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【J2:第25節 湘南 vs 山形】曹貴裁監督(湘南)記者会見コメント(12.07.22)

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●曹貴裁監督(湘南):

「おつかれさまでした。山形が相手ということで、山形のサポーターもたくさん来ていらしたし、うちのサポーターにも試合が始まる前から非常にいい雰囲気を作り出していただいた。痛み分けという言い方が正しいかどうか分かりませんが、今年2回目の0-0だと思います。お互いに攻める気持ちを失わない0-0だったかなと感じています。
ゲームプラン的には相手の速い攻めをなんとかコンパクトななかで跳ね返して、うちとのミスマッチでできる隙間にボールを入れて、そこを起点にクロスやスルーパスを入れたかった。非常にいい形が何回か出たが、シュートは最後のゴールへのパスとよく言われるが、最後のゴールへのパスが全然通らなかったなと。1本でも通ったらよかったのにと、なんとなく寂しい感じがしています。ただ(奥野)僚右とはずっと同じ大学でもやってましたし、小学校からの同級生。彼はいつも僕の前にいて、選手としても素晴らしい選手ですし、指導者としてもほんとうに情熱をもっていいチームにしてきている。そういう意味で、神様がお互い勝点1で満足しなよと言ってるような試合だったかなと。終わったあとは悔しかったですが、気持ちとしては悪くない試合だったかなと自分では思っています」

Q:オフサイドが10本ありましたが、その点については。
「べつにオフサイドトラップをかけたわけじゃないと思うが、一歩タイミングがずれたりしてオフサイドになっている場面が前半からあった。ただオフサイドを怖がって飛び出さないのは本末転倒だと思うので、やはり今日みたいな相手のときに、あの1本が通っていればとか、そこでもう一回動き直していれば通ったというのがやはりレベルだと思う。そのレベルを上げていくこと。あと受け手の問題もあったと思うが今日は出し手がワンテンポ遅れたりいいことをしようとしてずれた場面が多かったかなと、総括するといまは思っています。ちょっとビデオを見ないとわかりませんが、残念でしたね。気持ち的には前に行こうとする結果だと思いますが」

Q:キリノ選手を65分に投入しましたが、あの時間を待っていたのですか。
「0-0で推移して相手も交代カードを1枚切ってシステムを変えてやってきたので、なにか早く動かないと、0−0でいいやという空気になるのも嫌だった。キリノのスピードや得点を取る力にかけて起用しました」

Q:それに関連して、菊池選手を代えた理由は。
「菊池が悪くて代えたわけじゃないです。ただイエローカードをもらっていたので、拮抗するなかで入れ替わったときにもう1枚もらう可能性もあったので、そういう意味もこめて総合的に先に代えただけ。菊池は同じように今日もハードワークしてくれていたので、戦略上の交代だと思っていただいていいです」

Q:今日は下村選手をボランチで使って、セカンドボールや空中戦で強さを発揮してくれたと思うが、そうした場面が増えると思っての起用でしたか。
「相手ありきということももちろんあるが、僕は選手に言ってるのは、勝ったからといってメンバーは同じじゃないと。そのときの選手のメンタルフィジカルコンディションとゲームプランと相手の特徴に照らし合わせて起用しているつもり。完璧なレギュラーはうちのチームにはいないし、たまたまそういうチョイスになっただけ。次の試合もどうなるかまだ考えてない。その意味で、シンプルにそれに値する選手たちが複数いることがいまの我々の現状。ありがたい悩みをさせてくれているなと思っています」

Q:どういった点がもうすこしプラスされれば、こうした拮抗したゲームを制することができるでしょうか。
「ゴールに近づけばそれだけ相手の守備の最後の粘りは、複数で嵩にかかって止めに来るので、ディフェンシブサードで回すパスよりもそっちの難度のほうが当然高い。僕は選手たちがゴールに向かおうという気持ちを失ってなかっただけに、最後あそこで点を取るためには――ドイツが好きなので、たとえばエジルみたいに――最後に撃つんだけど、そこに一歩余裕や冷静さを育むことが大事。でもエジルもたぶんU-17,18,19の頃にあれだけの落ち着きが出たかといえばまた違うと思う。彼らに今日みたいなところで点を入れるためには何が必要なのかということをあらためて僕が落としていかなきゃいけない。頭はクールに、心は熱く、そういう戦いを続けていくことが勝点3を拾うことに繋がっていくのかなといまは思っています」

Q:キリノ選手の活躍は想定内のものか、実戦で使ってみた印象は。
「いい意味であまり想定してないというか、キリノのいいところを出してもらいたいなというだけ。日本のサッカーをよくわかっているので、札幌とシステムが違ったり慣れは必要だが、前線からプレスをかけたりクサビをもらってそのまま出て行くというような片鱗は見せてもらった。あとはゴールに絡む仕事とか、今日もあったがあのへんで決められればさらに彼も自信を持って我々のチームに馴染んでいけるのではないかと思います」

Q:中村選手、古橋選手は来週間に合いますか。
「メディカルに訊いてください(笑)。おそらく大丈夫だと思います」

Q:大野選手も出場停止から戻りますが。
「そうですね。でもほんとうに誰がいないから湘南スタイルじゃなくなったとか痛かったとか思ったことは25試合で1回もないので。(大野)和成がまた入ってきて、あしたも甲府と練習試合をするが、そのなかでまた競争があって、選ばれたメンバーがピッチに立つというスタンスは変わらない。シンプルにそれだけです」

Q:今日の観客数が開幕戦以来2番目に多かったが、高まる期待を感じますか。
「手前みそだが、こういうゲームをJ2で続けていけば、観てくださるお客さんは、負けたり勝ったりあってもストレス解消になったなとなるのかなと。変な言い方だが、いちサッカー人として思うが、拙いところはあるなかで前に進んでるとかゴールに向かってるということで言うと、8200人の皆さまにはいい意味で楽しんでもらえたんじゃないかなと思いますが、0−0なので複雑な感じですね」

Q:勝てなくなってから去年のように落ち込まずにまた立て直しましたが、印象は。
「僕はとにかくJ1とか昇格とかいっさい言ってなくて勝点3を取ることだけを選手に伝えている。勝てたときは勝点3を取ってるが、でも勝点3を取ってるから全部OKというわけじゃなく、今日選手たちにも言ったが、一試合一試合で負けようが勝とうが引き分けようが、なにか成長していかなければいけないと。なんとなくいままでの持ち力を使ってクローズさせて1-0で勝ったという試合を俺は求めてない。目の前のものを乗り越えていかないと次へ進まない、たとえば将来何がしたいか訊かれても現実のいまを充実させないと次に進まないと僕は思ってる。だからそういう気持ちを選手が持ち続けてくれていることが結果的に立て直したと見られるんじゃないかなと感じます。ただ立て直して今すごくいい状態かといえばまだまだ課題はある。前に進んで一歩ずつ行って、最後42試合終わったときにどんな世界が待っているのか僕自身も楽しみにしている。僕の予想を超えた選手のプレーや成長が1つだけじゃなく5つも6つもあってほしいと切に願っています」

以上
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