6節の岐阜戦以降、9試合に渡って勝ちのない状況にあった熊本は、第15節終了時点で首位の山形をホームに迎えた16節、10試合ぶりの勝利を挙げた。
それぞれが逆転勝ちに貢献したと言えるが、離脱していた期間も含めて11試合ぶりの得点を決めた武富孝介選手の復活は、チームにとって明るい材料。同点ゴールはクラブにとってのホーム通算100得点目、逆転ゴールは同101点目となり、これで自身もチーム最多の今シーズン5得点。リーグ全体の得点ランクでは11位タイで、シュート数は16本と5得点で並ぶ選手の中では最も少ないが、その分、決定率が高いということが言える。
だが、前節・千葉戦の決定的な場面で決められなかったことを相当意識していて、山形戦に臨むにあたっては「前節外した分を取り返したい」と口にしていた。一方で、あまり深刻に思い悩むのではなく、「入る時には入る」と、シンプルに考えていた一面もある。そう思えるのは、それだけの自信があるから。
今シーズンの初ゴールは福岡との開幕戦。続くホーム開幕の鳥取戦でもゴールを決め、序盤から本来の力を発揮していた。山形戦での2得点も含め、ここまでの得点はいずれも、タイミングの良いスペースへの走り込みとシュート技術の高さが感じられるものだ。
「チームのスタイルが昨季と変わったこともあるし、自分が収めるのではなくて1つ前でプレーできているのは大きいと思います。養父さんとかが持った時に自分の力を使えているというか、パワーの使いどころが得点に近い場面になったし、あとはシュートが枠に行くようになった。それは(南)雄太さんはじめGKの選手がシュート練習に付き合ってくれているおかげだと思います。GKの立場から『どういうところに打たれると嫌か』とか、シュートする位置や角度、タイミング、あとは予測の逆を突くことなんかを指摘してもらって、そういうことを今まで以上に意識するようになりましたね」
たとえば山形戦の同点ゴール。後ろから来るグラウンダーのパスをコントロールせずにワンタッチで打つことでGKのタイミングを外したり、ニアを狙った点などにも、そうした成果が表れている。
先日発表されたように、来月からは北嶋秀朗選手も合流する予定で、いっそう競争が激しくなるFW陣。しばしのブランクを経て復活した武富選手、どこかに追加招集されない程度に(されたらされたでうれしいけれど)、これからもゴールを生み出していってほしい。
以上
2012.05.29 Reported by 井芹貴志
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