「コンバンワ。今日の試合に関しては、結果がこういう形なので満足したとはいえません。自分たちのほうがよりサッカーをしたと思うんですが、結果的に勝ったのは柏レイソルなので、彼らにはおめでとうと言いたいと思います。彼らの戦術的に上回っていたというコメントを認めたいわけではありませんが、おめでとうという言葉を送りたいと思います。
レフリングが今日の試合に影響したというつもりはまったくありません。ただ、試合のリズムには影響したと感じています。私たちは、日本サッカー界がフェアプレーを推進しているので思うところもあります。失点の場面に関しては自分たちの甘さだということを認識していますし、ジャッジが影響したわけではありません。
ただ、こういうチーム状況、けが人が出ている中で今日のピッチに立った選手全員が自分の力を出し切ってくれた。昨年度のチャンピオンである柏レイソルに、互角に渡り合えたこと。結果は出ませんでしたが、よくやったと言いたいと思います」

Q:相手はＦＫの１点からですが、東京はチャンスを決め切れなかった場面もありましたが
「やっぱりイブラヒモヴィッチや、ビジャや、ディナターレがいないからじゃないですか。ただ、ルーカス、（渡邉）千真が我々にはいます。彼らが決めてくれる日を待ちたいと思います。ゴールは教わって決められるものではありません。持っているモノや、持って生まれた才能が大きく左右することです。ゴールを決められる選手なのか、そうなのか。私は、ゴールまでフィニッシュまで崩していくことを伝えることはできてもゴールを必ず決めろということは教えられないと思っています。後は、今日、主力が何人欠いていたのかを忘れて欲しくない。ただ、今日の試合を見て主力がそこまで欠けてるとは感じなかったはずです。主軸となる選手が欠けても自分たちがやるべきことは示せたと思います。だからこそ、私たちの選手にはよくやったと言いたいと思います」

Q:梶山選手がいない、羽生選手がいないとなると限界がくる。リズムが一定なのに、パスを回すことはマイナスにならないのか？
「逆に、カジや、羽生、太田、（石川）ナオがいなくてこういうサッカーができることに、おめでとうと言ってもらいたいよ。自慢するわけじゃない。自分がこうやって言う前に、そういう目でサッカーを見て欲しいと思っています。もしすかすると、結果がついてこないかもしれない。ただ、どういう質のサッカーをしているかも評価してもらえていると思います。これだけうちのように主力を欠けた中でどういうサッカーができるのか、自分たちがそういう中でも質を落とさずにできたと。私はそういう風に見ています。だからこそ、自分たちはいつもクリーンにプレーしますし、相手を傷つけるようなプレーをしていない。そういう純粋にサッカーをやるチームに対するリスペクトをもっと持ってもらいたいと思います」

Q:後半、アディショナルタイムに幸野選手を入れましたが、彼に対してはどのようなプレーを求めましたか？
「２ゴール入れて勝つということです。カッコイイから、男前だからピッチに入れたわけじゃない。そうではなく、プレーヤーとして自分の能力を示して欲しいという思いで彼を入れました」

Q:同じような質問になりますが、米本、高橋が非常によくボールを奪っていました。そこまでは非常によくできたが、ルーカスにボールをつけようとするが、そこで上手くボールが収まらなかったことが問題だと思いましたが
「今日は単純に、日本のチャンピオンを相手にしているということです。２００９年の途中からほぼ同じメンバーで戦う経験のあるチームです。今、おっしゃったことは正しいことだと思います。自分たちのミスもありました。相手がいいプレッシャーをかけたから当然でもあります。ただ、ミスを犯しながらも、怯まず、怖がらず、恐れずに前に出たのが我々だと思っています。攻撃的なサッカー、主導権を握ろうとする姿を90分間、見せ続けたと思っています。アディショナルタイムに失点すると、後半は気落ちするチームが多い中、後半の最後の最後まで私たちは逆転しようと勇気を持ってリスクを負って前に出続けたと思っています。ボールを失わない、ミスをしないならそれにこしたことはありません。今日の私の選手を責めることはできない。残念だったのは、結果を出せなかったこと。自分たちのやっていることを引き続き信じてやり続けたい。それを見せられるようにやっていきたい。もし、皆さんが成長したと判断していただけないときは、今日のように私の口から喋りたいと思います」

以上