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【神戸:西野朗監督 就任会見】会見での出席者コメント(三木谷浩史会長/西野朗監督)(12.05.19)

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☆ヴィッセル神戸新監督に西野朗氏就任のお知らせ(神戸リリース)

本日、西野朗新監督の就任会見が行われました。
会見でのコメントは以下のとおりです。
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●三木谷浩史 株式会社クリムゾンフットボールクラブ代表取締役会長:

「このたびヴィッセル神戸の新監督に西野朗さんをお迎えする事になりました。私どもが神戸の経営を引き受けて9年目ということで、ACLに出場して、優勝するということを目指して、いろんな意味で強化をしてきました。選手の強化、ユース、ジュニアユースの強化と少しずつ行ってきました。今年はACL出場を目指してやっております。
当初、和田監督に今年は1年やっていただこうとスタートしましたが、残念ながらなかなか結果が出ないという状況の中、西野監督に話をしまして、我々のクラブのビジョンにも共感いただき、ひき受けていただきました。クラブとしては西野監督を前面的にバックアップして、今年度のリーグを戦うとともに今後の成長に繋げたいと思っています」

Q:今まで神戸は選手の数を絞ったり、チーム財政というところでも縮小されてきたところがあったと思います。その中で、このタイミングで、西野さんを獲得に至った理由とは?
「選手の数を絞ったり、財政縮小というよりは試合数と、出れる、出れない選手とのバランス、強化を考えた中でこういう方がいいだろう、と。レンタル(期限付移籍)で今、選手を数人出していますが、神戸で出れないでいるよりも出場できるところ、J2でプレーした方がいいだろうという判断でのことでした。
当然、クラブの健全経営は考えなければいけない。クラブライセンス制度もありますしね。あくまでも私たちの考え方はアジアでナンバー1のクラブを作るというところであり、しっかりとユース、ジュニアユースの設備面も相当の充実をさせてきている。そういう意味では、ここ最近では一番じゃないかと思います。今年は選手の強化もかなり行って、一番重要なところの監督を、西野監督にいろんな巡り会わせで引き受けていただけるということで、最高の監督に、我々と一緒にやっていただけるということになった、と。それは大変嬉しく思っています。FCWC(FIFAクラブワールドカップ)で3位にまでいったという経験、五輪代表や柏レイソルやガンバ大阪での監督など、本当にいろんな経験値の高い方ということで、監督は現場の社長のような最も重要なポジションだと思っていますので、そこに最高の人材をゲットできたなと思っています」

Q:西野監督への目標設定は何ですか?短期、中期、長期でもかまいませんので教えて下さい。こういうことをやってほしいんだということを一言で言うなら?
「世の中には目標設定をした方がいい人と、しなくても勝手に走る人がいる。私もサッカー、野球の監督に星の数ほどお会いしてきましたが、西野さんほど負けん気の強い人はいないんじゃないかと思っていますし、中・長期的な視野を持っているというところで、我々の方からこうしてくださいというより、西野さんに考えていただいて、それをクラブとして全面的にバックアップするという方向で考えています」

Q:今回の契約の年数はどのくらいで考えていらっしゃるのか?
「非公表なので、申し訳ないですが、差し控えさせていただきたいと思います」

●西野朗監督:
「こんばんは。ご無沙汰しております。
このたび、シーズン途中ですがヴィッセルからオファーをいただきました。僕自身も昨シーズンまで現場にいまして、今年に入り、シーズンも3分の1が終わろうとしていますが、自分自身も現場への復帰の希望が強い中で、正式にオファーをいただいたのは神戸だけでしたから。いろいろ話をさせてもらっている中で、神戸のクラブとしての将来的なヴィジョンと、いろいろ話をさせてもらって、その中で自分のやりがい、チャレンジして行く環境をしっかりもたせてもらえるなという感じも強く持ちました。そういう部分と自分の強い気持ちが合致した中で、オファーを受けさせていただきました。 実際には今日Jリーグがありましたし、来週から指揮をとることになりますが、自分自身こういう形でチームを引き受けるというのはおそらく難しいと思います。僕自身、チームを、選手を一転させる魔法をもっている訳ではないし、サッカー自体もそう簡単に変化はさせらるということでもないと思います。
不安や難しさは当然ありますが、なんとか神戸というクラブ、チームのグレードをあげて、チーム力をアップさせて、魅力のあるクラブにしていきたという気持ちを今は強く持っていますから。
その気持ちだけは持っている自分、今があるので、これからスタッフ選手とともに、どういう形のサッカーができるか本当に楽しみです。僕自身が経験した指導力をしっかり発揮して、とにかく魅力のある皆さんに愛されるチーム、クラブにしていきたいと今は思っています。
今日は敗戦してしまいましたが、テレビも…最近はJリーグの試合は神戸しか見ていませんが、その中で、選手は非常にアグレッシブにやっていますし、たくさんいいところはあると感じています。なかなか結果には結びついていませんが、間違いなく、間違ったサッカーはしていないと思う。あまり時間がない中で…また早々にJリーグの試合が迫っていますから、今やれている、チームのいいところや選手個々のポジティブな部分を引き出して、次の鹿島戦に向けていい準備をしてチームをもっていきたいと思います。また神戸でお世話になりますが、よろしくお願いいたします」

Q:就任要請を受けた理由。神戸が掲げる将来のビジョンで共感された部分とは?
「要請を受けた理由は僕に質問されることではない。僕をどう評価されたのかはクラブに聞いてもらいたいです。
いろんな環境面とか現状のクラブのクラブ力、チーム力ではなく、若年層の下部組織の充実だとか、将来的にACL、あるいはFCWCというようなアジアやインターナショナルでのしっかりとしたスタンダードを持ちながらチームを成長させている段階だと思います。そういう中に自分がチームの監督として、トップチームを強化していく事が最善だと思いますし、そういう環境は整いつつあるなという感じです。そういうクラブビジョンに非常にやりがいを感じています」

Q:今季の神戸を映像で見られている中で、チームの強みと弱点をどう分析されていますか。
「テレビ映像だけの中でしか見ていませんし、全体を総括して見ていないので、局面的な見方だけで、実際にスタジアムに行って見ているわけではないので、正直、ストロングやウィークポイントを正確には分析できません。ですが、アグレッシブさだとか、いろんな局面でのハードワークを全員でしていく、ベースとなるようなところはどの映像からも見受けられますし、伝統的に、クラブのイメージとすれば堅守速攻というのがチームスタイルがあるのかと思います。その中にマッチしたスピーディな選手が起用されて、スタイルを構築しているんだなと思います。そういう強さはあると思いますが、やはりアタッキングサードでのクオリティだとか、自陣での、ディフェンスゾーンでのウィークポイントが守備にあるとか、っていうところでは、紙一重で失っているようなところもあるし、紙一重でゲットできないところもある。ですが、勝負に対しては全員が執着して、取り組んでいるスピリットは強く感じます」

Q:今おっしゃった強みと弱みに対してどう底上げを図ろうと?
「それは現場にいって、選手とスタッフとピッチに立って指揮をしない限り、正確には把握できないと思います。今出ているレギュラーメンバーやキャリアや背番号で選手を判断したくない。フラットな見方をして明日から選手を見てみたいと思っています。ただ、自分自身は初めてのJリーグでの指揮ではないので、14年やって来た経験が生きる部分と、全くそれをフラットにしてみなければいけないところもあると思います。理想のスタイルや理想のサッカーを求めることと、現実をしっかり見ていく中でチームを作って行く部分が必要だと思う。ただ、守るだけのサッカーは自分の本意ではない。
やはり攻撃的なスタイルは自分の思考の中にはありますし、ここ10年やったクラブの中ではポゼッションサッカーや、パスサッカーをベースとしてチーム作りをしてきましたが、それが果たして神戸に適応するのかはまた別だと思う。もちろん、選手のプレースタイルが違うので、しっかり選手のプレースタイルを尊重していく中でまた新しいスタイル、戦い方を含めて、チャレンジをしていきたいと思います」

Q:ガンバ大阪の退任されたあと浦和のオファーは断られた。今回はシーズン途中でしたが、神戸の監督を受けられました。その心境の変化とは?
「自由がこんなに苦しいとは思わなかったですね。プレッシャーのない自分という身体が非常に毎日、フィット感がなかったです。芝生の上にいる自分が一番フィットしているなと感じました。確かに昨年、あのタイミングで新しいオファーをいただきましたが、タイミング的にも退任するかというところでのオファーだったので決断には猶予もありませんでしたし、受け入れる状況ではない自分がいました。
ただ、シーズンが終わっても、やはり自分がグラウンドにいないと、落ち着かないというか、自分は現場人だなという感じで、昨年の暮れくらいから復帰の希望は持っていましたし、いろんな形でそういう気持ちは発信してきました。それによっていろんなリサーチをされた部分もあり、これは国内だけではなく、海外からも受けましたが、本当に正式に、強い要請を受けたのは神戸だけ、1つでしたから。そういう中で自分の気持ちを考えていただいて光栄な話をいただいたので。そういう意味では心境の変化はすぐ、昨シーズンが終わった直後から現場復帰の思いはありましたので…がらっと心境が変わった訳ではないです」

Q:将来のコンセプトへの共感とおっしゃいましたが、先ほどアジアという言葉が出ましたが、アジアナンバー1ということをご自身はどう考えていかれるのか。チームのコンセプトとご自身のサッカー人生がどのように重なったのか、もう少し具体的に教えて下さい。
「08年にガンバ大阪がアジア(AFCチャンピオンズリーグ)を獲りました。私が就任してからもかなりのシーズンを費やした中でそういうチャンピオンに到達できましたが、これは並大抵な目標ではないと思います。
どのチームもおそらくJリーグのチームが掲げている目標だと思いますし、それに向けて強いチャレンジをクラブをあげかかっているとは思うのですが、ヴィッセルもその途中にあると思います。今、非常に絵を描きたいところですが、まだハッキリ描けるところまではいっていないし、神戸の目標に対する途中だと思いますし、それをクラブが今、着実にクラブ力をあげて取り組んでいる事は実感できますし、僕もその中で経験したことをいかして力になっていきたい。もう一度アジアの頂点に立ちたい、それを実現できるよう自分も着実にやっていきたいと思います。日本人の監督で誰よりもそういう経験はさせてもらってきたので、それを全部、神戸にぶつけていきたい」

Q:ガンバの監督を辞められてからのこの半年間の間、外からJリーグを見られて感じられた事はあったのか。また、それがご自身のサッカー感というところで変化はあったのか教えてください。
「キャンプから各チームがどういう準備をしてどういうシーズンの入り方をしたのかというところは、もちろん把握できていませんし、その準備によって、今3分の1を終わって、非常にいい準備をしているチームもいますし、え?と思う状況にあるチームもいる。様々だと思いましたし、見ているのはつまらないなっていうだけですが…。今年も拮抗している18チームだなというのは序盤から思っていましたし、各国のトップリーグの順位というのはだいたいABCランクで、それぞれの目標設定というのが…下位のチームが優勝を狙うなんていうことは先進国ではありえないですが、ただ日本は18チームがどのチームも優勝の可能性があるリーグですから。全てのチームが優勝を目標にといってもおかしくないようなリーグだと思いますが、これは怖いと思います。本当に1ポイントが順位自体をがらっと帰るところもありますし、今年は特にそういう状況にあるなと感じがします。レベルが低下しているとは思いませんが、突出したチームが安定してやれていないなという感じはします。そういう中でチャンスだな、とは感じていますし、いろんなやり方によっては、そういうことが…目標設定が達成できる、高い目標設定を立てても達成できることになるんじゃないかという感じはしながら見ている。サッカー自体はまた新しい監督さんがやられて、また違うスタイルや戦い方もおもしろいという感じも受けますし、自分の戦力を十分に発揮されているゲームが多いなと思います」

Q:具体的に、目標は?
「現場に行ってからしっかり戦力や自分のスタッフたちとの関係やいろんなものを構築して行く中で正確に高い目標設定をたてたいと思います」

Q:ACLという具体的な目標がありますがそれは今季、達成できそうか?自信は?また今、安達さんが指揮をとられていますが、どのように処遇をお考えなのか。
「それもいま質問がありましたように、現場に実際に行って感じて、その上で正確に立てたいと思います。現実的に考えないといけないところもたくさんあると思いますし、目標とはズレがないように把握して建てたい。コーチングスタッフについても、長年一緒にやったブローロを呼んでいて…少しタイミングがずれて入りますが、現状、コーチングスタッフに二人が入って役割分担を…それぞれのタイプもまだ把握していないのでそれも現場に行ってから考えます」

Q:三木谷社長から全面的にサポートしたいというお言葉がありましたが、現時点で、監督からクラブ側に要請したいことはありますか。
「ある程度の環境だとか、編成に関しては現状、非常に高いレベルで整っていると思うので、これも現場にいってからだと思います。やりながらというか早い段階で足りないもの、普及したい物は素直に伝えたいと思いますし、補強の必要があればタイミングをみて伝えたいと思います。本当に全て選手に会ってから、スタッフに会ってから、というところの判断を正確にしないとと思っていますので、必要であれば、必要であれば積極的に遠慮なく(笑)、要求して行きたいと思います」

以上
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