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【J2:第17節 徳島 vs 町田】プレビュー:巻き返しを誓う6月。徳島はクロスと折り返しの質を高め、白星スタートを果たしたい(12.06.01)

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5月の徳島の戦いにはハッキリ前進の歩みが見て取れた。組織のまとまり感や個々の積極性が高まり、チームは漂っていた停滞感を確かに打ち破ったと言えよう。またそれらが結果に結び付いたことも、徳島にとっては大きかったはず。12節からの5戦で1度しか敗れていないという事実(5月の5戦は2勝2分1敗)は選手たちの自信復活を大いに促したに違いない。
いずれにしても徳島は、巻き返しへの可能性を強く感じさせて迎える6月の戦いへ挑む。

しかし、だからと言って抱えていた課題が十分にクリアされたというわけではない。特に攻撃面の工夫と精度にはまだまだの改善・向上が必要で、実際前節・湘南戦でのスコアレスドローも明らかにそれらを欠いたが故の結果。30分以上も数的優位の時間がありながら(湘南・大野和成が後半14分に退場)得点を奪えなかったのだから、そう言わざるを得ないだろう。それだけにやはりチームにはその部分のレベルアップが引き続き求められる。選手たちは急ピッチでそれを進めなければ。

そして今節の一戦に目を向けると、中でもサイドからのクロスと折り返しはすぐに質の向上が求められるところ。なぜなら前節でもそれは相手守備陣に幾度となく引っ掛かっており、なかなか有効なラストボールになっていなかったから─。もちろん14節・京都戦で得点を生み出した太田圭輔のセンタリングのように素晴らしいクオリティのものも見られる。しかし全体としてはまだまだ精度不足とあって、それを送り込む選手たちは1本1本のキックへより一層の集中を込めなくてはならない。
加えて、好調を維持しているFWドウグラスの存在も、その必要性を高める要素だ。迫力に満ちたゴール前への飛び込みを見せている彼に正確なタイミングとコースできっちりボールを供給できたなら、徳島の得点奪取の可能性が跳ね上がるのは絶対。となれば「前節はゴールを決められず、平塚まで応援に来てくれたサポーターの皆さんに勝利をプレゼントできなかったことがとても悔しい。だからその悔しさを今節にぶつける」と意気込む背番号9へいかにいいお膳立てが出来るかは今節の徳島にとって重要なポイントとなろう。

対して敵地に乗り込む町田だが、こちらも徳島同様ラストボールの質に問題を抱えている感がある。事実、前々節も前節もチームは得点まであと一歩の形を何度も作っていた。ただ「最後のパス、最後の細かい部分が足りなかった(前節終了後のオズワルド アルディレス監督コメントより)」ためにいずれのゲームでも勝利を掴み切れなかったことから、今節にはその精度アップがチーム最大の使命となろう。さらに町田もFW平本一樹が抜群のコンディションを披露している。だからこそチームは是が非でもその彼へいい状態のチャンスを渡したいだろう。

徳島と町田、どちらが勝利を引き寄せるラストボールを実践できるのか。また、好調にある両チームのFWはそれぞれ、どれほどの仕事を見せてくれるのか。今節唯一の平日開催となるこの一戦、それらに注目して勝負の行方を見守りたい。

以上

2012.05.31 Reported by 松下英樹
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