●セルジオソアレス監督（Ｃ大阪）：

「今日のゲームは、両チームともクオリティの非常に高いチームということもあり、レベルの高い、そして、互角の戦いだったと思います。前半、柏が２度、３度と、決定的なチャンスを作られて、ボールがクロスバー、あるいはポストを叩くというシーンを作られましたが、Ｃ大阪はカウンターのなかから、しっかりとグラウンダーのボールをつないで、先制点に結びつけることができました。後半は、前半以上により接戦になったと思います。そのなかで悔やまれるのは、Ｃ大阪にとっての２失点というのは、茂庭が負傷していたなかで、選手交代をする時間のなかで、２失点してしまったこと。言ってみれば、10人で戦っている状態で失点してしまったことが、非常に悔やまれます。柏は逆転されてからは、スコアを最後まで維持できるように、しっかりと、ポゼッションを相当意識されていたと思います。我々としては攻撃に行きたかったが、うまくかわされた、パワーをそがれたという部分が、後半にはあったかもしれません」

Q:キム ボギョン選手が体調不良で欠場になったことについて、どの段階で欠場が決まったのかと、彼がいなかったことで、どういうプランが崩れたのか？
「まず、昨晩の段階で、熱、あるいは、鼻づまりといったこともあり、体調がよくないということで、薬を飲んで今日まで様子を見るという話しをしました。今日、昼の食事の時に、まだ身体がだるいということだったので、最終的には試合の３時間前、もう一度試合前の食事をした時、本人と話しをして、今日のメンバーを外れるということを決めました。本人からも『こういう形で、今まで試合に出たことがあるけど、チームに迷惑をかけてしまったことがあるので、外れたほうが自分としてはいいんじゃないか』と申し出もあったので、そのような決断をしました。キム ボギョンですが、彼はリーグで得点では２位を争い、チームでは一番点を取っている選手ということもあり、彼がいなかったことは、チームにとって大きな痛手だったと思います。ただし、だからといって、彼がいなかった今日のチームの戦いぶりを否定するつもりはまったくない。チームとして一丸となって、何が何でも勝利を勝ち取るぞという気持ち、プレーを、選手たちは最後まで見せてくれていたと思います」

Q:交代選手の起用の意図については？負傷の茂庭選手に代わり、センターバックへ山下選手ではなく横山選手を投入し、右サイドバックの酒本選手に代えて、村田選手を起用していたが。
「横山を投入した意図ですが、今週、試合直前の練習を含めて、センターバックでプレーをしてきた、練習をしてきたというのがあります。彼のプレースタイルからいって、空中戦も強い、足下のボールのマークにも非常に強い、そういったプレースタイルを持っている横山であれば、センターバックはまったく問題なくできるということで、山下ではなく、今日は横山を起用しました。彼のパフォーマンスは今日、本当によかったと思います。村田を投入した意図については、右サイドで彼の持ち味であるスピードを活かす、攻撃をするということです。そして、今日は２トップ、ケンペスと播戸がいたので、サイドを村田がえぐって、ゴール前にクロスを供給して欲しい、そういった意図で、彼を投入しました。決定的なチャンスを作ってくれましたが、最後決めきれず、非常に残念でした」

Q:ここ数試合のリーグ戦のなか、競った状態のとき、後半に相手に主導権を奪われて、失点に結び付く試合が多いが、前半に比べて後半に動きが落ちることについて、どう考えているか？
「私が考えているのは、ボールポゼッションで後半、相手に上回られているからといって、決してゲームを支配されているとはいえないという試合もあるということなんです。今日のゲームに関していえば、確かに、逆転されてからの柏は、ボールをしっかり回されていたと思います。そこは、ボールを簡単に失わないという意識を徹底されて、回されていたと思いますけれども、我々のサッカーが決して受け身になっていたというわけではなかったようにも思います。他の試合では、我々のほうがポゼッションでは下回っていても、後半、切り替えの速さから決定機を相手よりも作っていたというゲームも、多くあったと、私は考えています」

以上