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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J2:第22節 徳島 vs 草津】小林伸二監督(徳島)記者会見コメント(12.07.01)

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●小林伸二監督(徳島):

「前半は落ち着いてボールを回しましたが、草津さんがしっかり降りてスペースを消していたと思います。そして我々のボールがサイドに出たら、そこから守備が開始されました。ある程度それは予測した中で、SHがサイドや底に落ちた後の裏だったり、相手が付いてきたらもう一度CBに戻してそこから相手ボランチの脇のところに入れたり、SHがそこに潜るというのが、前半はなかなか出来ていませんでした。右サイドはそれが出来なくて、左サイドはSBが高い位置に上がっているのですがボランチのポジションが深いために、返すボールがバックパスになってしまっていました。ある程度落ち着いてバックラインで回していましたが、そこからのところ、逆に相手が引いたのでそこをもう少し状況を見てボールが回せるようになればいいなと思いました。後半はそういうところが改善できたと思いますが、ある程度いい守備をして、うちの2トップは相手が前にかかったところの裏を取るのが得意なのですが、足元にボールをもらうことがなければ中盤の選手が絡めないので、そこが大きなテーマになっています。今日は二人とも意識して頑張ってくれたなと思っています。

後半については、特に左サイドについては今までと違って深い位置まで入ってからのバックパスを、そのままもう一度バイタルにパスを通しているのが何回かありました。サイドのコンビネーションだったり、バイタルのところでどっちに転ぶか分からないようなプレーが出たと思います。あのようなプレーがもっともっと出て、その精度が上がり駆け引きが出来るようになれば、守備を破ったりくさびの選手がターンしてシュートが打てるようになってくると思います。その兆しが見えてきているので、勝てませんでしたがそういう部分をトライしてくれたことについては満足しています。
最後の10分でもいくつかチャンスを作ることが出来ました。勢い余ってある程度の位置からシュートを打ってしまうのではなくて、確実に割っていくということも前回の山形戦に比べるとはるかにトライしていました。もっと今日の草津のほうが引いていたと思いますが、そういう意味ではよくやってくれたなと思います。もっと言えば、それで点が取れればなお良いのですが。なかなかいっぺんにそういうふうにはなりません。そこはだいぶ意識が変わってやってくれているなというふうに評価しています。今後その精度を上げたり点が取れるようにすることを求めていきたいと思っています。こういう展開だったり押し込まれてシンプルに裏を突くという展開もあると思いますが、今日みたいにある程度下がられた状態ではボールを回して、それを破って点を取るというのは難しいと思います。でも一方では一番面白いところでもあります。そこへの入りの部分でのトライは選手の中でやれてきているなと思っています。個人ではなくグループで絡んできています。点が入ればもっともっと良かったのですが、そこは残念な結果でしたが、そういうふうにやってくれたということに関しては満足しています。
前回負けているので、今日からの後半戦は勝ってスタートしたかったのですが、勝点1を取れたということは悪くないし、中間のところからシュートを打たれましたが、えぐられて危ない場面はありませんでしたのでゼロに抑えたということも悪くないと思います」

Q:相手を破るのにもうひとつ足りないところは?
「そうですね。前半はサイドに付けたときにミスが少し多かったですね。実際(プレッシャーの中でのプレーは)難しいとは思いますが、押されているような感じでした。力が入りすぎて回りが見えなくなってしまっています。来るのはわかっているのですから、ファーストタッチに気を付けたり、ワンタッチで返してみたり、目先を変えることも必要でした。後半、先ほども言ったように改善してきましたが、もっと柔らかく足元に止めたり、体をうまく使って取られないような技量というのは必要だと思います。そこはどうしてもないがしろにできません。そこが変わると選手は変わっていきますしチームも変わっていきます。あと、頑張ってくれているのですが、ボールを取った時に誰かがイージーミスをするんですよね。コントロールが悪かったり。そういうことをすると相手はそこを狙うわけですから、そういう隙を隙と思っているのか、それともあまり考えていないのかというレベルですよね。それは取られるんだ、というところを求めていかないと、ひとつ上の順位、上のJ1ではやることが出来ません。そういう細かいことを大事にしていかなければいけません。ボールを取ってボールを回せるけど、結局イージーミスで取られてしまう場面が多くあります。相手がどうこうではありません。あれが無くなると、相手はきつくなるのです。そんなに難しいことではありません。判断が悪い時(プレー)があると、いい人(フリーや視野を持っている人)を使うということです。判断が悪いのに何かをやるということは、無いのです。ボールが来て、ボールをこねて回りを見るということでは、もうそれは見えていないということです。狙われますよね。ボールが来る前に、ある程度の視野がある中でプレーを変えていくことが必要です。でもそれでも相手のプレスがある時に個人の技量が出るだけであって、初めから個人の技量を先行させると疲れたときにイージーミスを繰り返してしまいます。そういうところが出たりしていました。それが最後の30分で一人2回出たとして、5、6人がそうしてしまうと12回くらいのボールロストになるわけです。ボールを持たずに守備をするならそれは必要ないです。でもボールを持つ場面ではミスを無くさないと守備をしなければいけないチームで終わるということです。そういうところを丁寧にしていくこと、そういうことを覚えていてトレーニングでやっていかないといけません。自分達は上へ行くのですから、そこを怖がらずにやらせていきたいです。ずいぶんチャレンジしてくれています。そこにはすごく満足しています。あとは、そのボールをなぜ浮かすの、なぜスペースへ持ち出さないの、といった部分です。そのちょっとしたことを繊細にやっていくことです。あとは、自分がスピードに乗って行っているときに、相手が止まっているのか走っているのか確認して踏み込んでボールを蹴る時間はコンマ何秒かの間に決められるわけですよね。走っているのに後ろに入れたら、そこまでのプレーが全部無駄になるのです。走っている前にボールを入れなければ。次のプレーを考えながら走っている選手の後ろにボールが出るのですから、今やろうとしていることがゼロになるのでまずは取られないようにすることを考えるしかないのです。もうそこでサッカーは全部終わりです。パスがそこにつながったというレベルから、動いている前に出すというレベルに変わらないとギクシャクしますよね。一生懸命になり過ぎると空間認知度が鈍ってしまいます。前なのか、足元なのか、そしてそこにスピードが加わってくるとすごく難しくなってきます。そういうところがコンビネーションでスピードアップして相手を破れるかどうかの分かれ目になります。そういうことを理解させてやっていく必要があると思います。だいぶ良くなっているので、どうにかして伝えて、勝たしてやりたいなと思っています。いい意味で、ようやくそういうことを要求するレベルに来たかなという感じもします」

以上
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