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【J2:第16節 栃木 vs 東京V】松田浩監督(栃木)記者会見コメント(12.05.27)

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●松田浩監督(栃木):
「前節、ちょっと悔しい勝ちの逃し方をしていたんですけれども、ここのところはずっと自分たちのサッカーに手ごたえを感じていたところなので、とにかく自分たちを信じて、自分たちのサッカーを貫いて勝とうということでスタートしました。本当に選手がすごい信念を持って、それをピッチ上で表してくれて、良い勝利をつかんでくれたなと思います。以上です」

Q:FWの2枚替えをしたが、前で起点を作りたいという意図だったのか。
「見渡したところ、前の2人が一生懸命頑張ってくれていた関係で、ちょっと疲れがだんだん後半15分過ぎくらいから見えてきたなあと思っていたんですね。どこを代えるのが一番パワーが出るかなというところだったんですけれども、そこがちょっと目について。一人ずつ代えるにしても、たとえば棗を出す。そうすると、それまでの低い、下のところでの機動力というのが無くなるかなあとか。河原を一人入れると、そのときはサビアと代えようと思ってたんですけど、高さがまったく無くなるかなとかね。廣瀬もずいぶん頑張ってくれていたせいで、前半の勢いというのはちょっと無いかなというところで、この2人をいっぺんに変えて、高さも機動力も全部持った形で。まあ棗もフレッシュな足を持っていたので、一点欲しかったですけど、そういうことができるだろうしということで。まあ他のところは何か大丈夫だなという感じはしていたのでね。そこは思い切り2人いきました」

Q:結果として狙いどおりの交代にはなったのか。
「全体としてパワーが落ちてくれば、だんだん押し込まれたりするときに、前線にですけどパワーが入ったことで、あとの8人とか、GKまで含めると9人が、そのエネルギーをもらってまたリフレッシュできる。拠り所ができる。そういう意味では、楽になったんじゃないかなと思いましたね」

Q:前節・湘南戦の反省から1点リードしたあとの戦い方を非常に重視していたが。
「1点リードしてからのゲームの進め方というのは良かったと思いますね。成果が出た。そんなに闇雲に3点目を取りにいくというよりも、バランス良く戦ってくれていたし、相手にスキを与えないようなゲーム運びでうまいこと一点取れたと。やっぱりあの一点(小野寺のゴール)が大きかったと思う。最後に一点取られたのは、できれば避けたいですけど、やっぱり2点取っていたことで、それはもうオッケーになったわけだし。それと、たぶん85分過ぎの(失)点だったと思うんですけど、もうちょっと早くに2点目を取られて1点差に追い詰められていると、厳しかったと思うんですよね。そういう意味では、あの時間帯まで2点差を保ったということが大きかったんじゃないかなと思うし。そういう意味では、一定の成果は出たんじゃないかなと思います」

Q:前半は守備のコンパクトさに欠ける場面が多かったように思うが。
「何プレーか。2、3プレーはそういう部分が見える、感じるプレーはありましたけど、すべてのプレーで、相手も素晴らしい攻撃の能力を持ったチームで、すべてをというのはあまりにも求め過ぎだと思うし。そういう意味では、一点取られたところだけは、やっぱり急増のセンターバックというかね。ちょっと2人とも行ってしまったというか、逆に2人行けば絶対にそこで止めなきゃいけない。一人に対して1対1で時間を作らせて、もう一人は中で待っていれば良かったとかね。そういうのはちょっとまあ。組織のコンパクトさとかそういうものとは別の個人戦術のところなので。そこをやっぱり見逃さない相手はすばらしいなと思いますけど、それに関してはちょっとやっぱり本職がやっていないということが大きく響いたかなと思う。ただ、それ以上に、本職じゃない割にはよくやってくれているなということのほうが多いし。前半に関しては、その一点取られたんですけど、ほぼ我々の思ったような試合ができているし、攻撃ができていると。特に守備はあんまり問題がないと思ってましたね。攻撃も、それで思った以上に良く出来ているなという印象のほうが前半は強かったです」

Q:ハーフタイムのコメントにディテールが勝負になるとありますが、具体的には。
「もう守備も攻撃も、ほぼ良く出来ていたわけですね。ある意味、良い守備から良い攻撃というのがあるんですけど、逆にもう良い攻撃ができてるので、良い攻撃から、ボールを奪われたら良い守備とかっていう。そっちのほうにいくぐらいのところがあったと思うんですね。その中でボールがかなり保持できていると。そうすると、こちらがずっとボールを保持できれば、相手の良さはまったく出なくなるわけで。そんな中で、たとえばひとつフリーって言ってあげるかどうかだけで、その選手が蹴らなくて済むとか。それでポゼッションが続くとか。もしくは、一回雨がバーっと降ってきて、そのときの最初のFKで柴崎がファンブルしたんだけど、そういうスリッピーなアレで、パンチでいくだとか、もしくは、細心の注意を払っていままでと違うからキャッチにいくとか。あとはFK。菊岡が蹴って壁に当たりましたけど、あの壁がちゃんと離れていたのかどうかは僕にはわかりませんけど、たとえば、近いようだったらきちんと下げるとかね。そういうことに気を配りながらゲームを進められるかどうか、だけが。良い試合はもう絶対にできてるなと思うし、できるなっていう感じはあったんですけど、そういうところで、ゲームというのは落とすことがある。そういうところです。だから、だんだん疲れてきたりすると、そういうことを考えるのを休んでしまったり、口に出して言うことを忘れたりとか。もうちょっと、大丈夫かなっていう感じでごまかしたりというか。でも、やっぱり言うことはキツいけど、特に集中力が下がっている選手とか疲れている選手に対して、やっぱりどんどん口にするとか。注意を喚起するとかね。そういうことを忘れるなということでディテールという言葉を使いました」

Q:湘南戦と比べて違うプランで臨んだ結果が良い流れになったということか。
「そんなプランまでは無いですね。やっぱり状況に合わせて戦っていくということのほうが大事で、ほぼ同じことを言っていたと思いますね今回も。システムは違うし、そういうところでまたいろいろ着眼点とか、スペースの見つけ方とか違うところはありますけど。ただ、湘南に関しては間違いなく勢いで来るということがわかってたし、それに負けないということで戦わなきゃいけないんだけど、ヴェルディに関してもこの前の5−1で勝った勢いを持ってくるだろうし、その勢いに乗せると、やっぱり手がつけられないチーム。ただ、その前半をイーブンぐらいで折り返せば。ヴェルディが負けてる試合というのは後半にやっぱり落ち気味になるというかね。だからそういう意味で、その後半にイーブンにいっていれば、良い流れ・良い勝負になるなっていうのはありましたけど、相手があることなんでね。その決まったようにはプランというのは…。だからゲームプランっていう言葉を使っているんですけど、そんなことがあるのかどうかっていうのが問題かなという気もするんですね。押してくるヤツに対して、受けちゃいけないし、やっぱり押し返さなきゃいけないし。もし、相手がスロースターターだから、こっちは前半はもう0−0で終わってもいいぐらいでいこうって言ってても、相手がどんどん来たらこっちも押さないとやられっぱなしになるわけで。相手があることだから、その状況に応じて。つなぐとかつながないに関しても、相手がくれば裏が空くわけだし、来なければつなげばいいし、っていうことでしかないので、そんなプランというのはあんまりないですね。やっぱりその状況で、一番正しい判断をするということでしかないと思うんですね。つなぐと言っても、たとえば1点差で勝っていて、残りもう何分しかなかったら、もしかしたらクリアのほうが絶対に良い判断なのかもしれないし、状況に対応していくということが一番かなと思いますね」

以上
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