●行徳浩二監督（岐阜）：

「今まで戦ったシステムではない、４−１−４−１という新しいシステムを初めてやりまして、前半早い時間に失点はしたんですけど、相手のセントラルミドフィルダーのところの仕事を抑えることができて、奪って、カウンターをしかけることがある程度できていたのかなと思いました。ただ、１ボランチの服部のところの両脇のところにボールを少しずつ入れられるようになってきて、後半少しシステムを変えたんですけど、逆に相手にプレッシャーがかからないところが少し出てきてしまったのかなという感じがします。まあ、ジャッジに対しては、あまり理解できないようなジャッジもありましたけど、それは仕方がないことなので、また次に向けて修正してやっていきたいと思います。負けたのは残念でしたけど、相手は非常に強かったなという印象を持っています」

Q：多田選手と李選手を外した理由は？
「多田に関しては、前回出て、その前はでなかったのかな。出たり出なかったりで、あと、野田恭平と使っていたのですが、２人ともあまりパフォーマンスが良くなかったので、代えました。で、時久にリーグ４試合目ですからね、６年在籍して４試合目だったのですが、チャンスを与えたというところです。で、李漢宰については、去年もケガでほとんどプレーができてなくて、今年の立ち上げからもやっとプレーができるようになった感じで、それをずっと使い続けて、やはり疲労もたまって、ボールに対してのアプローチが１歩２歩遅れだしてきたんですね。で、ここで少し休ませようということを思いまして。あと、移動もかなりありますので、今からまたバスに乗って帰りますけども、それを考慮して、李漢宰は代えました」

Q：１ボランチにすることで、中盤がどんどん中に入ってくるヴェルディに対してバイタルを空けてしまうことへの怖さは？
「４−１−４−１にしたのは、李漢宰は外すということで、服部の１ボランチになるということですが、そこを前の４人で埋めようということしか考えてなかったですね。だから、１人出たら１人戻ると。前半の途中から、服部の脇を樋口と井上平とつるべのような動きで上手くいっていたんですけど、やっぱり少しずつ足が止まってきて、その脇を少しずつ使われ始めたのかなと。で、代えたんですけど、もしかしたらそれが上手くいかなかった原因かもわからないです。ただ、そこに出し入れしたり、横から入ってきたり２列目から入ってきたり、トップの選手が引いてきたりとかいろんなことをやってくるので、そこは非常に気にはなっていたので、そういう判断をしました」

Q：点差ほどは差が無かったのではないかと思いながら見ていたのですが、ここまで指揮を執られて、FC岐阜というチームが重点的に強化しなければいけないと感じている部分はありますか？
「いろいろなところを修正してサッカーをやってきて、選手の能力としては高い方ではないと思っていますし、100％、120％みんなが出しきらないと他のチームと戦えないのはわかっていて、それを服部とか李漢宰とかが見本を見せて、彼らが引っ張って、ようやくできてきたかなという感じはしますが、やはり精度はまだまだ低いし、失点は今日は4失点という今季リーグ最多失点をしてしまったんですけども、粘れるようになってきて、1点だったり取られなかったりということも少しずつできるようになってきて、大崩れをしなかった。といっても今日はしてしいまいましたけど。あとは、得点のところでリーグ最少得点のところをやはり改善しなければいけないと。他にもたくさんあるのですが、やはりプレーの質を１つ１つ上げていかなければいけないのかなという感じがします。たくさんの経験をした選手をならべているわけではないので、これからいろんな経験をして、若い選手などはスキルアップをしていくしかないのかなという感じはしています」

Q：では、時間がかかりそうだと？
「時間はかかるというか、その中では勝たなければいけないので、その方法を探りながらやりますけども、やはり点を取るといっても、じゃあ誰が取るんだというところで、自分たちの主導権をとったところでずっとゲームができるわけじゃないので、相手に対してどういう点の取り方をしようかとういことを１試合ずつ考えながらやっていくしかないのかなと。それと並行して個の力をつけていくしかないのかなと。今日はミドルとバイタルに入るのでそこからいきましょうということで送り出して、ミドルシュートを1本決めて、また次の時は相手がどういう形で、どこが空くかなということをやりながら、トレーニングで自分たちの全体的なところを押し上げていくしかないと思っています」

以上