それを考えると、安田晃大が94分に横にいる森村昂太に出したのはこのチームの選手をを象徴している。
この状況の中で点を取るのは、自分がやるんだ、自分が決めるんだ、よりいいところにボールを運ぶんだという、もちろん安田晃大はそれ以外は、そういうところにボールを持って行ってパスを供給していた。ただ最後の1本にそういうプレーがあるのが、まだまだ彼が同年代でありながら、そこに居れない、そこにいけない一つの理由ではないのかなと。安田晃大だけでなく、もっともっと成長するためにはもっともっとメンタルが強くなって自分自身で決めたいという気持ちを持つことが今後必要になってくるんじゃないかなと思います。まだまだ発展途上だというチームだと思いますし、そういう選手たちが集まって日々努力していると思いますので、今日の結果をしっかり受け止めて、もちろん上を目指すには非常に痛い失点ですが、8月のあと4戦をしっかり戦って、よりいい場所へ進んでいければなと思っております」
Q:去年は気持ちの見えるプレーもあったが、今年は減っているのではないか?
「結果が違うからだと思います。サッカーのレベルは上がっていると思いますし、やれることは増えていると思います。決定的な場面を作る回数、ボールの動かし方、スペースを使っての回し方、裏へのスプリントの回数、必要なことは去年より明らかにレベルアップできているのに、結果が来ないと、自分でやりたがってないと思うかもしれないが、僕が言っているのは結果ではなく選手のパフォーマンスです。その瞬間のパフォーマンスが多いのは確かではないかなと。回数が多いわけですから、入っていれば昨年より明らかにいい数値が出てくると思います。逆に言えば去年は少ないチャンスをしっかり決めた。
ただモチベーションだけではないと思います。試合に向けてモチベーションの低い選手はいない。構築したスタジアムのムードが出ているのかどうか、それがアップしていけばそれがゴールに来るかもしれない。ただそこを追求したときに責任が僕ではなくなるのでそうは考えたくない。自分たちのスキルをもっとアップしないといけない。一人一人がもっと成長しなければいけない。
よりもっと良いサッカーをするためには何かを減らすのではなく、ミスを減らすことだと思います。パスサッカーを注目されるとパス1本を減らして長いボールを蹴った方がいいんじゃないかと思うかもしれない。もちろん判断が良ければ横パスはいらない。じゃあパスはなくす、アイデアをなくす、ドリブルをなくし、オートマチックに蹴ることにしようとしたときに、まだまだミスの多い試合だと思う。そういう意味では自分たちがやれることでゴールをより多く取っていかないといけない。それを僕は考えている。
チームには勢いというもの本当に必要であるが、今年はなかなか生まれない。いいところまでいっている、ギリギリのところまで行っている。あともう少しだと自分は信じている。もっと準備と努力をもっとしないといけない。今日、ネットを揺らした数は自分たちのほうが多かった。そのネットを揺らしたことが運があればゴールであった。それが偶然じゃないように、準備と努力を続けていきたいと思います」
Q:渡大生選手のパフォーマンスについては?
「彼の持ったゴールへの執着心であったり、ゴールへ向かう姿勢、相手の嫌がるところのスプリントしたり仕掛けるドリブルからのシュートであったり、ただU−19から帰ってきてそれほどいいパフォーマンスではない。トレーニングではいま言ったシーンを何度か作り上げていたので、それを実践でトライしてほしかったが、パスを探すシーンが多かったし、動き直しのシーンが多かった。それに守備への戦術理解度の薄さ、オフザボールのときの。我々が攻撃をしていて渡を生かすことができれば、そこのウィークな部分は克服できる、リスクを冒せられる。いい決断だったかどうかは結果がこうなれば周りはそうではないと言うかもしれないが、私はホームで彼を見たいサポーター、どう成長したか見たいサポーターに見せることは意味があったと思うし、彼の成長につながっていければよかったなと思います」
以上
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